- 特集 通知表所見に添えたいメッセージ
- 提言・通知表所見に使ってはいけない表現と語句
- 所見:教師の人間観が問われる欄
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- 肯定的評価観で自信をつける
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- 正確な子どもウオッチングからいい言葉が生まれる
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- 所見全体で表現する
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- 生活・行動面から添えたいメッセージ―どこに着目するか
- 問題は“改善中”であると表現せよ
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- よさを見出し、成長を促す所見
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- 「自分探しの旅」を支える
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- 学習面から添えたいメッセージ―どこに着目するか
- 賞賛と期待のメッセージを添えて
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- 肯定的な子どもの事実に着目する
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- ここがポイント「2学期の通知票所見」
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- 絶対評価の通知表所見に添えたいメッセージ―低学年
- 低学年は評価をこまめに伝えておく
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- 子どもの努力や成長を具体的に描写する
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- 夢も希望も励ましもある所見
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- 絶対評価の通知表所見に添えたいメッセージ―中学年
- その子のよさが明確になるメッセージを
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- 成長をとらえ、褒め、励まし、期待をかける
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- 通知表にもインフォームドコンセントの考え方が必要だ
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- 絶対評価の通知表所見に添えたいメッセージ―高学年
- 子どもの成長を促す「支援の言葉」を忘れてはいけない
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- プラス思考で子どものよいところを
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- 子どものはげみになる所見を書く
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- 絶対評価の通知表所見に添えたいメッセージ―中学生
- 激励のメッセージ三つのポイント
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- 所見の言葉は日常の観察から
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- 次につながる、前向きな文章を
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- 一人ひとりを見つめる所見を
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- 評価のデパートとなるメッセージ
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- 小特集 一人ひとりの成長を確かめる自己評価のさせ方
- なぜ自己評価が必要か
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- 一年生にはこの四つのステップで
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- 明日への意欲を引き出す評価に
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- 「前よりよくなった」事実を見つめる
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- 自己評価は三重円で!
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- 自己評価は教師の姿勢で決まる
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- 全員のめあて達成を保障する
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- 「今学期、成長した自分」という題で作文を書かせる
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- 生き生き学級活動
- 3年生、ボランティアの学習に熱中
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- 学級集団への励ましの言葉
- 一人ではできない「すごいこと」をやろう
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- 学級の集団機能をどう立て直すか/小学校 (第9回)
- 学級会を使いこなす【発言システムを教える】
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- 学級の集団機能をどう立て直すか/中学校 (第9回)
- 「対話」が要である
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- 子どもが熱中する「学習システム」 (第9回)
- 向山洋一全集から学ぶ「百科事典調べシステム」
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- サークル自慢 (第9回)
- TOSSオホーツク 我流排除の場の設定
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- TOSSアンバランス福島の活動
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- 学級の人権総合学習 (第9回)
- 中学校での人権総合学習
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- 学級の裏文化 (第9回)
- 子どものパロディに負けず教師もパロディを作って…
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- 学級の社会学 (第9回)
- 校長・教師から見た学級崩壊の原因と回復
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- 編集後記
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編集後記
〇…改訂された新しい指導要録では、評価の新しい考え方として次の三点が重要であるとの指摘があります。
(1)観点別学習状況や評定の評価は絶対評価を基本とすること。
(2)所見や総合的な学習などでは、子どものよさ、可能性、進歩の状況等の個人内評価を基本とすること。
(3)評価の結果を保護者や地域に説明すること。
〇…この改訂について指導要録専門調査委員の小島宏氏は「学校の在り方を大きく変える契機となろう。子どもと保護者に関心の高い通知表については、学校、教師はきちんとした考えの下に、新しい評価の考え方に対応した改革を進め、その関心と期待に応えていくことが強く求められている」と強調されています。
〇…子どもの学習状況の評価が、絶対評価に変わったということは、「評価規準」を設定して、目標に対する到達の程度を評価することであり、子どもの学習状況を客観的に評価することでもあり、これは逆に教師の指導力の程度が評価されるという側面も持っていると指摘する研究者の意見もあります。ですから絶対評価への転換は、子どもにとっても教師にとっても「学習の成果」の見方を大きく変えるきっかけになるといえるようです。
〇…これまでも通知表を書く時期になると、きまって悩むのが所見欄の言葉であるとよく耳にします。「事実を書く、ほめる、将来に期待する」などが意外に難しいとも聞きます。だから「所見欄」が変わりにくい状況を問題視する意見もあります。しかし、絶対評価への転換は、所見欄の改革へと大きく踏み出すものとなるでしょう。
(江部)
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- 明治図書