- はじめに
- 一 一人のなかの「二人の自分」
- ――子ども感ということ
- 1 「荒れる」子どもの「荒れない」部分
- 2 よい子、悪い子、普通の子というレッテル貼り
- 3 「もう一人の自分」への共感と要求
- 二 まなざし(微笑)を共有して向かい合うこと
- 1 「眼」と「まなざし」の違い
- 2 まなざしで「向かい合う」ものと「向かい合わない」もの
- 3 人間が「人間になる」ことの原点
- 4 「指さし」による共有世界の拡大―人間が「人間になる」道すじ
- 5 身体で語り、身体にかける
- 6 身体で応える学習主体
- 三 学習主体を育てる指導とは何か
- 1 自発主義か、厳罰主義か―二つの信仰
- 2 身(心)に介入して変えるということ
- 3 「否定」のなかに「肯定」を発見すること
- 4 自己自身との闘いにすること
- 5 班(かかわり合い)への評価活動
- 6 「達成の歴史づくり」としての評価活動
- 7 学級の自己指導力ということ
- 四 授業の成立は学級づくりとともに始まる
- 1 対面し、うなずき、「わからない」を出す主体
- 2 思考し、表現し、練習する主体
- 3 授業成立の教授原則
- (1)教授と学習の統一――「教える」ことと「学ぶ」ことの統一
- (2)認識と練習の統一――「わかる」ことと「できる」ことの統一
- (3)陶冶と訓育の統一――ひとりで「わかる・できる」とみんなで「わかる・できる」の統一
- 4 授業がドラマとして成り立つとき
- 五 子どもに切り込む指導案を構想する
- 1 教えねばならないもの(教科内容)とは何か
- 2 教えねばならないものを「教えたい」ものにする教材・教具・解釈づくり
- 3 教えたいものを学びたいものに転化する発問づくり
- 4 発問による一点への限定(指さし)
- 5 発問による対立・分化の予想――学習集団内部に「問い」を設定する
- 6 発問によるきりかえし・からみあいの構想
- 六 授業展開のタクト
- ――真理・真実の共有へ
- 1 指導案とタクト
- 2 理論と実践の媒介項としてのタクト
- 3 答にからみ、答から始める(教育的タクト その1)
- 4 つまずきを拾って深める(教育的タクト その2)
- 5 班(小集団)におろして広げる(教育的タクト その3)
- 6 接続語でかかわり合いをつくる(教育的タクト その4)
- 七 授業における対話と問答
- 1 「教育的交わり」ということ
- 2 授業そのものの対話性
- 3 説得的に語りかけること
- 4 対話=問答の自己運動
- 八 教えることの技術と教師の徳
- 1 教師における技術と徳――名医、名優とともに
- 2 教師が教師になるときに、子どもが子どもになる
- 「主人公になれ」――結びにかえて
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- 明治図書