- まえがき――働きかける技術を持とう
- T 「まなざし」で向かい合う
- ――まなざしの教授学
- 1 「眼」を持っている、しかし「まなざし」を生きている
- 2 「眼」は年とともに衰える、しかし「まなざし」は衰えない
- 3 コミュニケーションの原点としての「まなざし」
- 4 「まなざし」で身(心)に働きかける
- 5 「まなざしの範囲」において、子どもたちは安心して「まちがい」が出せる
- 6 「まちがい」は授業進行の原動力である
- U 「語りかけ」の論理
- ――説得の思想と技術
- 1 説得の思想
- 2 説得の技術
- (1) 迫真性――固有名詞にかける
- (2) 応答性――相手とともに語る
- (3) 要求性――「もう一人の自分」への励まし
- V 「ねうちづけ」の原則
- ――指導的評価活動
- 1 過程としての評価活動
- 2 肯定としての評価活動
- 3 発見としての評価活動
- 4 願い=課題としての評価活動
- 5 達成感としての評価活動
- W 「指さし」の教授学
- 1 「指さし」の発達的原点
- 2 「指さし」の教授行為
- 3 「指さし」と発問
- (1) 一点に限定すること
- (2) 対立・分化に媒介すること
- X 「問いかけ」の構想
- ――「呼応のドラマ」の指導案
- 1 プロとしての教師の仕事
- 2 「呼びかける」指導案
- (1) 指導案における二つの偏向
- (2) 「呼応のドラマ」を生起させる指導案
- 3 「呼びかける」指導案の仕くみ
- (1) 教材=解釈づくり――教えたいものをもつ
- (2) 身(心)にかかる発問と指示――学びたいものにする
- (3) つまずきを含んで対立・分化を予想する
- (4) からみ合い・きりかえしを予想する
- (5) 「ヤマ場」に追い込む働きかけ
- (6) 対立・分化をつくりだす指導案の実例
- 4 授業づくりの力量形成
- (1) 授業研究と「臨床の知」
- (2) 指導案づくりとタクト形成
- Y 「教える」ことの三つのモデル
- ――「工場」と「農場」と「劇場」のモデル
- 1 「工場」モデル(ものを製作する行為)
- 2 「農場」モデル(植物を育て、見守る行為)
- 3 「劇場」モデル(応答を呼びかける行為)
- (1) 応答する環境を
- (2) 劇場と教場――共通する五つの原則
- (3) 身体的表現による応答
- Z 「教える」ことの知のあり方
- 1 上達論のある楽しい技術
- 2 パラダイムの転換を
- 3 「介入」の技術
- 4 「教授の知」の特質
- [ 子どもを変え、授業をつくるキーワード
- ――プロとしての力量形成のために
- 1 子どもを「生かす」か、「殺す」か
- 2 キーワードの効用
- 3 いま、求められる15のキーワード
- あとがき
-
- 明治図書