- 特集 解放教育運動の未来を展望する
- 解放教育と私
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- 「千年にわたって保たるべきもの」として
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- 解放教育の未来―「人権教育のための世界プログラム」第二段階の今
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- それぞれの立ち位置からの発信と提携を
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- 改めて人権教育と同和教育の充実とその関係性を考える―同和教育が大切にしてきた視点を基礎に、「部落問題学習」「学力保障」「集団づくり」のさらなる継承発展(=普遍化)を
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- 人権教育の強化なくして二一世紀はもたない
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- 新たなる始まりに向けて
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- 大阪のことで、今、思い起こしていること
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- プロテウス的解放教育運動を
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- 〈資料〉特集名にみる『解放教育』誌のあゆみ―バックナンバー(創刊号〜532号)
- 多文化な子どもたちの声にふれる (第27回)
- Le debut d'une relation
- お知らせ
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- 子どもを見る眼 (第36回)
- 挫折からの再生
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- おもちゃばこ (第60回)
- ひょっとしたら、「もちあじ」を決めつけていたのかな?
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- 〜ジェンダー平等の視点を育むとりくみ その2〜
- 映画をみる、映画でみる (第35回)
- 「思想」とは何か
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- 北のおるた〜北海道からの便り〜 (第22回)
- 畠山敏さんと紋別における取り組み
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- 編集部の本棚
- 『カニは横に歩く―自立障害者たちの半世紀』角岡伸彦:著/『シリーズ向こう岸からの世界史 ルワンダ・ワンダフル!』伊東 乾:著
- 【コラム】ノリきれない国際開発仕事人のつぶやき (第24回)
- 「愚か者」をめざして
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- 共生のトポス (第120回)
- 《楠原彰さん講演より》見えない隣人・見えない世界に気づきあう。そして、見えないわたしの力に気づく。
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- 〜生きかたの「アンラーン」(学びほぐし)〜
- 編集後記
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編集後記
▼本誌もいよいよ本号で最終号となります。特集では、解放教育研究所の理事や評議員の方たちに原稿をお願いしました。それぞれのスタンスで、今の状況への問題提起をしていただいています。なんとなく、湿っぽい文章が多いのではないかと想像していましたが、今回いただいた原稿を読ませていただいて、そのイメージとはけっこう異なる内容があり、勇気づけられました。そんな感想の延長線上に生まれたのが、特集にある拙文です。またどこかで感想を聞かせていただけるとありがたいです。
▼最終号を迎えて、改めて思い浮かぶのは、編集実務を担当してくださった方たちです。特に、わたしが編集長となってからはずっと実務を担ってくれていた山本淑子さんには、ときには催促いただき、ときには現実的なスケジュールやページ数を示していただき、そのおかげで編集長として歩むことができたと感じます。問題状況を受け止めつつも、きりきりと追い込むのではないスタイルがわたしには救いでした。また、その前を担当してくださっていた辻玄子さんには、解放教育にかかわる研究者としていかにあるべきかを折りにつけて教わってきました。本当にありがとうございました。『解放教育』にとってこのお二人は抜きにできない存在であるにもかかわらず、誌面にほとんど登場することがありませんでした。最後の最後に、本誌五三二号すべてを締めくくる存在として記させていただきます。
▼大阪で教育基本条例の審議がはじまろうとしています。前大阪府知事、新大阪市長は、産業の振興など本来の仕事に見るべき成果を何ら残さず、本来業務でない教育に口を挟み、予算を引き上げてきました。しかも、任期途中に仕事を投げ出しました。一番のしわ寄せを受けたのは子どもたちです。「子どもたちの笑顔」を公約に掲げながら、子どもたちを文字通り泣かせた知事です。産業振興策として唯一印象に残っているのはカジノ(博打場)の開設であり、それさえ実現できない知事でした。教育に民意を反映させたいなら、知事や市長として教育委員の公選制を提案すればよいのです。
(森)
●お知らせとお詫び
四二年間の長きにわたり、「解放教育」誌をご愛読いただきほんとうにありがとうございました。
本誌は、通巻五三二号をもって終刊とさせていただきます。この四二年の間、それなりの役割を果たしての終刊と受け止めておりますが、創刊時の熱い思いがよみがえり、やはり感慨深いものがございます。
また、新しい地平で人権教育にかかわる発信をつづけられたら、と念じております。
明治図書出版株式会社
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