- まえがき
- 指導事典の使い方
- T 応援団の役割
- @応援団の目的全員の子どもを活動させる /夏井 圭太郎
- A運動会での位置づけ 応援団は縁の下の力持ちである /阪下 誠
- U 応援団・運動会への道
- @全体構想・練習計画 /渡辺 喜男
- A一週目・第一段階(基本) /渡辺 喜男
- B二週目・第二段階(工夫) /渡辺 喜男
- C三週目・第三段階(習熟) /渡辺 喜男
- D全校応援練習 /渡辺 喜男
- E運動会本番 /渡辺 喜男
- V 応援団の組織作りと実践
- @応援団の募集 向山実践を追って,自分の勤務校で応援団活動を始める!! /齋藤 徳三
- A役割分担 応援団はどんな子でもできる子どもの気持ちを大切に団を組織する /麻田 邦彦
- B指導者の役割分担 職員に一人一役で分担を割り振り,応援団長を決める /松島 博昭
- C応援団の活動内容1.流し方 いくつかのパーツを組み合わせて個性的な流れを作る /吉田 真弓
- D応援団の活動内容2.シナリオ 地域の特産物を使ったシナリオ作り /福井 慎
- コラム1 競争の楽しさを体験させる /根本 正雄
- E応援団の活動内容3.応援歌の作成 応援歌みんな歌えば盛り上がる! /梅岡 利彦
- F応援団の活動内容4.手拍子の種類と練習 格好良く /小林 大輔
- G応援団の活動内容5.練習場所・練習時間の確保 練習場所・時間を確保するシステムを作り確かめる /大松 幹生
- H応援団の活動内容6.低学年への指導 応援歌を歌わせ点数をつけるだけで盛り上がる /迫田 一弘
- I応援団の活動内容7.全体練習の内容 全体指導は,局面を限定し,ポイントを絞って行う /千葉 康弘
- J応援団の活動内容8.運動会までの準備 予行までの時間を逆算してみる /梶野 修次郎
- K応援団の活動内容9.当日の活動内容 /瀧日 幸雄
- L応援団の活動内容10.運動会終了後の活動 達成感、充足感へとつなげる /本吉 伸行
- W 応援歌の作り方と実践
- @伝統応援歌の活用趣意説明と見通しをもたせる /林 健広
- ACM応援歌の活用とメリット /渡辺 喜男
- BCM応援歌の作り方 /渡辺 喜男
- コラム2 CM応援歌の効用 /根本 正雄
- CCM応援歌の例 /渡辺 喜男
- D替え歌の活用と例低学年でも歌える替え歌4つのポイント /中山 崇
- Eオリジナル応援歌の作成 /桑原 泰樹
- F応援歌の練習短いフレーズを歌わせて,評定する /夏井 圭太郎
- G応援歌で盛り上げる選曲と個別評定で盛り上げる /阪下 誠
- X 手拍子・振りつけの作り方と実践
- @手拍子の種類手拍子を心地よいリズムで,運動会を盛り上げる! /齋藤 徳三
- A手拍子の盛り上げ方定番を打破し変化のある繰り返しで盛り上げる /麻田 邦彦
- B「そうだ,そうだコール」の応援 /渡辺 喜男
- C「そうだ,そうだコール」の使い方 /渡辺 喜男
- D全校応援は低学年をターゲットにする 低学年の苦手なところを補い良さをいかしきる手立て /辻岡 義介
- E巨大な手で拍手の見本 拍手で応援合戦を盛り上げる!! /福井 慎
- コラム3 逆転現象を起こす /根本 正雄
- Y 応援団マスコットの作り方と実践
- @マスコットの募集マスコットは赤白の対比が基本だ! /梅岡 利彦
- A学年別マスコットミニマスコットで全員参加 /小林 大輔
- B応援団マスコット応援団旗に描くマスコットはこう作る /大松 幹生
- C入場門用のマスコット勝利の合言葉で,入場! /石橋 健一郎
- D退場門用のマスコット退場門用マスコットで全体の参加意識を高めよう /原田 朋哉
- E応援団旗のマスコット酒井式マンガの描き方で誰でも描けるマスコット /梶野 修次郎
- Z 応援団のパフォーマンス
- @パフォーマンスの役割 /瀧日 幸雄
- Aパフォーマンスのコツ全体を巻き込む工夫をこらす /本吉 伸行
- B綱引きの盛り上げ方全校を巻き込む演出 /林 健広
- C騎馬戦の盛り上げ方騎馬戦を盛り上げる3つのコツ /中山 崇
- D競技中の応援の注意 /桑原 泰樹
- E競技中の応援の工夫10秒以内の時間を意識する /夏井 圭太郎
- F「くまさん・ぶたさん」編 /渡辺 喜男
- G「水戸黄門VS町のやくざ,ウルトラマンVSゴジラ」編 /渡辺 喜男
- コラム4 運動会を盛り上げる当日までの準備 /根本 正雄
- H「ウルトラマンVSセーラームーン」編 /渡辺 喜男
- コラム5 運動会を盛り上げる種目の工夫 /根本 正雄
- I「変身パフォーマンス・今年は何が出るかお楽しみ」編 /渡辺 喜男
- コラム6 みんなで楽しむ運動会種目 /根本 正雄
- [ 応援団の小道具・衣装
- @和太鼓鳴り物が応援を盛り上げる /阪下 誠
- Aポンポン作って楽しい,踊って楽しい,カラフルポンポン /齋藤 徳三
- Bグッズ・ペットボトル叩く・振る・吹く〜ペットボトル活用術 /麻田 邦彦
- Cグッズ・紙メガホン /戸高 究
- Dグッズ・マラカス世界に一つだけのマラカスを作ろう!! /福井 慎
- E帽子・ハチマキかっこよさを演出し心を育てる「帽子・ハチマキ」 /梅岡 利彦
- F文字板が応援を盛り上げる! /小林 大輔
- Gはかま・学生服・スカート応援団をさらにかっこよくする衣装の決定版を身に付けよう /大松 幹生
- H応援グッズのしつけは最初が肝心 /戸ア 恵
- I応援グッズは倉庫にどこに何があるかを明確にしておく /梶野 修次郎
- \ 応援団の隊形・エールの方法
- @応援合戦の隊形 /瀧日 幸雄
- A赤白対抗戦の隊形競技の邪魔にならないように配慮する /本吉 伸行
- B学年種目の隊形種目に適した隊形を組む /中山 崇
- C入場の仕方兎にも角にもスピードが命 /林 健広
- D退場の仕方 /桑原 泰樹
- Eエールの交換の方法 /東條 正興
- Fエールの交換の工夫全校児童を主役にする応援合戦とエールの工夫 /郡司 崇人
- G応援練習は赤白で秘密練習 /竹森 正人
- H応援団の心構え運動会を盛り上げる応援種目 よさこいソーランで力強く盛り上げよう! /臼井 俊男
- I全体練習のコツ体を動かす 小集団での練習を大切にし個別評定・ほめることで動きを良くしていく /木村 正章
- J全体指導のコツ点数をつける 指導内容の細分化と素早い個別評定で子どものやる気を引き出す /千葉 康弘
- K全体指導のコツ点数をつける /本宮 淳平
- あとがき
まえがき
TOSS体育授業研究会代表 /根本 正雄
運動会のプログラムの最初にあるのは、応援合戦である。ほとんどどの学校のプログラムも同じである。
応援合戦は運動会を盛り上げ、運動会になくてはならない種目である。
演技のはじめ、団体種目、紅白対抗リレーなどの前には、必ず応援が行われる。
子どもは、応援団に入ることを誇りに思っている。なぜなら、全校の子どもの前で演技をし、自己表現ができるからである。
全校の子どもが注目し、全保護者が集中して見ている。ある面、運動会の主役なのである。
とりわけ、応援団長は注目の的である。低学年からのあこがれのポストである。高学年になったらやってみたいと願っている。
応援団長になれないで悔し涙を流していた子どももいる。それほどのポストなのである。
教師にとっても応援団指導は花形である。全校練習には必ず入っている。全校の子ども、全校の教師の前で指導できる機会はめったにない。
自分の指導で応援団が見事にできた時の喜びは大きい。逆に上手にできなければ、運動会は盛り上がらず、厳しい評価が下される。
運動会の盛り上げ役として、応援団指導は極めて重要なのである。
応援団指導は、若い教師が行うことが多い。
経験のない教師にとっては、何をどのように指導したらよいのか、皆目わからない場合がある。
途方にくれ、悩んでいる若い教師もいる。そういう教師が、いつ、何を、どのように指導していけばよいのかの指導資料があれば助かる。
本書は、応援団指導の経験がなく、困っている若い教師にすぐに役立つような内容が紹介されている。
例えば応援歌の作り方と実践の仕方である。
伝統的な応援歌の決まっているところはよい。しかし、毎年新しい応援歌を作っているとか、昨年度の反省で今年は新しい応援歌を作ってほしいという要望があった時に、どのように取り組んだらよいのかの方法が本書には示されている。
一人で悩まないでも本書を参考にすれば容易にできる。
本書で紹介されている内容は、すべて実践され効果が確かめられている内容である。一定の評価の下された実践である。
安心して活用できる。もし、うまくいかなかったのなら、原因を明らかにして、よりよい方法を創ればよい。
その手掛かりになるのが本書の実践なのである。何か、もとになるものがなければ、実践は難しい。
先人の積み重ねてきた方法を真似てみるところから始まる。
本書には応援団のすべての指導事項が紹介されている。そういう意味で応援団のすべて=てんこ盛り事典なのである。
どこからひも解いてもよい。必要なところから読めるようになっている。
本書を活用して、今までにない応援団指導をしてほしい。子どもも教師も保護者も楽しく、盛り上がる運動会にしてほしい。
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- 明治図書