- まえがき
- T 美術,工芸の改訂と新しい課題
- 1 教育課程審議会答申と美術,工芸の改善
- 2 美術,工芸の教科性(科目性)の確立を
- 3 これからの美術,工芸が取り組むべき新しい課題
- U 芸術科の履修等総説,目標,美術の目標及び内容
- 1 芸術科の履修
- 2 芸術科の目標
- V 「美術」「工芸」の目標,内容及び内容の取扱い
- 1 美術T
- (1) 目標
- (2) 表現
- (3) 鑑賞
- (4) 内容の取扱い
- 2 美術U
- (1) 目標
- (2) 表現
- (3) 鑑賞
- (4) 内容の取扱い
- 3 美術V
- (1) 目標
- (2) 表現
- (3) 鑑賞
- (4) 内容の取扱い
- 4 工芸T
- (1) 目標
- (2) 表現
- (3) 鑑賞
- (4) 内容の取扱い
- 5 工芸U
- (1) 目標
- (2) 表現
- (3) 鑑賞
- (4) 内容の取扱い
- 6 工芸V
- (1) 目標
- (2) 表現
- (3) 鑑賞
- (4) 内容の取扱い
- 7 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
- W 美術科(専門)の目標及び各科目の内容
- 1 美術科の目標
- 2 美術科の組織
- 3 各科目の目標,内容及び内容の取扱い
- 第1 美術概論
- 第2 美術史
- 第3 素描
- 第4 構成
- 第5 絵画
- 第6 版画
- 第7 彫刻
- 第8 ビジュアルデザイン
- 第9 クラフトデザイン
- 第10 映像メディア表現
- 第11 環境造形
- 第12 鑑賞研究
- 4 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
- X 新しい美術,工芸の実践事例
- 1 「立体絵画」について
- 2 映像メディア表現
- 3 「のみもののある生活」−飲料品の広告デザインの制作
- 4 交流と批評を生むグループ鑑賞
- 5 ゴミ収集車のデザインペイント
- 付録
- 高等学校学習指導要領 第1章 総則
- 高等学校学習指導要領 第2章 第7節 芸術[美術,工芸]
- 高等学校学習指導要領 第3章 第12節 美術
まえがき
平成11年3月に,21世紀初頭の教育の指針である高等学校学習指導要領が改訂された。今回の改訂では教育全体を通じて,「生きる力」の育成をねらいとし,自ら課題を見つけ,自ら学び,自ら考え,表現し解決していく能力の育成を目指している。美術,工芸は,もとより,まさに自ら課題を決め,自ら学び,考え,創造的に解決していく活動そのものであることは論を俟たない。しかし,では,真にそのような資質・能力を育成しえてきたかと問われると,はっきりと育成したと断言できないだろう。
これからの美術,工芸は単に芸術の学習のみにとどまらず,もっと幅の広い人間性の育成全体に基盤を置いた,誰にでも不可欠な豊かな人間性の教育に転換していかなければならない。本書で,筆者は美術教育の教科性を次の三つ(テトラ・コンセプト),すなわち,1表現・創造としての教科性,2文化・人間理解としての教科性,3心の教育としての教科性,として理念構築し,美術教育の改善を図っている。
今後これらを総合的に含んだ教育を展開していかなければならない。今回の改訂では,美術に「映像メディア表現」,工芸に「プロダクト制作」が新たに取り入れられ,更に,日本の美術をはじめ国際理解,文化の理解を深めるために鑑賞の指導の充実を盛り込んでいる。
本書は,このように全面的に改訂された新学習指導要領について,新しい実践事例を交えながら,わかりやすく解説し,これから取り組むべき美術,工芸の裏面や実践課題についても具体的に提言している。
「危機はチャンス!」である。全国の美術,工芸の先生方の新しい取り組みに期待したい。21世紀,芸術の道は必ず開けると信じている。そのための確かな教育実践を切に期待してやまない。
/遠藤 友麗
-
明治図書















