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道徳教育
2025年7月号
「話し合い」で子どもの本音をどう引き出す?
刊行:
2025年6月9日
ジャンル:
道徳
対象:
小・中
明治図書
『特集 「話し合い」で子どもの本音をどう引き出す?』を読み、改めて「話し合いの奥深さ」と「教師の関わりの繊細さ」に心を揺さぶられました。形だけの意見交換ではなく、子どもの本音を引き出し、そこから深い学びへとつなげていくために、実に多様な工夫や視点が示されていて、読みながら何度もうなずかされました。
特に印象に残ったのは、藤原友和先生の記事です。ファシリテーション・グラフィックを活用した話し合いの場づくり、さらに「発問」の工夫としてAかBかを問う、または子どもの表情を手掛かりにするアプローチは、まさに目からウロコでした。子どもたちの声にならない思いや、心の奥に眠る本音をすくい上げる藤原先生の技は、まさに芸術的です。「なるほど、こうすれば子どもの心に寄り添えるのか」と感動しました。
また、大野睦仁先生の実践も強く心に残りました。困った場面での柔軟な切り返しや、「太郎家族」の教材で子どもの本音を引き出す授業レポートは圧巻でした。大野先生は、表面的な意見のやりとりにとどまらず、子どもたちが「自分の言葉で語りたい」と思える環境を生み出しておられます。特に「発言が深まっている気がしない」「ねらいからそれてきた」といった授業中の“あるある”に対する的確な処方箋は、実践者として大きなヒントをいただきました。
さらに、尾崎先生や及川先生の「待つことの力」や「仕掛けづくり」の提案も、授業者として胸に刺さりました。両角先生のワールド・カフェやジグソー法などの多彩な手法紹介も、今すぐ試してみたいと思わせる具体性にあふれていました。
この特集全体を通して、「子どもの本音を引き出す」とは決して一つの技術にとどまらず、教師の在り方そのものにかかわることなのだと実感しました。読後には、「次の授業では子どもの沈黙の奥にある声を、もっと丁寧に聴こう」と前向きな気持ちになれました。
本書は、道徳授業に悩む教師にとってまさに宝のような特集でした。
2025/9/20
マープ
問い返しについては、これまで取り組んできましたが、同じようなパターンばかりでしたので勉強になりました。
2025/8/8
30代・中学校教員
土田雄一先生の論稿からは、「何のため、誰のための話し合いか」ということを考える必要性を学んだ。そこを子どもと共有していきたい。
2025/7/28
ドイツ人
道徳の授業で、形だけの話し合いが行われていて、子どもたちが自己開示をできていないことがあります。その問題に対処するために購入しました。
2025/7/13
40代 研修主任
全体的に良かった。二項対立型にすることが主張の中でも多いように感じた。技法についても興味深い。
2025/6/26
20代・小学校教員
子どもたちの言葉は子どもたちなりにその際の「本音」だと捉えることが大切のように思った。そう考えることで子どもたちの発言を受け止め、そこから「問い返し」をしたり考えを進めていくことができるように思った。
2025/6/24
U-Tchallenge
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特に印象に残ったのは、藤原友和先生の記事です。ファシリテーション・グラフィックを活用した話し合いの場づくり、さらに「発問」の工夫としてAかBかを問う、または子どもの表情を手掛かりにするアプローチは、まさに目からウロコでした。子どもたちの声にならない思いや、心の奥に眠る本音をすくい上げる藤原先生の技は、まさに芸術的です。「なるほど、こうすれば子どもの心に寄り添えるのか」と感動しました。
また、大野睦仁先生の実践も強く心に残りました。困った場面での柔軟な切り返しや、「太郎家族」の教材で子どもの本音を引き出す授業レポートは圧巻でした。大野先生は、表面的な意見のやりとりにとどまらず、子どもたちが「自分の言葉で語りたい」と思える環境を生み出しておられます。特に「発言が深まっている気がしない」「ねらいからそれてきた」といった授業中の“あるある”に対する的確な処方箋は、実践者として大きなヒントをいただきました。
さらに、尾崎先生や及川先生の「待つことの力」や「仕掛けづくり」の提案も、授業者として胸に刺さりました。両角先生のワールド・カフェやジグソー法などの多彩な手法紹介も、今すぐ試してみたいと思わせる具体性にあふれていました。
この特集全体を通して、「子どもの本音を引き出す」とは決して一つの技術にとどまらず、教師の在り方そのものにかかわることなのだと実感しました。読後には、「次の授業では子どもの沈黙の奥にある声を、もっと丁寧に聴こう」と前向きな気持ちになれました。
本書は、道徳授業に悩む教師にとってまさに宝のような特集でした。