中学校新学習指導要領の展開 数学科編
平成20年版

中学校新学習指導要領の展開 数学科編平成20年版

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新学習指導要領のねらいを具体化する完全ナビ&ガイド!

数学科は、新旧比較と改訂ポイントのビジュアル解説に加え、(1)各領域で注目すべき指導内容(2)新設された指導内容としての〔数学的活動〕、の2点を取り上げ、今後の授業づくりのヒントとなる授業展開例を豊富に収録しました。


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ISBN:
978-4-18-843416-1
ジャンル:
学習指導要領・教育課程算数・数学
刊行:
3刷
対象:
中学校
仕様:
A5判 192頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第
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目次

もくじの詳細表示

まえがき
T 数学科改訂の要点
§1 改訂の背景
§2 改訂の要点
U 新・数学科の目標
§1 教科の目標
(1) 数学的活動を通すこと
(2) 表現する能力を高めること
(3) 数学のよさを実感すること
(4) 活用して考えたり判断したりすること
§2 学年の目標
(1) 学年目標の考え方
(2) 学年目標の特長
V 指導の内容
§1 改善の基本的な考え方
§2 主な移行内容
§3 小学校算数科との関連
§4 各領域等の要点
A 数と式
B 図 形
C 関 数
D 資料の活用
〔数学的活動〕
W 指導計画の作成と留意点
§1 指導計画の作成
§2 内容の取扱い
§3 数学的活動
X 新・数学科の注目すべき内容と授業づくり
A 数と式
【数概念の拡張】
(1) 第1学年「正の数と負の数」
(2) 第3学年「平方根」
【文字を用いた式】
(3) 第1学年「不等式」
(4) 第3学年「数量の関係をとらえ説明すること」
【方程式】
(5) 第1学年「比例式」
(6) 第3学年「二次方程式」
B 図形
【空間図形】
(1) 第1学年「投影図」
(2) 第1学年「球」
【証明】
(3) 第2学年「証明」
【平面図形】
(4) 第1学年「図形の移動」
(5) 第3学年「円周角の定理」
(6) 第3学年「三平方の定理」
C 関数
【関数関係】
(1) 第1学年「関数関係の意味」
【表,式及びグラフの相互の関連】
(2) 第1学年「比例・反比例」
(3) 第2学年「一次関数」
【具体的な事象をとらえ説明すること】
(4) 第2学年「一次関数」
(5) 第3学年「関数y=ax2」
D 資料の活用
【資料の傾向をとらえ説明すること】
(1) 第1学年「代表値・ヒストグラム」
(2) 第3学年「標本調査」
【確率】
(3) 第2学年「確率」
〔数学的活動〕
§1 数量や図形の性質を見つけたり発展させたりする活動
(1) 第1学年:数量や図形などの性質を見出す活動
(2) 第2学年:数量や図形の性質を見つけたり発展させたりする活動
(3) 第3学年:数量や図形の性質を見つけたり発展させたりする活動
§2 日常生活や社会で数学を利用する活動
(1) 第1学年:日常生活で数学を利用する活動
(2) 第2学年:日常生活や社会で数学を利用する活動
(3) 第3学年:日常生活や社会で数学を利用する活動
§3 根拠を明らかにして考え説明し伝え合う活動
(1) 第1学年:自分なりに説明し伝え合う活動
(2) 第2学年:根拠を明らかにして考え説明し伝え合う活動
(3) 第3学年:根拠を明らかにして考え説明し伝え合う活動
Y 数学の学習を質的に充実させるために
§1 考えを説明し伝え合い高め合うこと
§2 学び直しの機会を適切に設け理解を広げ深めること
§3 背景にある数学を的確につかむこと
§4 授業観を転換すること
§5 コンピュータを活用すること
◇付録
中学校学習指導要領 「数学」

まえがき

 今回の学習指導要領の改訂は,教育基本法及び学校教育法の大幅な改正を受けてのことであり,少々大げさに言えば,向こう半世紀の教育の端緒を開く10年の教育を規定するものといってよいでしょう。

 今回の改訂では,言語活動と理数教育の充実が中核にすえられたこともあり,授業時数において大幅な増加が認められ,ほぼ十年前の水準に戻ることができています。それだけに,算数・数学への大きな期待とそれに応えるべき関係者の責任を自覚しつつ,新学習指導要領の趣旨を的確に理解し,授業改善に活かし,次代を担う子どもたちに確かな学力をはぐくむことができるよう,関係者がともどもに,共同,協同,協働により尽力したいものです。

 その際,算数・数学に充てる授業時数が増加したことの背景を的確につかむことが大切です。単に,数学的な内容を増加させることだけではなく,言語としての役割が一層重視されるとともに学びの基本に培うことが期待されています。

 中学校数学科においては,教科目標の記述や教育内容の領域構成などにおいて大きな改善が見られます。教科目標の記述では,まず,数学的活動を,従前の教育の目標としての位置づけに対し,教育の方法としての位置づけも明確にしています。今回の改訂では,習得した知識や技能を活用して課題を解決できるようにするため,思考力・判断力・表現力等の能力の育成を図ることが強調されており,これを受けて,表現する能力,数学を活用して考えたり判断したりすること,及び数学のよさを実感することなどが明確に位置づけられています。

 教育内容の領域構成では,従来「A数と式」,「B図形」,「C数量関係」で構成していましたが,「C数量関係」の内容に資料の活用に関する内容を加えて,「C関数」と「D資料の活用」の二つの領域に再構成し,四領域構成に改めています。さらに,これらを横軸とし,縦軸として領域横断的に〔数学的活動〕を新たに位置づけています。これは数学的活動を教育の内容として位置づけたものです。上述のように,教科目標では,教育の目標と方法として明確に位置づけ,さらに,教育の内容として新たに位置づけられることとなり,ここに,数学的活動は数学科の教育の目標,内容及び方法として構造的に位置づけられたことになります。

 最後に,上述の二つのことは,小学校算数科の改善とも連動しています。今回の改訂では,教育基本法において小・中学校の教育が義務教育として括られたことに伴い,これまで以上に小学校と中学校の関連や連携が強調されています。したがって,教育の目標,内容,方法のすべての面で関連と連携を図っていくことが強く期待されています。

 本書では,新学習指導要領で中学校数学科が,どのような趣旨で改訂されたのか,教科目標や教育内容は具体的にどのように改善されているのかを分かりやすく示すようにしています。すでに昨年新学習指導要領の解説編が刊行されていますが,その行間を埋めたりより具体的な情報を加えたりして,読者の皆様に改訂の趣旨を一層的確にご理解いただけますよう編集しました。

 中学校数学科では,授業の改善が焦眉の急といわれています。本書が,これまでの授業を振り返り,新学習指導要領が目指す教育を実現するための授業改善の方策を見出していただくために,お役立ていただけましたら幸甚です。


  2009年3月   編者 /清水 静海

著者紹介

清水 静海(しみず しづみ)著書を検索»

筑波大学大学院人間総合科学研究科准教授

日本数学教育学会常任理事

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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