中学校 技術・家庭科 技術分野 生徒に育てたい心と技能

中学校 技術・家庭科 技術分野 生徒に育てたい心と技能

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ものづくり教育が、子どもたちの未来を明るくする!

中学校技術・家庭科の技術分野では、ものづくりを通して心と技能を生徒に育てたい。授業の中で「こんなものをつくりたい」「こんなものが必要だ」と、生徒たちが創造力・工夫を膨らませオリジナルの「もの」を完成させる様子や作物を育てる技能の習得を詳しく提示。


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ISBN:
978-4-18-764412-7
ジャンル:
技術・家庭
刊行:
対象:
中学校
仕様:
B5判 128頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

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推薦の言葉
はじめに
第1章 中学校 技術・家庭科 技術分野で生徒に育てたい心と技能
1 授業は教師の本分
2 ものづくりは何を教えてくれるのか
3 ものづくりの楽しさが味わえる授業
4 技術の授業を支えるもの
5 ものづくり教育は知識を統合させ,段取り力を育てる
(1) 「これまでの獲得した知識や他の教科で獲得した知識をものづくりを通して統合する」とは
(2) 「ものづくりを通して段取り力を醸成する」とは
6 ものづくり教育は道徳的涵養を促す
7 心を育てる技術科教育
第2章 中学校 技術分野の実践
〜生徒の心と技能を育てる〜
@木材によるラックづくり
〜一枚板から用途にあったものをつくる〜
A部屋に光のアクセント
〜LEDを制御しよう〜
B思いや願いをかなえる卒業製作
〜「ものづくり」の魅力や楽しさを知り,愛着をもつ〜
C楽しい「ものづくり」の授業をめざして
〜いろいろな材料を使った「ものづくり」の体験〜
D生活に新たな価値を生み出す「収納製品」の設計と製作
〜「ものづくり」を通じて,これからの生活を展望できる基礎的な資質をはぐくむ〜
E土嚢袋を利用した野菜の栽培
〜ミニトマト・ナス等の育成を通して,心を育てる〜
FLEDを用いたイルミネーション製作
〜「ものづくり」を通して,情報・コンピュータを学ぶ〜
Gハーブのある生活
〜より豊かな生活につなげていくために〜
H「意味ある情報」について考え,「分かりやすい情報」を伝え合おう!
〜人間関係づくりを基盤とした学びから,人と人とをつなぐ情報の在り方を考える〜
I校区の小学生への中学生からのプレゼント,学校紹介CMの制作
〜学んだ技能や知識を生活に生かす〜
J家庭菜園を始めよう
〜栽培の基礎・基本の定着を身に付ける〜
K生徒のやる気を伸ばす教室経営
〜ミニ題材の指導を通して〜

推薦の言葉

 中学校の生徒の姿は,大人のようなたくましさや美しさと,子どもっぽく素直でかわいい表情とが混在しています。目標に向かって夢中になり,一生懸命取り組んでいるときの姿は,頼もしくもあり純粋で青年期の若々しさが存在します。特に,ものづくりしているときの生徒の心情や創造力は魅力的で,人間の備えているすばらしい資質・能力を確認することができます。

 古代から人間は,頭の中で考えたことを実現するために自分の体の機能を生かして,手足などを上手に動かしていろいろなものをつくってきました。そして,人間は社会的動物であり,共に助け合いながら集団を構成し,ものをつくって社会を形成し営みを続けてきました。したがって,ものづくりとは,人間そのものの生き方の証であり,社会における文化でもあります。それらを大切に,そして今後も伝え続けていくことが求められます。

 ものづくりを基軸として実際に学習するのは,中学校技術・家庭科の技術分野の教育であります。ものがあふれ,容易に品物が利用される中で,ものづくりの本質を見極める教育とはいったい何なのかを明らかにする必要があります。本書「生徒に育てたい心と技能」は,単にものづくり教育を推進するだけの啓発書ではなく,教科の本質をとらえた論理を集約した実践書であると位置付けられます。生徒を目前にした第一線に立つ教育者の迫力ある展開が示されています。一つの指導法によって,一つの教材や題材の提示によって,ワークシートなど一つの評価法によって,生徒がこのように変わりこのように分析されるなど明確に示されています。

 この「生徒に育てたい心と技能」では,技術分野の学習を通して,心情的な喜びや自己肯定感,そして自尊心などをはぐくみ,ものづくりの基礎・基本となる確実な技能の習得や体得する術(すべ),及びそれを生かす応用力まで具体的に述べられています。しっかりした先生方が,努力を積み重ねたどり着いた,一つの結果がまとめられた結晶の集大成と評価できます。アラカン(アラウンド還暦)になった私にとって,技術分野の若々しい及び円熟期の先生方の魅力ある思考活動とその実践から,これからの技術科教育の意義や重要性などの明確化とともに,教科の存続の大きな期待とますますの発展が確信される内容で満載です。

 技術科教育は,人間形成上において最も重要な生きる力を養う学習内容と,わが国の発展や進展に寄与できる人材づくりのための実践的活動を包含しています。極端かもしれませんが,技術分野からながめる日本の未来は明るいですし,このような先生方の実践が将来に生きる生徒を育てる牽引的存在になり,本書が教科指導の一つのバイブルにもなるものと確信します。


  2009年11月   京都教育大学 教授・附属教育実践総合センター長 /安東 茂樹

著者紹介

森田 忠(もりた ただし)著書を検索»

静岡県浜松市立雄踏中学校 教諭

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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