改訂中学校学習指導要領の展開 技術・家庭(技術分野編)平成10年版

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「A 技術とものづくり」「B 情報とコンピュータ』で構成された中学校技術・家庭科の新しい内容について、具体的な展開事例を交えて解説した。計画と題材策定のヒント。 


復刊時予価: 2,783円(税込)

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-717500-8
ジャンル:
学習指導要領・教育課程
刊行:
3刷
対象:
中学校
仕様:
A5判 192頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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まえがき
T 中学校技術・家庭科改善の基本方針
1 教育課程の基準の改善の基本的な考え方
2 中学校教育,各教科の編成及び年間授業時間数の改善の概要
3 技術・家庭科の現状と課題
4 家庭,技術・家庭科改善の基本方針
U 中学校技術・家庭科改善のポイント
1 教科目標の改訂
2 教科構成の改訂
3 内容の改善
4 履修方法の改訂
V 中学校技術・家庭科 技術分野のねらい
(1) 改訂のねらい
(2) 技術・家庭科「技術」の現状からの改訂
(3) 領域の集約・統合の視点
(4) 基礎・基本を身に付けさせるために
W 中学校技術・家庭科 技術分野の内容解説
1 技術・家庭科の目標
2 技術分野の目標
3 内容
A 技術とものづくり
B 情報とコンピュータ
4 指導計画の作成と内容の取扱い
5 選択教科 技術・家庭科
X 「総合的な学習の時間」との関連
(1) 「総合的な学習の時間」創設の意義
(2) 「総合的な学習の時間」のねらいや背景
(3) 「総合的な学習の時間」を展開する上での課題
(4) 技術・家庭科教育の位置付けと「総合的な学習の時間」との関係
(5) 「自ら学び,考える力」をいかに育成するか
(6) 「総合的な学習の時間」を考慮した教育課程の編成
Y 新中学校技術・家庭科 技術分野の実践課題と具体例
1 「ものづくり」は素材へのアプローチ
2 問題解決的な学習の展開
3 だれにでも挑戦できるロボットコンテストを目指して
4 題材選定の工夫
5 手づくりエレキギター
6 ホームページの制作
7 プログラミング学習
8 ネットワークを活用した情報モラルの指導
Z 静岡大学教育学部附属浜松中学校の実践から
(1) 教科としての視角
(2) 教科としての願い・ねらい
(3) これまでのプロジェクト法からの脱却
(4) 共に生きる授業の構成
(5) 授業実践
付録
学校教育法施行規則(抄)
中学校学習指導要領「総則」
中学校学習指導要領「技術・家庭」

まえがき

 今回の学習指導要領の改訂は,完全学校5日制の下,各学校が〔ゆとり〕の中で〔生きる力〕を育成することを基本として審議された教育課程審議会の答申を受けて行われたものであり,平成10年12月14日に文部省告示第176号で公表され,平成14年度から全面実施される。

 中学校教育においては,選択学習の幅を拡大し個性を伸長させることや,教育課程の基準を大綱化・弾力化し,各学校が一層創意工夫を生かした時間割や教育課程を編成することができるようにすることなどに重点を置いて改善が図られている。

 技術・家庭科においては,必修教科の授業時数が,第3学年で35時間に減じられる中で,生活の自立を図る観点から履修のさせ方や内容等が次のように改訂されている。

◯ 従前の11領域で構成されている扱いを改め,「技術」及び「家庭」の2分野の構成とする。

◯ 技術分野は,「A 技術とものづくり」と「B 情報とコンピュータ」,家庭分野は,「A 生活の自立と衣食住」と「B 家族と家庭生活」で構成し,それぞれA及びBの(1)〜(4)までの内容は,すべての生徒に共通に履修させ,各分野のA及びBの(5)(6)の4項目から1又は2項目を生徒の興味・関心等に応じて選択的に履修させる。

◯ 各学校において一層創意工夫を生かした教育課程が編成できるようにするため,技術分野及び家庭分野の各項目に配当する授業時数及び履修学年については,各学校で適切に定めることとする。

◯ 内容については,生活の自立を図る観点を重視して,基礎的・基本的な内容に厳選するとともに,題材を大綱化する。

 また,平成11年6月3日には移行措置が告示され,平成12年度・平成13年度の移行期間において,技術・家庭科は新学習指導要領による指導を行うことが望ましいとされた。

 各学校においては,新学習指導要領の趣旨を十分に理解するとともに,教科の目標の実現を目指して,指導計画の作成や題材の検討,指導方法の工夫改善などに取り組んでいただくことを期待している。

 本書は,各学校で創意工夫ある技術・家庭科の実践が展開できるよう,改訂の経緯,新学習指導要領の目標,内容などについて,中学校学習指導要領(技術・家庭)調査研究協力者のうち,別記の方々のご協力によって解説したものである。ご多忙中にもかかわらず,本書の作成にご協力いただいた各位に対して心から感謝申し上げる次第である。


  平成11年11月   編著者 /河野 公子 /渡邉 康夫 /安東 茂樹

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      明治図書
    •  文部科学省の「解説書」の,さらに詳細な解説書という構成で,読んでいて,「あっ,なるほど…」という感じ。はっきりしなかったことが,実際に学校現場の視点で丁寧に説明してあります。編著者をみると,「解説書」を書かれた方々のようで,なおさら安心して読めます。で,これだけなら「解説書」の十何倍もの投資(?)をするのをためらうかな?
       でも,この本の半分以上が「展開」の部分にあたる内容で,カリキュラムデザインやその基本的な考え方,総合的な学習の時間との関連,選択教科としてのあり方,等々の各種実践が盛りだくさんで,とてもヒントになりました。
      2001/7/16たっくん
    • 新学習指導要領が告示され、いよいよ本格的実施の段階に入ってきましたが、今回の改訂をどのように受け止め、題材をどのように組み立てていけばよいか現場の教員は不安で一杯です。
      しかし、私は、本書を手にし一筋の光が見えてきました。特に私が気に入った題材は、「フラワースタンドB」です。この題材は、これまでの安易な癒合題材と違って、材料の材質をうまく生かした題材だからです。今後もこのような題材集が出版されることを期待しております。
      2000/6/30くまさん

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