- まえがき
- T 「主人公」とは何か
- ――子どもの自立を育てる
- 一 主人公を育てる ――五つの「語りかけ」
- 二 人間的自立の三つの時期
- 1 「最初の微笑」――感性的自立として
- 2 「独立の歩行」――身体的自立として
- 3 「言葉の発達」――知的自立として
- U 「呼びかける」指導案とは何か
- 一 形式段階論の指導案
- 二 コア・カリキュラム(戦後新教育)の指導案
- 三 タクト形成につながる指導案 ――斎藤喜博の指導案
- 四 つまずきの先取りと指導案 ――仮説実験授業の指導案
- 五 「呼びかける」指導案の思想
- 1 「絶対君主」としての教師
- 2 実践をきり拓くキーワード
- 3 指導案の三類型
- @「与え=授ける」指導案/ A「調べさせ=見守る」指導案/ B「働きかけ=学びとる」指導案
- 4 「呼びかける」指導案の構想
- @「教えたい・語りたい」ものをもつ=教材解釈(認識)づくり/ A「教えたい」ものを子どもたちの「学びたい」ものにする=発問づくり
- 5 「呼応のドラマ」をつくる発問づくり
- @いま、市民権をえた発問/ A「呼びかける」指導案と発問
- 六 「ゆさぶり」概念の現在
- 1 「ゆさぶり」をキーワードとして
- 2 「ゆさぶり」概念の確立のために
- V 授業の演出とは何か
- ――授業のドラマ的展開
- 一 授業を構成する「俳優たち」
- 二 劇場と教場(室)
- 三 演出と教材=解釈づくり
- 四 授業展開のドラマ
- 1 授業の成立にかかわっては、まなざし・表情・身ぶり表現を介して働きかける
- 2 授業の展開にかかわっては、授業のヤマ場(ドラマのクライマックス)に追い込む
- 五 「演劇の知」と「教授の知」
- 六 「からだ」で「からだ」にかける
- W 学習規律とは何か
- 一 生活指導における集団づくりの方法
- 1 戦後教育におけるキーワードの確立を
- 2 子どもを変えるキーワード
- @「班づくり」ということ/ A班ノートにより介入/ B学習規律づくり/ C指導的評価活動/ D「まなざし」の共有と「語りかけ」の論理
- 二 学習規律づくりの思想と技術
- 1 学習主体づくりとしての規律
- 2 共同参加過程としての規律
- 3 肯定の「発見と評価」
- 4 達成感とともに規律は育つ
- 三 「授業と集団」モデル ――学級で学ぶということ
- 1 学級をとらえる三つのモデル
- @一対(ペア)モデル/ A聴衆モデル/ B集団モデル
- 2 「かかわり合う」自立的規律を育てる
- 3 「接続語」による「からみ合う」授業をつくる
- X 学習形態とは何か
- 一 授業における「ひとり=個別学習」
- 1 唯一の学習形態ではない
- 2 その意義
- 二 授業における「班=小集団学習」
- 1 その意義
- 2 授業過程のなかでの三つの留意点
- 三 授業における「学級=一斉学習」
- 1 伝統的形態
- 2 教師と子どものコミュニケーション
- @教師から子どもへの「説明」(語りかけ)/ A教師と子どもの「問答」(問いかけ)/ B子ども相互の「話し合い」
- 四 授業における学習形態の交互転換 ――その一つのモデル
- Y 「授業の知」とは何か
- ――三つの成立原点のなかに本質を見る
- はじめに――いま、なぜ「原点」なのか
- 一 歴史的起源としてのイニシエーション(入社式)
- 1 部族の持続・発展のために「伝えねばならないもの」が確定される
- 2 教えねばならないものは、子どもの日常(俗の世界)では「見えない」ものである
- 3 子どもを社会的人格として「生み変える」ということ
- 二 個体発生的始点としての初期発達
- 1 「まなざし」と「指さし」による共有世界の拡大
- 2 発達的事実に先回りして、まなざしを共有し、指さしていく
- 3 歴史的身体を生きている主体へ働きかける技術
- 三 社会現象的源泉としての演劇
- 1 「拒否の自由」をもつ主体と「向かい合う」
- 2 演じたい・教えたいものをつくりだすこと
- 3 身体的表現=働きかけによる共同創造
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- 明治図書