- はじめに
- T 達成目標作成と授業改革の視点
- 1 達成目標作成から授業改革への全体マップ
- (1) 評価観点の趣旨
- (2) 評価の留意事項
- (3) 評価計画の明確化
- (4) 評価方法の明確化
- (5) 評価の実際
- 2 授業改革のためのキーワード
- (1) 指導と評価の一体化
- (2) 習熟度別指導――体育科の習熟度に対応する授業づくり
- U 体育科で必要な単元別の基礎・基本と達成目標一覧
- 1 基本の運動
- (1) 走・跳の運動
- (2) 力試しの運動
- (3) 器械・器具を使っての運動
- (4) 用具を操作する運動
- (5) 浮く・泳ぐ運動(第3学年)
- 2 ゲーム
- (1) バスケットボール型ゲーム
- (2) サッカー型ゲーム
- (3) ベースボール型ゲーム
- 3 器械運動(第4学年)
- (1) マット運動
- (2) 鉄棒運動
- (3) 跳び箱運動
- 4 水泳(第4学年)
- (1) クロール
- (2) 平泳ぎ
- 5 表現運動
- (1) 表現
- (2) リズムダンス
- V 単元別・達成目標へ向けての改革の実際
- 1 基本の運動
- (1) 折り返しリレーの達成目標と改革の実際
- 2 ゲーム
- (1) バスケットボール型ゲームの達成目標と改革の実際
- (2) サッカー型ゲームの達成目標と改革の実際
- (3) ベースボール型ゲームの達成目標と改革の実際
- 3 器械運動(第4学年)
- (1) マット運動の達成目標と改革の実際
- (2) 鉄棒運動の達成目標と改革の実際
- (3) 跳び箱運動の達成目標と改革の実際
- 4 水泳(第4学年)
- (1) 水泳の達成目標と改革の実際
- おわりに
はじめに
学習指導要領が改定され,評価の基本的な考え方も変わった。今回の学習指導要領で重視されているのは次の点である。
1 基礎的・基本的な内容の確実な習得を図る。
2 学習指導要領に示す目標に照らして,その実現状況を見る絶対評価にする。
3 観点別学習状況の評価を基本として,児童生徒の学習の到達度を適切に評価する。
従来のような相対的評価ではなく,児童生徒のよい点や可能性,進歩の状況などの個人内評価を行うようになっている。
どの子供にも基礎的・基本的な内容の確実な習得を図り,学力を保障していかなければならない。そのために,学力が確実に習得されているかを評価していくのである。
本書では,体育科における評価のあり方をどのように行ったらよいのかが述べられている。
第T章では,体育科における達成目標作成と授業改革の視点がまとめられている。具体的には評価観点の趣旨,評価計画の明確化,評価方法の明確化,評価の実際となっている。
達成目標を明確にした評価をどのように行ったらよいのかの手順・方法が述べられている。
特に評価規準の設定の仕方や具体的な評価方法については,事例に基づいて詳しくまとめられている。
また,授業改革のためのキーワードも分かりやすく述べられている。
個に応じた指導,学習度別指導は今回の学習指導要領の中心である。特に個に応じた指導では,評価と指導の一体化が強調されている。
評価だけをすればよいのではない。評価によって子供がつまずいているところや習得していない内容を明確にし,子供が身につくような指導の改善を図ることを狙いとしている。
それらの背景や実践方法について本書では具体的に述べている。
第U章では.体育科で必要な単元別の基礎・基本と達成目標一覧が示してある。指導書に示されている内容をもとに一覧表にしてある。
何をどの程度まで学べばよいのかが例示とともにまとめられている。中学年の学習内容と達成目標が一目で分かる。
第V章では,単元別・達成目標へ向けての改革の実際が示されている。ここでは,単元ごとに具体的な評価のあり方について述べてある。
そのまま授業と評価ができるように発問・指示の形で指導案が示されている。指導案の流れの中で,どのように評価していけばよいのかも書かれている。つまり,追試のできる内容になっている。
追試をされて,結果をお送りくださればありがたい。多くの追試を通してよりよい授業の改善を図っていきたい。
平成15年5月 /根本 正雄
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明治図書
















