AさせたいならBと言え
心を動かす言葉の原則

AさせたいならBと言え心を動かす言葉の原則

ロングセラー

好評39刷

「AさせたいならBと言え」これが子供の心を動かす言葉の原則である。この原則を念頭に置けばあなたも知的な言葉づかいになると著者は提起。


紙版価格: 1,386円(税込)

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-915719-8
ジャンル:
授業全般
刊行:
39刷
対象:
小・中
仕様:
新書判 240頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年10月7日

目次

もくじの詳細表示

まえがき
T 基礎編
一 知的に動かすための原則
二 “善さ”を引き出したひとこと
三 いくつ渡る?
四 わずか数秒間で
五 “誰の言葉”か?
六 緊張の中の遊び心
七 知的表情を求めて
八 すべてが「AさせたいならB」に
九 生理的反応
一〇 反響
一一 「うそ」の表現
一二 通俗性の打破
一三 マクロからミクロまで
一四 レトリックとしての「AさせたいならB」
一五 技術の発見、人間の発見
一六 紙一重の違い
U 探索編
一 Bの言葉を求めて
二 子どもを動かす言葉づくりの原則
三 物
1 文脈でなく「物」
2 「安倍川餅」と「火災」
3 小さな特異点
4 「図と地」
四 人
1 ゆれのないモノとしての「先生」
2 ゆれのないモノとしての「友だち」
3 「人」を示して考えさせる
五 場所
1 ここに残った「場所」
2 「場所」の意識化
3 「場所」を問う
六 数
1 「数」が思考を促す
2 「数」で物事のイメージが
七 音
1 「音」がしないように
2 「音」がするように
3 「音」を聞きなさい
4 「音」にみる「図と地」
5 オノマトペ
八 色
1 けやきの「緑」
2 「色」の効果
3 「色」で授業する
九 結語
あとがき

まえがき

 AさせたいならBと言え


 これが、「子どもの心を動かす」言葉の原則である。

 この原則を念頭において、子どもに言葉を投げかけてみよう。

 あなたは、知的な言葉の遣い手になる。

 子どもも、知的に動くようになる。

 たった一つの原則で、人間が、内側から変わり始める。

 なぜか?

 本書において、私は、精一杯その謎解きをしてみた。


 第T章「基礎編」では、


 「AさせたいならBと言え」の典型例


を紹介した。

 本章により、「AさせたいならB」の原則とは何かが、おわかりいただけよう。この原則が、いかに魅力的な力を有しているかも理解していただけると思う。

 また、


 「AさせたいならBと言え」の原則がなぜ有効か


も探ってみた。

 「AさせたいならB」に対する反響の大きさには驚いた。この原則が、なぜ、急速に広まるのか、その理由を考えた。


 ひとつの言葉が、子どもを変え、教師をも変える道すじを示してみた。教育において、いかに「技術」が必要かについてもご理解いただけることであろう。


 第U章「探索編」は、


 「AさせたいならBと言え」を作り出す手だて


を知りたいという要望に答えようとした。

〈「B」の言葉の中に「ゆれのないモノ」の提示をせよ〉という仮説を設けた。

 「ゆれのないモノ」として、「物・人・場所・数・音・色」を考え、具体例を集めた。

 この結果、日常の生活や授業で使える指示や発問を新たに作ることもできた。


 第T章、第U章とも、具体的事例は枠をつけて示した。子どもに発する言葉をそのまま示したので、この部分だけご覧いただいても、即戦力として、ご利用いただけると思う。


 書店へ行くと、「言葉」「話し方」に関する書物が大量に並べてある。毎日のように新刊書が出る。

 その中に、素人の私が書いたものが出ていくのである。考えただけで、めまいがおこりそうである。

 元来、私は、「言葉」に弱点を持つ教師である。だからこそ、「理屈だ」「仮説だ」「発見だ」と恥知らずに書き進めることができたのだろう。


 本書が、私のような「言葉」に苦しむ方々のために、少しでもお役に立つことができたら、幸いである。

 「言葉」のプロの方々には、ぜひとも厳しい御批判をいただければと思う。


  一九八八年八月十七日   /岩下 修

    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • 学びが多かった
      2021/10/920代・小学校教員
    • 面白い内容で分かりやすかった。体系だって説明がまとまっているとさらに良いと思う。
      2021/8/23しいちゃん
    • 授業や生活指導などでの声かけや指導を振り返るうえで参考になった。
      2021/7/2320代・中学校教員
    • 鉄板の「AさせたいならBと言え」。言葉によって子どもが動く、変わる様子が書かれている。実際に「変わる」ことのできる魔法の言葉である。何度も読んで、引き出しに入れておきたい。
      2020/5/3160代・小学校勤務
    • 子どもたちへの指示をまともにしていて、イライラすることがあったが、それでは子どもが動かなくて当たり前だとこの本を読んで気がついた。どういえば子どもが、動きをイメージしやすく、、こちらが考えるように動けるかヒントがたくさん描かれていて役にたつ本だった。
      2019/4/750代・小学校教員
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