- 特集 《学級集団づくり》の温故知新
- 現代学級集団づくり論
- 継続は力なり―頑ななまでのマンネリズム
- /
- 今、あらためて「学級集団づくり」について考える
- /
- 現代の学級集団づくり〈実践編〉
- 二年一組のできごと
- /
- 「きき合える」学級づくり
- /
- 「つーさん、行くで!」―「障害」児を中心に据えた、一人ひとりの違いを認め合う仲間づくり
- /
- みんなの心がひとつになったことに乾杯!
- /
- 解放教育の財産を振りかえる
- 私の歩んだ集団主義教育―生活綴方をたよりに
- /
- 腹でかとつづり方と学級と
- /
- 学級づくりの情景―わたしの出会った子どもたち
- /
- 座標
- 市場競争原理主義の弊害
- /
- 〜家族の解体を伴う貧困問題の再燃〜
- 若いせんせいに送るラブレター (第1回)
- 教師は子どもたちによって、教師にしてもらう
- /
- だまってられへん (第1回)
- 災い転じて福となせ
- /
- 共生のトポス (第37回)
- 海を越える『おひさまいろのりんご』
- /
- 元気のもとはつながる仲間 (第1回)
- つながりをうねりとするために
- /
- 授業と学級づくりを愉しむ方法 (第1回)
- 教室には二つのボンドが必要
- /
- こころの風向計 (第9回)
- 放浪と定住
- /
- 解放教育四一年間のさまざまな出会い (第1回)
- 子どもの頃、そして部落問題との出会い
- /
- 編集後記
- /
編集後記
▼解放教育は、子どもたちの生活と教育を結ぶことを土台に据えて、学級集団づくりを発展させてきました。今日、子どもをめぐってさまざまな問題が指摘されています。生きる力がやせ細った。集団遊びを通して仲間とぶつかり合いながら鍛えられることが少なくなった。労働などの生活課題と向き合うことが減っている。映像やインターネットなどの情報空間に支配されている。そういわれる現在の子どもたちにぴったりの学級集団づくりの道筋が求められています。学年集団や個別指導が生きるためにも、今こそ学級集団づくりが重要です。これまでの《原則》をふまえて《現在》に応じたとりくみを創りだしたいものです。そこで本号の特集では、《学級集団づくり》の原則と今日的な展開を考えようとしました。あわせて、解放教育運動が大切にしてきた学級集団づくりの在り方を振り返るため、試みとして、本誌にかつて掲載された実践を再掲しています。執筆者のお一人、篠木さんには連絡がとれませんでした。可能でしたら、ご連絡いただけるとありがたいです。
▼今月号からの新たな連載を、新保真紀子さん、松村智広さん、外川正明さん、園田雅春さん、大賀喜子さんにお願いしています。事情があるなかで引き受けてくださったそれぞれの方に感謝しています。私自身展開が楽しみで、連載からも新しい《つながり》が広がることを願っています。
▼本号より編集長を交代し、森 実が担当することになりました。不安も抱えていますが、いまはとにかく引き受けた仕事を精一杯やり遂げたいという気持ちでおります。新しく編集を担う者として、部落解放教育を中心に、被差別者の立ち上がりを根幹に据えるというこれまでのポリシーを受け継ぎつつ、《地域と地域》、《課題と課題》、《世代と世代》を結ぶ架け橋となることをめざして、いっそう努力を重ねたいと思います。編集に当たっては、各地の人権教育・同和教育研究協議会とともに、とくに榎井縁さんと園田雅春さんにご協力をお願いしています。また、桂正孝前編集長にも、助言にとどまらず、働いていただいています。これまでと同様に、ご支援とご協力をお願い申し上げます。
-
- 明治図書