中学校新学習指導要領の展開 技術家庭科 家庭分野編
平成20年版

中学校新学習指導要領の展開 技術家庭科 家庭分野編平成20年版

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新学習指導要領のねらいを具体化する完全ナビ&ガイド!

「A家族・家庭と子どもの成長」「B食生活と自立」「C衣生活・住生活と自立」「D身近な消費生活と環境」のそれぞれに、各項目のねらいと内容について解説し、具体的な実践事例を提示して実際の授業づくりの参考となるように工夫しました。


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ISBN:
978-4-18-843916-6
ジャンル:
学習指導要領・教育課程技術・家庭
刊行:
3刷
対象:
中学校
仕様:
A5判 184頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

まえがき
T 中学校技術・家庭科改善の基本方針
はじめに
1 教育課程の基準の改善の基本的考え方
2 中学校教育,各教科の編成及び年間授業時数の改善の概要
3 技術・家庭科の現状と課題
4 家庭,技術・家庭科改善の基本方針
U 中学校技術・家庭科の改訂のポイント
1 教科目標・分野目標の改善
2 内容構成の改善
3 履修方法の改善
4 内容の改善
V 中学校技術・家庭科家庭分野改善の目標と内容
1 自己の生活の自立を図る
2 自己と家庭,家庭と社会とのつながりを重視する
3 社会の変化への対応を重視する
4 実践的・体験的な学習活動及び問題解決的な学習の充実を図る
W 中学校技術・家庭科家庭分野の目標と内容
1 「技術・家庭科」の目標について
(1) 教育審議会答申に示された目標の改善の視点
(2) 新しい目標の意味するもの
(3) 目標の具体的な読み取り
2 家庭分野の目標について
(1) 家庭分野の学習のねらい
(2) 中学生の時期に学ぶ家庭分野の意味
(3) 家庭分野の目標の具体的な読み取り
3 内容の解説
(1) 家庭分野の内容
(2) 小学校家庭科との系統性
[A 家族・家庭と子どもの成長]
(1) 「家族・家庭と子どもの成長」のねらいと内容
(2) 各項目のねらいと内容
(3) 実践事例
(4) (Q&A)生徒の学びを豊かにする題材の工夫
[B 食生活と自立]
(1) 「食生活と自立」のねらいと内容
(2) 各項目のねらいと内容
(3) 実践事例
(4) (Q&A)生徒の学びを豊かにする題材の工夫
[C 衣生活・住生活と自立]
(1) 「衣生活・住生活と自立」のねらいと内容
(2) 各項目のねらいと内容
(3) 実践事例
(4) (Q&A)生徒の学びを豊かにする題材の工夫
[D 身近な消費生活と環境]
(1) 「身近な消費生活と環境」のねらいと内容
(2) 各項目のねらいと内容
(3) 実践事例
(4) (Q&A)生徒の学びを豊かにする題材の工夫
4 指導計画の作成と内容の取扱い
(1) 指導計画の作成
(2) 指導計画作成に当たっての手順と配慮事項
@3学年間を見通した全体的な指導計画
A各分野の各項目に配当する授業時数及び履修学年
B題材の設定
C実践的・体験的な学習活動と問題解決的な学習の充実
(3) 家庭分野の指導計画例
(4) 家庭分野の指導計画
5 技術・家庭科と総合的な学習の時間との関連
6 技術・家庭科と「食育」とのかかわり
付録・中学校学習指導要領「技術・家庭」

まえがき

 今回の学習指導要領の改訂は,改正された教育基本法や学校教育法の規定に基づき,平成20年1月の中央教育審議会答申を踏まえて行われたものである。主たるねらいは,教育基本法改正で明確になった教育の理念に基づく「生きる力」の育成,知識・技能の習得と思考力・判断力・表現力等の育成,豊かな心と健やかな体の育成等である。この新しい学習指導要領は,平成20年3月28日に文部科学省告示第28号(中学校)で公表され,平成24年4月1日から全面実施される。

 技術・家庭科においては,これからの生活を見通し,よりよい生活を創造するとともに,社会の変化に主体的に対応する観点から,次のような内容の改善が図られている。

○技術分野,家庭分野ともに内容構成を改め,技術分野は,「A 材料と加工に関する技術」「B エネルギー変換に関する技術」「C 生物育成に関する技術」「D 情報に関する技術」,家庭分野は,「A 家族・家庭と子どもの成長」「B 食生活と自立」「C 衣生活・住生活と自立」「D 身近な消費生活と環境」とし,両分野ともに4つの内容で構成する。各分野において,従前は必修項目と選択項目を設定していたが,今回の改訂では,両分野ともにA〜Dの4つの内容をすべての生徒に履修させることにしている。ただし,家庭分野においては,「生活の課題と実践」に関する指導事項を設定し,複数の事項の中から1または2事項を選択して履修させることにしている。

○技術・家庭科を体系的に行う視点から,両分野ともに,小学校での学習を踏まえ中学校での3学年間の学習の見通しをもたせるガイダンス的な内容を設定し,第1学年の各分野の最初に履修させることにしている。

○社会の変化への対応を図る観点を重視している。すなわち,両分野ともに,持続可能な社会の構築を目指し,加えて,技術分野では,ものづくりを支える能力の育成等,家庭分野では,少子高齢化や食育の推進,等の改善を図っている。


 また,平成20年6月13日には,平成24年度からの新学習指導要領への円滑な実施のための移行措置が告示され,技術・家庭科は,平成21・22・23年度の移行期間において,全面的に新学習指導要領による指導が期待されている。各学校においては,本書を参考にして,技術・家庭科の改訂の趣旨や新学習指導要領の内容についての理解を深めていただき,指導計画の作成や題材の検討などの具体的な取り組みに積極的に着手していただくことを期待している。

 本書は,各学校で創意工夫ある技術・家庭科の実践が展開できるよう,改訂の経緯,新学習指導要領の目標,内容などについて,中学校学習指導要領(技術・家庭)調査研究協力者である,別記の方々によって解説したものである。新しい学習指導要領が十分に理解され,子どもたちにとって真に生きる力が培われる技術・家庭科が展開されることを心から願っている次第である。


  平成21年1月   編著者 /佐藤 文子

著者紹介

佐藤 文子(さとう ふみこ)著書を検索»

千葉大学教授

千葉大学大学院教育学研究科教授 学芸大学大学院連合学校教育学研究科(博士課程)教授

博士(栄養学)

専門:家庭科教育学

前日本家庭科教育学会会長

中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会家庭、技術・家庭、情報専門部会委員

学習指導要領技術・家庭科協力者

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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