ボディパーカッション de クラスづくり
すべての子どもとからだでコミュニケーション

ボディパーカッション de クラスづくりすべての子どもとからだでコミュニケーション

好評9刷

たった4つのリズムだけでコミュニケーション力がアップ!

楽器ができなくても、歌が上手に歌えなくても、楽譜が読めなくても、たった4つのリズムを覚えるだけでOK!手拍子や足ぶみで、クラスのみんなとコミュニケーションがとれます。特別支援の子どもも聾学校の子どもも楽しく取り組んだ実証済みの活動が満載。


紙版価格: 2,420円(税込)

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ISBN:
978-4-18-786412-9
ジャンル:
学級経営
刊行:
9刷
対象:
幼・小・中
仕様:
B5判 88頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年12月13日

もくじ

もくじの詳細表示

はじめに
CHAPTER T ボディパーカッションってなぁに?
1 こうしてボディパーカッションは誕生した
2 ボディパーカッション教育の魅力
3 こんな場面でボディパーカッションが大活躍
[1] クラスづくりに取り入れてみよう
@ 身体表現は言葉以上に気持ちが伝わる
A コミュニケーション能力アップで人間関係づくり
[2] 授業の中に取り入れてみよう
@ 音楽の授業で
A 小学校の外国語活動で
[3] 特別支援の必要な子どもたちに取り入れてみよう
@ 発達障害児のいる学級(特別支援学級での取り組み)
A 知的障害児のいる学級(養護学校での取り組み)
B 聴覚障害児のいる学級(聾学校での取り組み)
4 だれでもできる!ボディパーカッション指導のポイント
[1] リズム遊びの指導のポイント
[2] ボディパーカッション「手拍子の花束」の指導のポイント
5 ボディパーカッションで子どもたちがこんなに変わった!
CHAPTER U ボディパーカッションをやろう!
1 みんなが先生に注目する!リズム遊び〜集中力がバッチリつきます〜
FILE1 ハンカチリズム PART1
FILE2 ハンカチリズム PART2
FILE3 ハンカチリズム PART3
FILE4 手回しリズム PART1
FILE5 手回しリズム PART2
FILE6 手合わせリズム
FILE7 手回し+手合わせリズム
FILE8 手拍子リズム名人 ノーマル名人コース
FILE9 手拍子リズム名人 スーパー名人コース
FILE10 手拍子リズム名人 ウルトラ名人コース
2 一日が楽しくはじまる!楽しく終わる!リズム遊び〜朝の会・帰りの会にオススメ〜
FILE11 まねっこリズム一週間 月曜日
FILE12 まねっこリズム一週間 火曜日
FILE13 まねっこリズム一週間 水曜日
FILE14 まねっこリズム一週間 木曜日
FILE15 まねっこリズム一週間 金曜日
3 子どもの表現力がアップする!リズム遊び〜コール&レスポンス,体で会話しよう〜
FILE16 みなさんリズム PART1
FILE17 みなさんリズム PART2
FILE18 みなさんリズム PART3
FILE19 みなさんリズム PART4
FILE20 みなさんリズム PART5
4 クラスみんなが一つになれる!ボディパーカッション〜クラスの団結力が一気に高まります〜
FILE21 手拍子の花束「チューリップ」〜tulip〜
FILE22 手拍子の花束「チェリーブロッサム」〜cherry blossom さくら〜
FILE23 手拍子の花束「ダンディライオン」〜dandelion たんぽぽ〜
FILE24 手拍子の花束「サンフラワー・ステップ」〜sunflower-step ひまわり・歩行バージョン〜
FILE25 手拍子の花束「ダンディライオンU」〜dandelionU たんぽぽU〜
FILE26 手拍子の花束「ダンディライオン・シューティングスター」〜dandelion-shooting star たんぽぽ・流れ星バージョン〜
FILE27 手拍子の花束「サンフラワー・ステップ&ランニング」〜sunflower-step&running ひまわり・かけ足バージョン〜
5 歌って踊ってみんなノリノリになる!ボディパーカッション〜楽しい動きや大好きな歌でもり上がります〜
FILE28 みんななかよしパンパンパン
FILE29 手びょうし・足ぶみドンドコドン
FILE30 崖の上のポニョ
FILE31 手のひらを太陽に
FILE32 モグラ・ストンプ
FILE33 ピーチク・パーチク・ポンポコリン
FILE34 みんなでグー・チョキ・パー
おわりに

はじめに

 みなさんは「ボディパーカッション教育」というジャンルがあるのをご存じですか?手拍子,足ぶみ,ひざやおなか,おしり等をたたき,グループでアンサンブルをつくり出します。

 友達同士で仲間意識をつくり,自己表現能力やコミュニケーション能力を高め,音楽的にはリズム感を育てる教育方法です。

 私と「ボディパーカッション教育」との出会いは,1986(昭和61)年,小学校4年生を担任していた時。現在であれば発達障害と診断されたであろう,あるキレるタイプの男子「A男」をきっかけにクラスづくりの一環として行ったのがはじまりです。

 学級担任として,A男と他の子どもたちとの人間関係をよくしたい,A男の自尊感情を高めたいと願い,簡単にできる身体を使ったリズム遊びやリズムアンサンブルを工夫してみました。これには予想以上にクラスの子どもたちも喜び,A男も積極的に参加しました。次第にクラスみんなが一体感や達成感を味わえる自発的なパフォーマンスとなり,この時の驚きと喜びを子どもたちと共有し,発展させたものが本書でご紹介する内容です。

 「ボディパーカッション」という名称は,体全体(ボディ…body)の様々な所を打楽器(パーカッション…percussion)のようにたたいて音を出し,リズムアンサンブルをつくり上げることから,1986年に当時の子どもたちと一緒に名づけた造語です。最初は,子どもたちと「人間太鼓リズム」と呼んでいたのですが,何となく呼びにくいようでしたので,「ボディパーカッション」と英語読みに変えたところ子どもたちの評判がよく,その呼び方が現在まで続いています。

 私自身,20年以上のボディパーカッション教育活動を通して,手拍子や身体でリズムを表現することは,集中力に乏しく注意散漫で多動な子どもにとって,感情の起伏を安定させるのに大変有効であると感じています。本書では是非「楽器ができなくても,歌が上手に歌えなくても,楽譜が読めなくても音楽は楽しめる!」を実感していただくために,ボディパーカッション誕生曲「手拍子の花束」を中心に,さまざまなバリエーションをご紹介したいと思います。

 小中学校や特別支援学級における「学級活動」(特別活動),「音楽活動」(音楽科),「全校集会活動」(学校行事),「特別支援学級や特別支援学校との交流活動」(特別支援教育)など,さまざまな教育現場で活用できると思います。どうぞ多くの児童生徒たちと一緒に活用していただけることを願っています。


  2011年2月   /山田 俊之

著者紹介

山田 俊之(やまだ としゆき)著書を検索»

福岡県久留米市立小森野小学校教頭。

九州大学大学院人間環境学府教育システム専攻修士課程修了。

1986年11月,小学校4年生の担任の時,学級活動の中で誰でも簡単にできる手拍子,ひざ打ち,おなかをたたく,声(ボイス)を出すなどのリズム身体表現活動を「仲間に入りにくい子どもも一緒にできる取り組み」として考案し,誰でも一緒に楽しめる教育教材「ボディパーカッション」と名づけた。

その後,現職教諭として小学校,養護学校(知的障害),聾学校(聴覚障害),適応指導教室(不登校児施設),学童保育所などの教育現場でボディパーカッション教育を取り入れた実践と研究を重ねている。

2001年,2004年,2006年に,NHK交響楽団第一コンサートマスター篠崎史紀氏と「NHK交響楽団トップメンバーとボディパーカッション演奏会」を企画,久留米市内の小・中学生(健常児),久留米聾学校(聴覚障害)生徒,久留米養護学校(発達障害)生徒との共演コンサートを実現する。

2002年(平成14年),広島市ビックアーチで行われたスポレク広島2002全国大会(主催文部科学省)開会式で,「5万人のボディパーカッション」を企画指導する。

ボディパーカッション曲の代表作品「花火」は,平成17年度文部科学省検定済小学校3年音楽科教科書『音楽のおくりもの』(教育出版)に採用される。

現在,九州大学大学院人間環境学府教育システム専攻博士後期課程に在籍し,「子どものコミュニケーション能力を高めるボディパーカッション教育」について研究を行っている(「生徒のコミュニケーション能力を高める『ボディパーカッション教育』の展望 〜特別支援教育発展の手がかりとして〜」九州大学大学院教育学コース 院生論文集「飛梅論集」第9号,2009年)。2009年,第44回NHK障害福祉賞最優秀を受賞。

〈所属学会〉

日本カリキュラム学会,九州教育経営学会,生活体験学会,日本音楽教育学会,日本音楽教育実践学会,日本音楽療法学会,日本学校教育相談学会

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • ボディーパーカッション子どもも大人も楽しんで できそうです😄
      2019/6/350代・女性
    • 集会発表会用の台本があると良いと思った。
      2016/12/2530代・小学校教員
    • この本の内容を最初から順にしていくと、子どもたちは楽しんで集中してリズム学習を行うことができました。「今度はもっと難しいことをするからね。」と言うと、とても楽しみにしていました。ちょっとしたことだけど、わかりやすくてとりくみやすかったです。
      2016/11/1950代・小学校教員
    • ボディーパーカッションとは何かに始まり、取り組み方までが分かり易く解説してあるのでとても参考になりました。
      早速発表会や、リトミックのレッスンで取り入れてみたいと思います。
      2014/7/8ぴあのせんせい
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