教室から伝えたい特別支援教育

教室から伝えたい特別支援教育

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現場から発信!特別支援教育の現在までと今後を語る

特別支援教育が実施されてから一つの節目を迎え、現場での実践的な検証が求められている。本書は、担任やコーディネーター、管理職、保護者などの子どもたちと直接関わるさまざまな立場から特別支援教育を検証し、今後の方向性や指導法を提言。現場発信ならではの一冊。


復刊時予価: 2,156円(税込)

送料・代引手数料無料

電子書籍版: なし

ISBN:
978-4-18-090919-3
ジャンル:
特別支援教育
刊行:
対象:
小・中
仕様:
B5判 104頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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はじめに
第1章 語ってもいいですか? 特別支援教育
1 目指すべきは子どもたちの笑顔
2 特別ではない特別支援教育
3 通常の学級の「特性」を明確にする
4 専門的な指導の場は必要
5 チャレンジの時代から評価の時代へ
コラム 特別支援教育の幕開けの研究
第2章 あなたも語ってみて,特別支援教育
[1] 通常の学級の立場から
○特別支援教育を支える学級づくり
1 お互いの立場を尊重し合った連携
2 通常の学級での指導・支援
コラム A・T(アシスタントティーチャー)のつぶやき@
コラム 通級による指導@
[2] 通級担任の立場から
@一人に目を向けて
1 自信と意欲をもたせる
2 わかりやすさへの工夫
3 自立に向けた個の力をつける
4 複数でかかわるよさを生かす
5 連携
コラム 通級による指導A
A通級指導と通常の学級の指導の連続性について
1 なぜ,指導を繋げることが難しいのでしょうか
2 通級指導学級担任として,どんな工夫や努力ができるでしょうか
3 指導の連続性に向けて具体的に何ができるでしょうか
4 個別の指導計画と個別の教育支援計画の意義と活用の仕方について
コラム A・T(アシスタントティーチャー)のつぶやきA
[3] コーディネーターの立場から
○全校で取り組む特別支援教育をめざして
1 特別支援教育を支える温かな学校のために
2 一人ひとりが支援の担い手であることを実感できるために
コラム 施設・設備の面からも特別支援教育の充実を
[4] 特別支援学級・特別支援学校の立場から
@特別支援学級の果たす役割
1 自信がもてるように
2 特別支援学級での指導の工夫
A特別支援学校の地域での役割 地域と保護者でつくる「チームあきる野」の実践
1 あきる野学園の地域支援体制
2 本校の特色ある地域支援
3 これからの特別支援教育として進めていきたい学習支援
4 まとめ
コラム 特別支援教育と特別支援学校
[5] 管理職の立場から
○学校・地域全体の取り組みに
1 教職員の意識を高めること
2 校内支援体制を確立すること
3 コーディネーターの指名
4 児童の実態把握と支援計画の作成
5 保護者・地域への対応
6 外部との連携
7 副籍・交流活動の充実
[6] 保護者の立場から
○社会へ……。娘と共に歩んで
1 学習障害?
2 学校と通級学級
3 本人の困ること
4 歯車になるために
5 点から線へ
コラム A・T(アシスタントティーチャー)のつぶやきB
[7] 当事者の立場から
○伝えたい,私たちの思いと体験
1 はじめに
2 Mさんから
3 Kさんから
4 まとめ
資 料 全国コーディネーター研究会 会報
第3章 これからの特別支援教育で大事にしたいこと
[1] 響き合う個の指導と集団の力
―特別支援教育がもたらした集団への回帰―
○特別支援教育を支える学級づくり
1 通常の学級の悩み
2 問題の本質
3 集団を育てる
[2] 特別支援教育のさらなる発展を願って
○これからの方向と課題
1 見えてきた希望
2 これから取り組んでいかなければならないこと
第4章 資料編
[1] 私の考える実践的なADHDの指導について
[2] 温かく,きめ細やかな「校内支援体制」を築くために
[3] 校内研究を通して全校で取り組む特別支援教育
[4] 特別支援教育を視点に入れた人権教育
[5] 特別支援教育をふまえた算数授業の在り方
おわりに

はじめに

 特別支援教育が実施されて3年が過ぎようとしています。みなさんの学校や地域はどんな様子ですか?

 法制化されたことの意味は大きく,全国各地から,システムの整備や試みられた実践について,たくさんの報告がなされるようになりました。

 一方,特別支援教育をどう日常化していくのか,どう支援していくことが効果的か等々,まだまだ試行錯誤は続いているのが実情です。中だるみに入っているのではなど,厳しい声も聞きます。

 3年というのは1つの節目です。現場での,実践的な検証作業が求められてきています。特別支援教育に,何を求め,どのように実践してきたのか,そして,今後も大切にしていきたい点はどんなことなのか,振り返ってみる大切さを感じています。

 そこで,特別支援教育の第一線で活躍したり,体験してきたりした方々にこそ,特別支援に対する,自分のねらいや思い,実践してきたことや今後の方向性への願いを,語っていただきたいものだと,この本を企画しました。

 特別支援教育の更なる充実を図るために,執筆いただいたお一人おひとりの「スピリット」「具体的な実践」「明日への期待」をお示しくださいますようお願いしました。

 明日からの特別支援教育の取り組みの,励みにしていただくことを趣旨としています。

 全国の皆様が,本書をお読みくださったことを機会に,それぞれの特別支援教育の実践を振り返り,大事な点について語ってくださればいいなと思っています。


   編著者 /黒川 君江

著者紹介

黒川 君江(くろかわ きみえ)著書を検索»

全国コーディネーター研究会 事務局長

元東京都文京区立小日向台町小学校 通級指導学級担任

文部科学省研究開発学校研究主任(平成13〜15年度 特別支援教育)

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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