- 特集 対話的・協働的な学びを実現する学習活動
- 提言 対話的な子どもを育み協働的に学ぶ力をつけるということ
- 対話的・協働的に学ぶ力を子どもたちに育むために
- /
- 対話的な子どもを育み協働的に学ぶ力をつける「話すこと・聞くこと」の学習活動
- 提案
- 対話を成立させるために私たちは何をするか
- /
- 小学校低学年
- ペアスピーチで進める協働学習
- /
- 小学校中学年
- 共通点・相違点を捉える対話を実現させるカギは「質問力」
- /
- 小学校高学年
- 対象に浸り・意見交換し・目標に向かう
- /
- 中学校
- 話し合う活動を通じて「思考力」を鍛える―身近な課題の改善策・解決策を話し合う
- /
- 対話的な子どもを育み協働的に学ぶ力をつける「書くこと」の学習活動
- 提案
- 子どもに寄り添った、範例(モデル)の開発を
- /
- 小学校低学年
- 観点を明確にした書く力を―ものの見方・考え方の基本を
- /
- 小学校中学年
- 疑問点や好奇心を基にした問題解決型・作文の学習活動
- /
- 小学校高学年
- 紙上討論会で対話的に書く子どもを育てる
- /
- 中学校
- 「対話」が当たり前にある作文活動―ライティング・ワークショップの実践事例
- /
- 対話的な子どもを育み協働的に学ぶ力をつける「読むこと」の学習活動
- 提案
- 「読むこと」について対話的に学ぶことのできる学習環境をデザインする
- /
- 小学校低学年
- 対話を通して新たな考えを創り出す授業づくり
- /
- 小学校中学年
- モデルを示すことにより「正確で多様な解釈を促す」交流活動
- /
- 小学校高学年
- グループタブレットを活用した「聴き合い活動」による俯瞰的な読み
- /
- 中学校
- 自己との対話と他者との対話の往還で構築する読みの学習
- /
- 第2特集 アクティブ・ラーニングを支える読書指導&図書館活用アラカルト
- 提言 アクティブ・ラーニング時代の読書指導&図書館活用とは
- 読まされる読書から自立した読書へ
- /
- 小学校
- 読書の幅を広げる並行読書と学校図書館部の取り組み
- /
- 図書館を活用した学習活動から生まれる学びの力
- /
- 中学校
- 生徒の主体的な学習を支える図書館づくり
- /
- 「読書新聞」によるアクティブ・ラーニングを実現する読書指導
- /
- 板書×発問でわかる! 今月の授業づくり (第7回)
- 小学1年/教科書の文例を生かして書き方を理解させる
- /
- 〜「しらせたいな、見せたいな」(光村)〜
- 小学2年/心情の変容とその背景を可視化する
- /
- 〜「お手紙」(光村)〜
- 小学3年/今と昔、変わったことと変わらなかったこと
- /
- 〜「ちいちゃんのかげおくり」(光村)〜
- 小学4年/核となる「読みどころ」を共に味わう
- /
- 〜「ごんぎつね」(光村)〜
- 小学5年/観点に沿ってすぐれた表現を見付ける
- /
- 〜「大造じいさんとガン」(光村)〜
- 小学6年/会話文の読み方から内容理解に迫る
- /
- 〜「やまなし」(光村)〜
- 中学1年/かぐや姫ってどんな人?〜現代語訳から人物像に迫ろう〜
- /
- 〜蓬莱の玉の枝―「竹取物語」から(光村)〜
- 中学2年/「本物の反対意見」で思考を鍛える
- /
- 〜「反対意見を想定して書こう」(東書)〜
- 中学3年/情景に託された心情を解釈して和歌に親しむ
- /
- 〜「君待つと―万葉・古今・新古今」(光村)〜
- アクティブ・ラーニング時代における国語教育の基礎・基本 (第7回)
- 深く対話する力を身に付けよう
- /
- 国語科ジグソー学習入門―ほんもののアクティブ・ラーニングを目指して (第7回)
- 小学校高学年「読むこと」のジグソー学習の実際
- /
- 教室の言葉から立ち上げる言語コミュニケーション教育 (第7回)
- 一人ひとりの個性を生かし、育てる
- /
- 国語教師力を鍛える! 素材研究・教材研究・指導法研究 (第7回)
- 大造じいさんとガン(中)
- /
- 国語教育の実践情報 (第7回)
- 小学校/校内研修の工夫
- /
- 中学校/平成二十八年度中学校国語の研究大会の紹介
- /
- わが県の国語ソムリエ (第54回)
- 兵庫県
- /
- 編集後記
- /・
編集後記
ある民間会社の新卒採用に関する調査によれば、企業が学生に求める資質は、文系・理系ともに「コミュニケーション能力」がトップとのこと。情報化・グローバル化が急激な社会において、他者とのコミュニケーション能力・対話力は、より一層求められるようになるでしょう。研究発表会や公開授業などの児童生徒の様子からは、自分の考えを発言・発表することは概ね抵抗なくできていると見受けられることが多いです。その反面、自己の一方的な主張に終始してしまい、相手の意図を汲んで話したり、傾聴したり、伝えたいことを共有し合いながら問題を解決していくことには、まだまだ課題が見られると感じることもあります。この力を育てていくことは、「論点整理」(二〇一五年八月)で示された
A 他者との協働や外界との相互活用を通じて、自らの考えを広げ深める、対話的な学びの過程が実現できているかどうか。
身に付けた知識や技能を定着させるとともに、物事の多面的で深い理解に至るためには、多様な表現を通じて、教師と子供や、子供同士が対話し、それによって思考を広げ深めていくことが求められる。
という視点とも一致します。「情報を他者と共有しながら、対話や議論を通じて互いの多様な考え方の共通点や相違点を理解し、相手の考えに共感したり多様な考えを統合したりして、協力しながら問題を解決していくこと(協働的問題解決)」が求められていると言えるでしょう。
今号では、これからの時代を生き抜くすべての子どもが身に付けたい、“対話的であること”“協働的に学ぶ力”を育てるための学習活動のアイデアをお寄せいただきたいと願い、特集を企画いたしました。
また、第2特集では、今夏、日本で初めて学校図書館の国際大会(「2016IASL(国際学校図書館協会)東京大会」)が開催されたことにちなみ、「アクティブ・ラーニングを支える読書指導&図書館活用アラカルト」として、図書館を活用した読書指導の実践例をご紹介いただきました。
『国語教育』編集部/林 知里
-
- 明治図書