社会科教育 2015年10月号
地理嫌いも熱中!地理ネタ+授業化ヒント47

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社会科教育 2015年10月号地理嫌いも熱中!地理ネタ+授業化ヒント47

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ジャンル:
社会
刊行:
2015年9月8日
対象:
小・中
仕様:
A5判 132頁
状態:
絶版
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目次

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特集 地理嫌いも熱中!地理ネタ+授業化ヒント47
「地理が苦手な子」「地理嫌いの子」を振り向かせるためには?
地理はいつも近くで寄り添い続ける安心感で勝負する
永田 忠道
クイズを使って「なぜ」の問いと資料でつくる地理授業
中本 和彦
ヒントは至る所に!地理ネタ探しのポイント
へっ!こんなネタ探しもあるの?
河原 和之
ぶらぶら街歩きで発見 身近な地域は“地理ネタ”で溢れている
大矢 幸久
地理から日本の「今」が見えてくる!子どもの興味と視点を広げる地理ネタ+授業化ヒント
【国土・地形】領土・地震・火山へ関心を向けるネタ
青柳 滋
【気候】季節風や局地風を活かした米づくりとエネルギーの地産地消〜庄内平野〜
柳沼 孝一
【自然災害・防災】自然現象の災害化プロセスを重視した災害・防災・減災学習
志村 喬
【文化・風習】異国文化における日本文化のネタ活用
中村 哲
【人口】過密や過疎の解決策を考えた「日本の諸地域」の学習指導の工夫―ESDの視点を取り入れることを通して―
池下 誠
【資源・エネルギー】人口減少がエネルギー危機を救う?
疋田 晴敬
【農業】地域創生とフードシステム
佐藤 幸也
【工業生産】分布図から工業の特色を読む
吉田 和義
【情報産業・情報化社会】情報単元における地理的活用
松岡 靖
【北海道地方】重ねる、つなげる、結ぶと見える北海道
中井 健司
【東北地方】身近なものから接近! 環境にやさしい東北
清水 学
【関東地方】関東地方は、江戸時代以前には多くの河川が氾濫していた
寺尾 隆雄
【中部地方】「おもしろい見方」をしてみよう
勝又 明幸
【近畿地方】関西に見る「観光立国」ニッポン
水山 光春
【中国地方】「日本遺産」の提案〜文化財を結ぶストーリー作り〜
米田 稔
【四国地方】観光による地方創生から日本の「今」が見えてくる面白四国ネタ
伊藤 裕康
【九州地方】近代化遺産と炭鉱・炭坑関連施設
新福 悦郎
【沖縄地方】沖縄がわかるキーワード「琉球石灰岩団地」
安里 進
地理から世界の「今」が見えてくる!子どもの興味と視点を広げる地理ネタ+授業化ヒント
【国土・地形】カスピ海は海か湖か?どっちでもよくない事実
吉水 裕也
【気候】既有認識とのズレから生徒の興味関心を高める教材開発
笠 聡一郎
【民族】マサイ族はハイテク生活!
小口 久智
【文化・風習】サーフィンから深めるグローバル思考
西尾 一
【東アジア】都市化による水環境の変化と再生
井上 伸一
【東南アジア】ICTを活用して「南シナ海領有権問題」をタイムリーに追究する
藤井 英之
【南アジア】耐え難い暑さと驚くべき多様性
中溝 和弥
【中東】多様なイスラム世界
西脇 保幸
【ヨーロッパ】パンにつける油脂からヨーロッパの農業を学ぶ
大谷 誠一
【ロシア】生徒と一緒にロシアへ旅にでよう!
戸上 信幸
【アフリカ】食糧不足のアフリカ?
藤岡 悠一郎
【北アメリカ】音楽聖地に注目
田部 俊充
【南アメリカ】遠い地域を身近に感じ、関心を高める工夫
荒井 正剛
【オセアニア】羊の国・伝統と文化の継承
井田 仁康
私が旅したあの国・この国 目からウロコのトリビアネタ
人種・バイク・熱帯雨林を感じる教材
寺本 潔
日本との意外な関係あれこれ
蔵満 逸司
身近なニュースを地理から考えよう!子どもの興味と視点を広げる時事問題
ハザードマップと避難所
山田 周二
二〇三〇年の電源構成から考える資源・エネルギー
山下 宏文
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)と農地・食料問題
宮崎 正康
日中関係・日韓関係・日ロ関係と領土問題
向山 行雄
ギリシャの財政破綻とEU
真島 聖子
「地理」視点からズームアップ!他分野でも応用できる地理ネタ
地理の視点から歴史をズームアップ!
環境を切り口にパラダイムの転換
田尻 信壹
地理の視点から公民をズームアップ!
宗教分布図を用いた日本の宗教の学習
山口 幸男
地理の視点から理科をズームアップ!
地理と理科の「同じ」と「違い」
宮本 真二
こんな視点もあったのか! 子ども熱中!地理ゲーム
黒木 寛久
小特集 高校現場からの発信 ―小・中 社会科授業へのリクエスト―
一二年一貫の意識で
島村 圭一
地図帳・資料集を活用できる力の養成を!
風間 睦子
教養教育の定着を促す「中高連携(接続)」の視点
中切 正人
児童・生徒を「知の体系」へといざなうために
泉 貴久
中学校の地理は、高校社会科の基礎知識!
藤井 剛
「持続可能な社会」と社会科の教材 (第1回)
「人口動態」を手がかりに将来を考える
北 俊夫
次期指導要領→欲しいテーマ・削りたいテーマ (第7回)
海洋国家にふさわしい単元を
山城 貴彦
今月の教材―アクティブ・ラーニングに発展する工夫点 (第7回)
3年/販売の工夫を考えよう
米山 尚伸
〜いろいろな販売形態〜
4年/コンセント(の先)=端末教材論
村上 浩一
5年/「シートの作り方」のなぞを解け
松本 真一郎
6年/明治時代(自由民権運動) 頭が働く〜成功か失敗か
香川 稔
中学地理/日本のこれからの電力政策について考える
大津 圭介
中学歴史/時代を大観し表現する活動に向けて
宮本 真人
〜明治時代を例に〜
中学公民/議員内閣制の体質に迫る
内藤 圭太
〜よりよい議員内閣制のあり方とは?〜
子どもが分かる社会科授業づくりの理論と方法―学習指導案の基礎・基本― (第1回)
社会科の授業づくりと授業仮説
米田 豊
教科書にない“魅力の主張・コンセプト”紹介 (第7回)
「ギリシア史」から今日の問題の要因を読み解く
後藤 武士
やがて“作問名人の生徒”続出!中学授業の仕掛け テスト最強アイテムは“これ” (第7回)
中学社会 各分野共通の出題例
南畑 好伸
〜見えないメガネは、見えるメガネ!?〜生徒の作問から課題設定〜〜
あの日・あの時・そして今 私の社会科修業―自分史的・今昔物語 (第7回)
子どもが学ぶ意義を実感できる社会科の探求
藤瀬 泰司
実物入り=生徒からラブコール“社会科通信” 社会科大好き!中学教師の学力UP大作戦 (第7回)
新学期にさらなるレベルアップを!
尾形 隆寛
社会科実践研究の“イノベーション” (第7回)
アクティブ・ラーニングと小学校社会科(1)
澤井 陽介
社会科研究最前線 わが教室の取り組み、ここに注目して (第36回)
【山梨大学】新たな研究課題への挑戦と問いつづけられる教師の養成
服部 一秀
わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第211回)
大阪府の巻
峯 明秀
編集後記
社会科教育編集部
社会科見学&修学旅行に新風を!定番のリニューアル&新機軸の提案 (第7回)
災害地名をゆく
関東 朋之

編集後記

○…自分の子どもの頃の授業を振り返ってみると、その教科が好きになるかどうかは、教科の内容への興味もさることながら、先生が授業の合間に話してくれるちょっとした小話やネタなどが、大きく作用していたように思います。例えば、歴史では、先生が話してくれた歴史のエピソードから、歴史小説やゲームなどにも興味を抱き、のめり込んでいくというパターンも定番でした。

ただ、社会科の「ネタ・小話」というと、なぜか「歴史」の話が目立つように思います。確かに、歴史人物ネタというのは事欠きませんし、子どもからしてもイメージがわきやすいところがあります。

しかし、実は歴史だけでなく、地理にも(または公民にも)、子どもが「おおっ」と声をあげるネタは数多くあります。テレビ番組の話になりますが、最近、視聴者の満足度が高いことで有名になった『Youは何しに日本へ?』、『世界の村で発見!こんなところに日本人』といった番組は、お茶の間にいながらにして国際感覚を味わえる格好の材料であり、子どもはもとより、親世代も含め幅広い人たちの興味を惹きつけているからこそ、人気を博しているように思います。

また、世界だけでなく、日本各地に住んでいる人々を紹介する「日本列島ダーツの旅(『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』という番組の1コーナー)」といった企画が長年好評を博したり、最近では『ブラタモリ』といった、かなりマニアックな内容の地理関連の番組も人気を集めたりしている状況を見ると、日本人のなかに、潜在的な「地理的興味」というものがあると言ってもいいのかもしれません。

このように、地理に関する逸話・小話は探せば探すほど面白く、そのネタはつきません。各単元の学習の初めなどにそのようなネタを入れて授業展開をすることで、子どもの興味を惹きつけ意欲をあげて授業に取り組ませることは、教師にとって必須の授業手法とも言えます。

そこで、本号では、地理の各単元において、先生方が「これは!」と思う、おすすめの地理ネタ・小話を、授業の課題との結び付け方などもあげていただきながら、また、身近なニュースに興味を持たせるにあたっての地理的な視点・切り口からのアプローチ、さらには他分野にも応用できる地理ネタなどについてもご紹介いただきました。

「もう地理嫌いとは言わせない!」。本特集が、子どもたちを惹きつける地理分野の授業づくりの一助となればと考えております。

なお、本号より、北俊夫先生『「持続可能な社会」と社会科の教材』、米田豊先生『子どもが分かる社会科授業づくりの理論と方法―学習指導案の基礎・基本―』の新連載がスタートしました。今後、半年間にわたって、社会科授業づくりについて、様々な角度から示唆に富む内容をご紹介いただきます。


/社会科教育編集部

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