- 編者のことば
- はじめに
- T ダルマ回りの指導技術
- §1 単元
- §2 目標
- §3 単元について
- §4 指導の構想
- §5 指導計画
- §6 本時の展開
- U 前方支持回転の指導技術
- §1 単元
- §2 目標
- §3 単元について
- §4 指導の構想
- §5 指導計画
- §6 本時の展開
- V こうもり振りおりの指導技術
- §1 単元
- §2 目標
- §3 単元について
- §4 指導の構想
- §5 指導計画
- §6 本時の展開
- W さか上がりの指導技術
- §1 単元
- §2 目標
- §3 単元について
- §4 指導の構想
- §5 指導計画
- §6 本時の展開
- X 後方支持回転の指導技術
- §1 単元
- §2 目標
- §3 単元について
- §4 指導の構想
- §5 指導計画
- §6 本時の展開
- Y 後方膝かけ回転の指導技術
- §1 単元
- §2 目標
- §3 単元について
- §4 指導の構想
- §5 指導計画
- §6 本時の展開
- Z 前方膝かけ回転の指導技術
- §1 単元
- §2 目標
- §3 単元について
- §4 指導の構想
- §5 指導計画
- §6 本時の展開
- おわりに
編者のことば
法則化体育授業研究会は,個々の教材の指導法を開発してきました。向山洋一氏の跳び箱指導法は,誰でもできる方法として多くの方々に追試され,効果が確かめられてきました。
跳び箱に続いて,逆上がり,閉脚跳び,腕立て側方回転などの指導法が新たに開発されました。
できない子供がどのような指導で,どのくらいの練習でできるようになるのかを明示してきました。
ところが,個々の教材の指導法は明らかになったが,一時間・一単元の授業をどのように組み立てたらよいのかが分からないという声が出てきました。
一時間の授業をどうするのか,一単元の授業をどのようにするのかという新たな問題が出てきたのです。
そこで,法則化体育授業研究会では,誰もができる楽しい体育の授業づくりを行っていくことになりました。
誰でも指導できる一時間・一単元の授業づくりをすることによって,体育の苦手な教師にもすぐに役立つようにしたいと考えました。
それらの内容をまとめたのが本シリーズです。体育指導がよく分からない,体育の授業に自信がないという方々のためにまとめられています。
一時間・一単元の授業の流れを「発問・指示」という形で示してあります。これまでの体育指導は,できるようにする方法は示してきましたが,一時間・一単元の組み立て方や流れについては,はっきりと示されませんでした。
体育の教材がよく分からないという教師にとって,一番役立つのは授業の流れが「発問・指示」という形で示されていることです。
子供にどんな発問をしたらよいのか,どんな指示をしたらよいのかが,具体的な言葉でまとめられています。つまり,追試ができるようになっているのです。
一時間だけの授業なら今までも多く発表されてきました。本シリーズの特徴は,一単元の全ての授業について「発問・指示」の形で示してあることです。
体育の授業に自信のない方でも,本シリーズをもとに授業を行えば,子供が喜ぶ楽しい体育の授業をすることができるのです。
誰でも楽しい授業ができるように,「発問・指示」の他にも次のような観点からまとめられています。
1.授業の構想が示されている。
2.授業の流れが全発問・指示の形で示されている。
3.場づくり,テクニカルポイントを図,イラスト,写真で示されている。
4.できない子供の個別の指導法が示されている。
5.授業の結果が示されている。
本シリーズを活用されて,よい体育の授業づくりをしていってほしいと願っています。
本シリーズは,全国の法則化体育サークルの皆さんの力によってまとめることができました。厚くお礼申し上げます。
また,本シリーズをまとめるにあたり江部満氏,樋口雅子氏,向山洋一氏にはたいへんお世話になり感謝申し上げます。特に江部満氏には,法則化体育サークルヘ温かいご指導と励ましを頂き心よりお礼申し上げます。
本シリーズが,少しでも体育の授業作りに役立てば幸いです。
1993年1月1日 法則化体育授業研究会代表 /根本 正雄
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- 明治図書