教育新書10
「同和」教育はなぜ必要か

教育新書10「同和」教育はなぜ必要か

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人間に光あれ!とする思想は,日本における民主主義と基本的人権主義の旗印しであった。本書はこの歴史的歩みと現代の潮流をふまえて説かれた。


復刊時予価: 3,003円(税込)

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-910021-8
ジャンル:
教育学一般
刊行:
11刷
対象:
小・中・他
仕様:
新書判 222頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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まえがき
一 被差別体験と“学校”
――老婆のつぶやき
1 はじめに
2 同和問題が基本的人権として位置づけられたこと
3 学校にいかなかったから――差別されなかった
4 戦前の教育体系の最大の犠牲者は
5 教育の差別性と同和教育の拡がり
二 教育の差別的現実と次官通達まで
―今日も机にあの子がいない―
1 貧苦が教育をどう奪っていったか
2 高知県にみる不就学解消への闘い
3 「民主教育」の中でも生きている差別意識
三 三大差別事件と学校教育の責任
1 敗戦と部落解放運動の再建
2 オールロマンス事件と行政闘争の展開
3 西川県会議員事件と糾弾闘争
4 吉和中事件と学校教育の責任
四 全同教の出発と高知県弘岡中学校事件
1 第一回全国同和教育研究協議会のこと
2 教師の差別性を示した典型事件
3 はたして昔のことといえるか
五 勤評闘争と同和教育
1 勤評闘争はどうはじまったか
2 教育上の差別に対する闘い
3 全同教における勤評闘争の展開
4 同和教育に目覚めていった教師たち
5 勤評体制と教育の荒廃
六 教科書無償化と同和教育
1 教科書無償闘争はどう進められたか
2 「タダにする会」への攻撃の中で起こったこと
3 今、学生は無償化をどうとらえているか
4 「無知と差別性」が生む非行・暴力から無気力への道
七 「啓発活動のあり方」と学校教育の課題
―意見具申―
1 意見具申の背景と経緯
2 環境改善と「ねたみ意識」の問題
3 「こわい問題」意識は糾弾にあるのか
4 人権意識の高揚と学校教育の課題
5 同和教育を教育の基本的課題に
八 差別糾弾闘争と教育の学ぶべきもの
1 自らの責任にないことでの迫害への闘い
2 全国水平社の糾弾と司法の弾圧
3 糾弾者に対する無罪判決が出るまで
4 矢田教育差別事件の経緯
5 何を最優先しなければならないか
6 臨教審が認識しなければならないこと
九 全国大学同和教育研究会について
1 大学における部落研の発足
2 大学の役割と責任はどう問われるか
3 大学内の差別事件と同和教育
4 部落問題を学問の対象としない体質とは
5 大学人の無知と差別性・その根源は
6 差別落書きにどう対応したか
7 何のための自治、教育・研究の自由なのか
十 海外からみた人権問題と日本の課題
1 大統領選にみる戦争への危機
2 植民地支配と差別の論理
3 ガンジー首相暗殺の衝撃
4 アジア人権センター設立について
5 近代の矛盾“香港”で思ったこと
十一 部落開放研究第一八回全国集会から
1 何を中心に討議されたか
2 差別は利害が対立するとき顕現する
3 空海・弘法大師の差別的記述への対応
4 まさに“今日の問題”である事例のいくつか
5 日本の文化・教育社会を貫徹している差別
十二 国際的な視野にたった人権教育を
1 女性差別撤廃条約が意図するもの
2 人種差別撤廃条約が意味するもの
3 “差別の宣伝煽動は処罰”の規定の意義
4 日本の教育がめざすべきもの
十三 同和教育と学校の人権教育
1 生活の変化向上と同和教育
2 大方町にみる同和教育の現状
3 中学校の実践「A君の事件」をめぐって
4 いじめにみる日本の学校の状況
5 “人間を圧殺する教育”への闘いを
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