- 1.明治期実践編
- 丙申水害実況
- 小学校に於ける今後の国語教授
- 小学校に於ける今後の日用文及教授法
- 新日用文読本 巻の一・巻の二
- 試験やすみ
- 小園長
- 明治期雑誌論文
- 2.綴り方実践編[その一]
- 尋常小学綴り方教科書教授の実際
- 綴り方教授
- 学童暑中休暇日誌
- 3.綴り方実践編[その二]
- 綴り方教授法
- 綴り方教授に関する教師の修養
- 綴り方教授細目私案
- 4.綴り方実践編[その三]
- 尋常小学綴り方教科書 3・4・5・6年 高等科1年
- 高等小学綴り方 2学年用
- 改訂尋常小学綴り方 6年用
- 綴り方十二ヶ月
- 5.綴り方実践編[その四]
- 尋常小学綴方教授書 巻一
- 尋常小学綴方教授書 巻二
- 尋常小学綴方教授書 巻三
- 6.綴り方実践編[その五]
- 尋常小学綴方教授書 巻四
- 綴方教室
- 綴り方関係雑誌論文
- 7.読み方実践編[その一]
- 読み方教授法
- 読み方教授
- 第二読み方教授
- 仮名の教授
- 8.読み方実践編[その二]
- 垣内先生の御指導を仰ぐ記
- 田辺教壇と田辺講演
- 読み方関係雑誌論文
- 綴方関係雑誌論文
- 9.読み方実践編[その三]
- 風鈴
- 松阪の一夜
- 授業記録
- 10.読み方実践編[その四]
- 文天祥
- 授業記録
- 11.読み方実践編[その五]
- 恵雨読方教壇
- 初等教育界に於ける師の御功績
- 教壇 釈迦
- 新城の釈迦
- 12.易行道・教壇・教式編
- 国語教育易行道
- 静坐と教育
- 教式と教壇
- 巻頭言集
- 13.教科書編
- 尋常小学国語小読本 巻一から巻十
- 青年訓練所読本 国語の力 巻一から巻四
- 恵雨読本 上・中・下
- 呉羽読本 巻一
- 14.教材研究編[その一]
- 国語読本 各課取扱の着眼点 尋常科第一学年
- 国語読本 各課取扱の着眼点 尋常科第二学年
- 国語読本 各課取扱の着眼点 尋常科第三学年
- 国語読本 各課取扱の着眼点 尋常科第四学年
- 15.教材研究編[その二]
- 国語読本 各課取扱の着眼点 尋常科第五学年
- 国語読本 各課取扱の着眼点 尋常科第六学年
- 小学国語読本と教壇 巻一
- 小学国語読本と教壇 巻二
- 16.教材研究編[その三]
- 小学国語読本と教壇 巻三
- 小学国語読本と教壇 巻四
- 17.教材研究編[その四]
- 小学国語読本と教壇 巻五
- 小学国語読本と教壇 巻六
- 18.教材研究編[その五]
- 小学国語読本と教壇 巻七
- 小学国語読本と教壇 巻八
- 19.教材研究編[その六]
- 小学国語読本と教壇 巻九
- 小学国語読本と教壇 巻十
- 20.教材研究編[その七]
- 小学国語読本と教壇 巻十一
- 21.教材研究編[その八]
- 小学国語読本と教壇 巻十二
- 22.恵雨紀行・行脚編
- 教壇行脚
- 23.戦後授業編
- 芦田恵之助先生七十八歳の教壇記録
- 共に育ちましょう
- 教壇記録
- 24.恵雨書簡・語録編
- 沖垣寛宛書簡・青山廣志宛書簡
- 武藤甚太郎宛書簡・渋谷由郎宛書簡
- 古田拡宛書簡・その他の書簡
- 語録 芦田恵之助先生の道と教育
- 師の語録
- 25.自伝・年譜・著述目録編
- 恵雨自伝
- 恵雨自伝 下
- 芦田恵之助氏にものを聴く会
- 保谷草庵通信 一から三
- 保谷草庵私信 一から八年を超えて
- 低平 一・二・三
- 上書
- 芦田恵之助年譜・目録
ご挨拶
現在、わが国の教育全体は、大きな転換期に直面しております。国語科教育もまた、その例外ではありません。
その国語科教育は、いま就くべき方途を必ずしも明らかにしておりません。むしろ混迷し模索していると見るべきかもしれません。
教育の実践を変革し、実践を活性化しうる有力な力は、やはり現実に存在し、あるいはかつて存在した、具体的な教室実践の相であり、そこから生まれた理論であると信じます。
日本の国語科教育実践史を顧みるとき、芦田恵之助先生が、大正期、昭和前期を通じて、教育実践者中の一大巨峰であったということは、もはや疑いなき事実と言えましょう。
その芦田先生の著書・論文、さらに教壇実践の細密な記録などにいたるまで、蒐集しうる一切の業績を集成して、ここに『芦田恵之助国語教育全集』全二十五巻を刊行する運びとなりました。
芦田先生が、青年教師時代以後、終生、何を求められ、自己究明をはかられたか、児童をどのように見、その力を育てられたか、教材をどのように読み、またどのように自己表現をはかられたか、本全集には、たんに国語教育論・授業記録のみでなく、一人の初等教育実践者の誠実な生き方のすべてが提示されております。
初等教育実践者ただ一人の業績に関して、このような精密な全集の刊行されることは、たんに国語教育界のみならず、教育界全体にとっても稀有であり、貴重な試みであると信じます。
ここに教育・国語科教育に関する熱心な実践者・研究者の方がたのご一読をお願い申し上げる次第であります。
〔芦田恵之助国語教育全集刊行会〕
和光大学名誉教授 /古田 拡
元東京教育大学教授 /石井 庄司
毎日新聞終身名誉職員 /青山 廣志
埼玉大学名誉教授 /井上 敏夫
広島大学名誉教授 /野地 潤家
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