- はじめに
- 第1章 お母さんと算数
- 1 算数は大切な教科
- 2 どんな勉強が大切か
- 3 家庭での勉強
- 4 算数は嫌いか?
- 5 子どもと一緒に算数をしよう
- 6 算数で何を教えるか
- 7 子どもと一緒にする問題の形で
- 8 お母さんの指導
- 第2章 子どもと一緒に学ぶ算数
- (1) いくつかな
- (2) なんばんめ
- (3) 1からじゅんにせんでむすびましよう
- (4) 20からじゅんにせんでむすびましよう
- (5) どちらがあおい
- (6) いくつといくつ
- (7) かたちつくり
- (8) ながさくらべ
- (9) かさくらべ
- (10) ひろさくらべ
- (11) 10といくつ
- (12) 10がいくつと1がいくつ
- (13) たしざん
- (14) たしざんビンゴゲーム
- (15) じどうしゃにいろをぬろう
- (16) ひきざん
- (17) ひきざんビンゴゲーム
- (18) かさにいろをぬろう
- (19) かけざん九九
- (20) なにができるかな?
- (21) ゲームをしよう
- 第3章 算数の力をつけるための文章問題
- 1 文章題って何? どんな問題をするの?
- 2 1年生の文章題
- 3 2年生の文章題
- 4 問題の出し方
- (22) 足し算を使う問題(1) [1年生前半]
- (23) 足し算を使う問題(2) [1年生前半]
- (24) 足し算を使う問題(3) [1年生前半]
- (25) 引き算を使う問題(1) [1年生前半]
- (26) 引き算を使う問題(2) [1年生前半]
- (27) 引き算を使う問題の練習 [1年生前半]
- (28) 足し算・引き算の問題 [1年生後半]
- (29) 答えが10より大きい問題 [1年生後半]
- (30) 2年生前半の文章題
- (31) 難しい文章題(1) [2年生後半]
- (32) 難しい文章題(2) [2年生後半]
- (33) 難しい文章題(3) [2年生後半]
- (34) かけ算の文章題 [2年生後半]
- (35) 子どもの問題づくり(1) 式から問題をつくる
- (36) 子どもの問題づくり(2)
- (37) いろいろな問題の練習
はじめに
親なら誰でも,自分の子どもが学校で楽しく過ごし,楽しく勉強し,しかも勉強ができるようになることを望んでいます。
学校ではいろいろな教科を勉強しますが,親として,自分の子どもが,その中でも特に算数に興味があるか,算数ができるか,ということに関心があるでしょう。
しかも,低学年の算数はお母さんやお父さんが教えられる自信があるので,勉強を見てあげようと考えておられる方も多いでしょう。
しかし,だからといって,これから学校で勉強しようということを家で先に教えてしまうことは,望ましいことではありません。なぜならこのようにすると,子どもは学校で授業を受ける前に分かってしまったような気になって,授業を熱心に受けなくなるからです。しかし学校では家で教えること以外にいろいろ大切な勉強の仕方,考え方を指導するはずです。この点を子どもが分からずに過ごしてしまう危険があるからです。
しかし,家で学校の勉強を見てあげることは望ましいことです。
そこで何をどのようにみてあげるかです。
これを誤ると,かえって子どもに望ましくない態度をとらせてしまうことになります。
1つには,学校で学習したことを,ていねいに子どもからきいて,これを確実に身につけさせるようにするということです。
2つには,子どもに教えるという態度でなく,子どもと一緒に考えるという態度で接するということです。
3つには,算数が日常生活でどんな役に立つか,必要かということ,また,算数が日常生活の中にたくさん見出されるということを,子どもと一緒に経験していくようにするということです。
そこでこの本では,お母さんがこのような態度で,子どもの算数の勉強を助けていくことができるようにするために,実際にどのようにしていったらよいかということをたくさんの例を挙げて,詳しく述べていきます。これによって,お子さんの算数の勉強に対して,正しい助けができることと思います。是非活用してください。
1997年11月 筆者
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- 明治図書