- まえがき
- 1章 改訂のねらいと基本方針
- [1] 小学校家庭科のねらい
- [2] 小学校でねらう資質・能力とは
- 2章 小学校家庭科はどう変わるか
- [1] 新しい家庭科の目標をこう理解する
- [2] 図解で新小学校家庭科を理解する
- ―全体構造・中学校との関係―
- 3章 小学校家庭科の内容
- [1] 教科の目標
- [2] 学年の目標
- [3] 内容の解説
- A 家庭生活と家族
- B 日常の食事と調理の基礎
- C 快適な衣服と住まい
- D 身近な消費生活と環境
- [4] 指導計画の作成と内容の取扱い
- 4章 題材の構成と年間指導計画の作成
- [1] 題材構成の基本的な考え方
- [2] 年間指導計画例
- 5章 新小学校家庭科のモデル案
- [1] 実践的に学ぶ「A家庭生活と家族」の学習の工夫
- ―(1)ア「学習ガイダンス」の学習―
- 第5学年「家庭科の学習を始めよう」
- [2] 実践的に学ぶ「B日常の食事と調理の基礎」の学習の工夫
- ―家族とのかかわりを大切にした指導―
- 第5学年「家族で楽しいひとときを」―おいしいお茶をプレゼント―
- [3] 実践的に学ぶ「C快適な衣服と住まい」の学習の工夫
- 1 衣生活の内容 ―Aの内容との関連を図って―
- 第6学年「地域の人たちの役に立つ物を作ろう」
- 2 地域の気候風土との関連を図った住まい方の学習
- 第5学年「冬の快適な住まい方を考えよう」 ―わたしたちの冬ポカ大作戦―
- [4] 実践的に学ぶ「D身近な消費生活と環境」の学習の工夫
- ―他の内容との関連を図って―
- 第6学年「エコ生活を工夫しようT」―じゃがいものエコ調理―
- 6章 家庭科における言語活動の充実
- [1] 家庭科の言語活動
- [2] 事例@
- 第6学年「地域の人たちの役に立つ物を作ろう」
- [3] 事例A
- 第5学年「つくろう! わが家の団らんタイム」
- 7章 家庭科と食育との関連
- [1] 理論編
- [2] 事例@個に応じた指導の充実
- ―繰り返しの朝食作りから家庭実践の意欲を育てる指導の工夫―
- 第6学年「朝の生活を考えよう」
- [3] 事例A他との連携(学校給食等)
- 高学年で学ぶ家庭科につながる給食指導の例
- 家庭科と関連させた総合的な学習の時間の指導の例
- 8章 家庭科と道徳教育との関連,伝統・文化との関連
- 付録 小学校学習指導要領「家庭」
まえがき
戦後60年。教育基本法,学校教育法などが改正され,それに伴った学習指導要領が改訂され,「生きる力」の育成を目指すことに変わりがないことが確認された。
家庭科では,家庭科の課題を踏まえ,実践的・体験的な学習活動を通して,家族と家庭の役割,生活に必要な衣,食,住,情報,産業等についての基礎的な理解と技能を養うとともに,それらを活用して課題を解決するために工夫し創造できる能力と実践的な態度の育成を一層重視する観点から内容の改善が図られた。しかし,学習の実施状況から,児童の主体性を重視したことなどの影響なのか,基礎的な知識・技能の習得が確実でなかったということ,家庭での継続的な活用・実践にまで十分に至らなかったこと,などの反省がある。
また,社会の変化は大きく,それに対応した学習内容も必要であり,特に食育,消費・環境などの学習を充実する必要性も問われている。
このような背景のもとに,小学校と中学校間で内容構成の体系化を図り,5年間を通して基礎的な知識・技能の習得と実践的な態度の育成を目指し改訂が行われた。
本書は,改訂の主旨を理解して授業実践できるよう,新しい家庭科の基本的な事項を解説したものである。本書を生かして,新しく導入されたガイダンス的な内容,中学校との円滑な接続ができるよう基礎的・基本的な知識・技能の確実な習得や問題解決的な学習などに積極的に取り組み,家庭科のねらいや資質・能力を育成することを目指し,授業構成を工夫した展開に期待したい。
平成20年10月 編著者
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- 明治図書