- 序にかえて
- あけぼのの万葉─万葉第一期
- 聖徳太子逝く
- うまし国ぞ
- 入鹿の横暴
- 入鹿を討て
- 大化の改新
- 悲劇の序曲
- 有間皇子の悲劇
- まさきくあらば──
- 今はこぎ出でな
- うつせみも嬬を争ふらしき
- 三輪山をしかも隠すか
- 紫のにほへる妹
- 壬申の乱前夜
- 青旗の木旗の上を
- 壬申の乱
- 花ひらく万葉─万葉第二期
- 大君は神にしませば
- 大津皇子──大津皇子と草壁皇子の確執
- 暁露にわが立ちぬれし──大津皇子の悲劇の死
- 衣ほしたり天の香具山──持統天皇、藤原京をきずく
- さわらびのもえいづる春──志貴皇子、春のよろこびを歌う
- 東の野にかぎろひの立つ見えて──柿本人麻呂、天皇を歌う
- 夕波千鳥──柿本人麻呂、大津宮をしのんで歌う
- 人麻呂の旅と愛と──柿本人麻呂、旅先から妻をしのんで歌う
- あけのそほ船沖にこぐ見ゆ──高市黒人、旅を歌う──旅の歌。
- 奈良の都へ…… ──元明天皇、平城京に遷都
- 妹が待ちつつあらむ──人麻呂の死
- 咲きにおう万葉─万葉第三期
- 青丹よし奈良の都──新しい都……平城京
- 何ぞこの児のここだ愛しき──東歌の愛のしらべ
- 馬かはば妹かちならむ──名もなき貧しき人々の歌
- 貧しき人々──疫病と凶作と浮浪人と
- 飢え寒からむ──山上憶良の「貧窮問答歌」
- まされる宝子にしかめやも──憶良、家族への愛を歌う
- 名は立てずして──山上憶良の悲しみと死
- 酒をほめる──大伴旅人の苦悩
- 人もなき空しき家──大伴旅人、都へ帰る
- 奈良時代前期──藤原氏の勢力が強まる
- 富士の高嶺に雪はふりける──山部赤人、富士を歌う
- 鶴鳴きわたる─山部赤人、和歌の浦と吉野を歌う
- 一夜宿にける──赤人の自然への愛
- 来むとは待たじ──坂上郎女の恋
- うつろいゆく万葉─万葉第四期
- この降る雪のうれしからまし──藤原氏の衰微
- わが子羽ぐくめ──遣唐使の歌
- 万葉の編集始まる──そのころ、藤原広嗣反乱
- 命あらば逢うこともあらむ──狭野茅上娘子の激しい恋の火
- 早帰りませ恋死なぬとに──はげしく恋いしたう二人
- ほとほと死にき君かと思ひて──狭野茅上娘子、なげきを歌う
- 大仏開眼──東大寺の大仏成る
- 遊ぶ今夜は──若き日の大伴家持
- かしこき人──大伴家持をめぐる女たち
- 天放る鄙に下り来──大伴家持、越中の国守となる
- 情悲しも──大伴家持、心のさびしさを歌う
- 我が妻はいたく恋ひらし──防人、別れの悲しみを歌う
- 剣太刀いよよとぐべし──大伴家持の家名を守る苦心
- 萩の花ともにかざさず──大伴家持の希望絶たれる
- いや重け吉事──大伴家持、万葉集最後の歌を歌う
- のちの日々──その後の大伴家持
- 解説 万葉集の成立と特色
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- 明治図書