社会科教育 2014年10月号
社会参画授業―問題解決型の迫力ネタ55

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社会科教育 2014年10月号社会参画授業―問題解決型の迫力ネタ55

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ジャンル:
社会
刊行:
2014年9月8日
対象:
小・中
仕様:
A5判 138頁
状態:
絶版
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目次

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特集 社会参画授業―問題解決型の迫力ネタ55
なぜ今、社会参画力が強調されるのか
「子どもの可能性」を保証するために
唐木 清志
社会科の役割が問われている
北 俊夫
現場に行くことが重要
平田 博嗣
社会参画型授業でめざす公民的資質とは
民主的な姿勢・態度の育成=迫力ネタ一覧
戸田 善治
公正な判断力の育成=迫力ネタ一覧
永田 忠道
社会の一員としての意識の育成=迫力ネタ一覧
坪田 益美
持続可能な環境づくりの育成=迫力ネタ一覧
大友 秀明
人権感覚を育てる=迫力ネタ一覧
溝口 和宏
未来志向で考える=迫力ネタ一覧
大滝 修
社会参画型授業をつくるコンセプト―どんなタイプがあるか
学習問題でつくる参画型授業とは
安野 功
“究極のQ”で迫るサンデル型とは
山本 悦生
“その時あなたは?”アメリカ教科書型とは
原田 智仁
プロジェクト型でつくる参画型学習とは
八重樫 文
ワークショップ型授業でつくる参画型学習とは
江間 史明
社会参画型授業の基盤づくり=作業的学習のポイント
寺本 潔
小学校 社会参画に必要な問題解決能力のトレーニング
問題を発見・把握する力の育て方
小田 泰司
問題の関係図を作成する力の育て方
浅野 光俊
問題を比較・分析する力の育て方
栗田 千恵子
わかったことをまとめ記述する力の育て方
佐藤 章浩
わかったことを説明・プレゼンする力の育て方
山田 秀和
中学校 社会問題の解決に取り組むプランづくりトレーニング
資料から複数の解決策を考える力の育て方
土井 謙次
資料から出た解決策・より良い方法の選び方
篠塚 明彦
資料から選んだ理由を書く力・発表する力の育て方
南畑 好伸
社会参画型授業をつくる“これからの学習課題・学習問題”
未来予測に立つ“電源問題”の取り上げ方
永田 成文
未来予測に立つ“領土領海問題”の取り上げ方
草原 和博
未来予測に立つ“少子高齢化”の取り上げ方
馬居 政幸
未来予測に立つ“グローバル社会”の取り上げ方
森田 真樹
未来予測に立つ“18歳選挙権”の取り上げ方
石川 祐基治
未来予測に立つ“防災・減災問題”の取り上げ方
粕谷 昌良
未来予測に立つ“津波・洪水対策”の取り上げ方
須賀 知宏
<社会科実践の温故知新>“地域課題の発見→解決”へのプランづくり=モデル実践とは
ポイントは「数量化」と「二段階問題解決の授業構成」
片上 宗二
無着成恭『山びこ学校』―問題の「公共性」と解決への「参画」―
藤井 千春
子どもがする授業・しみじみとする授業
溜池 善裕
“見えにくい社会事象・現象”→社会参画の感覚プラスα
公共施設の働き―社会参画の感覚プラスα
根本 徹
他地域とのかかわり―社会参画の感覚プラスα
角谷 和彦
地域資源・伝統工業―社会参画の感覚プラスα
田渕 仁
情報化社会―社会参画の感覚プラスα
松本 卓也
価格と費用―社会参画の感覚プラスα
才宮 大明
権利と義務―社会参画の感覚プラスα
石原 洋一
三権相互の関係―社会参画の感覚プラスα
吉田 浩幸
国連の働き―社会参画の感覚プラスα
大坂 誠
社会保障制度―社会参画の感覚プラスα
真島 聖子
公正と効率―社会参画の感覚プラスα
橋本 祥夫
社会参画型授業で役立つ“学び方”フォーマット
社会参画型で使える“観察学習”フォーマット
岸 義文
社会参画型で使える“調べ学習”フォーマット
奥村 菜月
社会参画型で使える“インタビュー”フォーマット
戸ア 恵
社会参画型で使える“討論授業”フォーマット
小林 朗
社会参画型で使える“レポート作成”フォーマット
石田 夏紀
この単元・社会参画型で構想するヒント
3年/「はたらく人とわたしたちのくらし」参画型授業づくりのヒント
新谷 和幸
4年/「安全なくらしを守る」参画型授業づくりのヒント
松浦 雄典
5年/「水産業の未来を考えよう」参画型授業づくりのヒント
大嶋 和彦
6年/「国民の司法参加」参画型授業づくりのヒント
山内 秀則
中学地理/「直接経験地域と学びをつなぐ」参画型授業づくりのヒント
石本 貞衡
中学歴史/「欧米諸国の我が国への接近」参画型授業づくりのヒント
佐藤 淳
中学公民/「自己意見をもつ」参画型授業づくりのヒント
仲村 秀樹
小特集 トゥールミン・モデル―思考指導の見直しヒント
なぜ社会科研究で利用されるのか
池野 範男
社会科教育における効果的な利用は開発途上
田口 紘子
普遍化や一般化を疑うこと
佐長 健司
多面的・多角的な社会の見方・考え方を育てる話型指導
井上 伸一
「トゥールミン・モデル―思考指導の見直しヒント」の論考を読んで
どのようにモデルを定着させるのか
河田 祥司
論理の出発点は価値観
乾 正学
議論しながら考えを深める子どもの育成を
栗田 千恵子
気になる“このテーマ”社会科教師の写真館 (第7回)
このマークは何のためにあるのかな?
原田 朋哉
〜ピクトグラム(視覚記号)の可能性を探る〜
私の社会科見学―マルチ情報 (第7回)
魚市場で新しい発見!
藤本 博文
“このデータ”を解体新書 (第7回)
長寿国・日本 魚を食べると寿命が延びる!ってホント?
柳澤 一輝
世界のパワーマップ→テーマ別分布図 (第7回)
日本の消費税税率って高い? 低い? 「世界各国の消費税税率くらべ」
谷 和樹許 鍾萬
今月の教材―楽しい授業づくりのヒント (第7回)
3年/コンビニエンスストアの授業づくりは、新しい情報に注目
服部 太
4年/郷土の発展(2) 郷土の発展を願う思いにふれる学習
根本 徹
5年/自動車づくりの「リデュース」とは? 技術開発で環境保護
柳沼 孝一
6年/鉄道開通から見えてくる明治政府が目指した国づくり
宮ア 貴寛
中学地理/ヨーロッパから移民問題を考える
北尾 悟
中学歴史/源氏と平氏、団結力はどちらが優っていたのか―源平の乱争と平氏の滅亡―
善財 利治
中学公民/「株主優待」で生きた経済を学ぶ
森口 洋一
超有名・有田ネタ→“あの話の続き”を授業構想 (第1回)
その一 自動車の生産
向山 行雄
有田実践の構想追試は可能か 「自動車の生産」の構造図づくりからはじめたい
河田 祥司
入口は「建前」出口は「本質」の授業論 (第7回)
「常識批判型」授業の紹介(2)
片上 宗二
〜自己と他者の「価値観」を対象化して吟味せよ!〜
この単元の構造図―こうなる (第7回)
6年「小学校らしい歴史学習」の特色と構造
北 俊夫
社会科主任の仕事術―ポイントは“ここ” (第7回)
社会科におけるICT機器の役割
滝沢 知之
〜授業の引き出しを広げる〜
【コメント】ICT機器を活用する牽引力
峯 明秀
中学社会 定期テスト作問の鉄則と実例 (第7回)
歴史的分野「大日本帝国憲法と大津事件」の出題例 歴史作問の鉄則は「時代の大観」にあり!
乾 正学
社会科実践研究のここにハイライト (第7回)
(小学校)あらためて重視されている話合いの指導(1)
澤井 陽介
(中学校)地理的分野における改訂の要点に関わる課題と改善(3)
M野 清
〜「地理的技能の育成の一層の重視」について〜
社会科研究最前線 わが教室の取り組み、ここに注目して (第24回)
【奈良教育大学】フィールドワークを通して地域から日本・世界を見る
岩本 廣美
わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第199回)
長崎県の巻
福田 正弘
編集後記
樋口 雅子
中学地理=動態地誌を図解化→中学社会で行う板書図解化のワザ (第1回)
日本の諸地域 九州地方
兼間 昌智
〜環境問題と環境保全を中心とした考察〜

編集後記

○…2006年、教育基本法が改定され、これを受けた学校教育法には、「〜公正な判断力並びに公共の精神に基づき主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと」とあります。

ところで、社会科研究のなかでは、森分孝治先生の「実践的参加学習」と「批判的参加学習」の二分論が主軸になってきたようですが、簡単にいえば、

@実践的参加学習→子どもが実際に行動することを目標に据え、社会との一体化を目指して参加行動を、〈実践〉していくこと。

A批判的参加学習→子どもの認識形成を目標に据え、社会を対象化し、市民の社会参加の過程や結果を批判的に分析・説明した上で、自ら意思決定を行う学習。

という2つの視点にたった実践の取り組みの流れがあるようです。

ところで、ここでいう〈社会参加〉と、教育基本法でいう〈社会参画〉。

受け止めに違いがあるようですが、言葉の意味からは、〈参加よりは参画〉の方が、実践段階からの参加を目指すのではなく、構想段階からの参加を目指していると言えるのではないかと考え、ここでは参画という表現を選択しました。

平成19年に実施された文科省「特定の課題に関する調査」によると、問題解決力の問題例「森林資源の保護」についての解決策を考える問題では、

・事実に即して解決策を考える 正答率…87%

・自分で考えた解決策からより良い方法の選択…73%

・選択した理由の記述…68%

・調べた結果と自分の知識・経験を結びつけて標語にする…62%

・標語の意図を記述する…56%

という結果だそうです。また、普段の授業で課題の設定、追究・解決、発表・討論などを行っている児童の正答率が高いようで、今後ますますこういう授業が求められてくるのではないかと思われ、企画を発信しました。

〈樋口 雅子〉

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