部落差別の本質を解明し，部落解放闘争の歴史から，戦後の部落解放運動，最近の部落差別の新しい動きとその闘いの方向について詳説。

差別の論理を戦前，戦後の具体例で解説し，部落解放への展望とそのための実践指針を理論的に整理し，解放教育の理論として必読の大作。

差別を２１世紀に持ち込さないために部落解放基本法を軸に「人権」教育の話題を事例をあげて説き，学校教育における当面の実践話題を明示した。

世界における被差別少数者の実態を具体的にみることによって，日本の部落解放の課題を世界の中にどう位置づけるか，本書はこの問題に答える。

戦後に起きた部落差別事件を取り上げ，なぜ起きたかその展開を究明し，人権教育の課題を探り，学校教育における啓発教育の必要性を説いた。

被差別部落の歴史,戦後大阪の部落解放運動,大阪の識字運動,部落解放子ども会，部落差別の現状，｢同和」保育運動，小・中・高の「同和」教育他

部落問題と基本的人権の教育（なぜ部落問題は人権問題なのか，教育の課題，国際人権規約と現代日本）同和教育はなぜ必要か，学校教育の責任他

部落解放の戦後50年／国民的課題としての部落問題／差別の論理と解放の思想（部落の歴史と差別の現実，糾弾の思想と教育）部落解放史研究。

戦後の部落差別事件（松本追放差別，結婚差別，自衛隊の差別，地名総鑑事件，宗教の差別など）部落差別事件とその問題点「啓発推進指針」批判

部落問題入門（部落解放闘争の歴史，戦後の部落解放運動，部落差別の新しい動きと闘いの方向ほか）堺市人権意識調査の分析（何を読みとるか）

基本的人権と部落解放基本法／部落解放基本法と反差別国際運動／雑誌「部落解放」の主張からは部落解放運動史の一齣が浮きぼりされ指針となる

被差別統一戦線の構想と展望／反差別闘争の国際連帯／部落解放基本法と反差別国際運動／人権の国際的発展―イギリス,フランス，中国，アメリカ