- はしがき
- 読書オリンピックとは 方式の紹介・会場開催型大会の特色と効果
- 読書オリンピック大会 公式クイズ集
- 1章 児童名作コース
- 赤毛のアン /モンゴメリー
- 若草物語 /オルコット
- 窓ぎわのトットちゃん /黒柳 徹子
- いちご /倉橋 燿子
- 2章 日本の名作コース
- 伊豆の踊子 /川端 康成
- 坊っちゃん /夏目 漱石
- 杜子春・蜘蛛の糸・トロッコ /芥川 龍之介
- どんぐりと山猫・注文の多い料理店 /宮沢 賢治
- 3章 世界の名作コース
- レ・ミゼラブル(上) /ユゴー
- がんくつ王 /デュマ
- 4章 歴史小説コース
- 三国志1 /吉川 英治
- 三国志2 /吉川 英治
- 5章 ミステリーコース
- パスワードは、ひ・み・つ /松原 秀行
- パスワードのおくりもの /松原 秀行
- そして五人がいなくなる /はやみね かおる
- 読書オリンピック大会の紹介
- 小学生大会 in 板橋・小学生大会 in 鶴見
- ・インターネット大会
- 解答編
はしがき
読書こそ人間の魂を作るものである。読書こそ人間そのものを教える普遍の教師である。そう常々思っています。
しかしながら、現今の小中高生の読書離れはまことに憂慮すべき状況です。テレビ、ファミコン、携帯電話、インターネット等のマルチメディアの暴風雨の中に、またコミック、アニメ、漫画雑誌等の洪水の中にほとんど無防備にさらされている彼らは、結果的に言葉の数が減少し、考える力が衰退しております。そして能動的でなく受動的、まさに指示待ち世代そのものとなっております。指示すら待たない世代さえも現れています。
活字文化の衰退は文明の背骨の衰退、豊かな精神世界の衰退です。私はただ一介の市民にすぎませんが、このまま手をこまねいていることは断じてできない、そう思うのです。小さな抵抗でもよい。何かしたい。そこから生まれたのが名作をじっくり読んでしかも楽しく参加できるクイズ形式でゲーム性イベント性をもった「読書オリンピック」という読書推進運動です。宝物のような名作にふれて、小学生、中学生、高校生が「心の栄養」をたっぷりもらい、魂ある世界市民へ育ってほしいと願うものです。
また子どもたちに読書にいそしんで豊かに育ってほしいと願う大人の熱意の結集軸としての「読書オリンピック」の有効性が、開催した3大会(郡山、板橋、神奈川−詳細は後述します)で証明されました。親子の交流もはかれ、学校の先生方、地域の皆様の応援をいただきながら、つまり家庭、学校、地域をまきこめる読書イベントとして、またインターネット大会はインターネットを利用した読書推進運動として、各自治体、教育関係者、マスコミからも注目され、反響を呼んでおります。
この紹介本を読んでぜひご理解いただき、ご協力ご支援のほどよろしくお願い申しあげます。また公式クイズ集は読書クイズとしてご家族皆様でお楽しみ下さい。
2003年3月 読書オリンピック・提案者 /前田 博昭
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明治図書
















