- 技術・家庭科<家庭分野>の改善の方向
- 技術・家庭科の現状と課題
- 実践的・体験的な活動を通して
- 家庭科の基礎・基本
- 地域社会との連携をどう図るか
- 新しい家庭科のめざすもの
- 新しい家庭科のねらいと構成
- 食生活・衣生活について
- 住生活について
- 生活の基盤としての家庭
- 幼児の生活からみる遊び
- 環境をどう取り上げるか
- 基礎的・基本的内容と発展的な内容
- 指導計画の作成
- 選択教科としての技術・家庭
- 技術・家庭と「総合的な学習の時間」
- 付録
- 実践1 他領域や他教科との融合・関連を図った学習―家庭の仕事の実践―
- 実践2 選択技術・家庭科で作物の栽培をし,調理実習をしよう―校庭で作物の栽培をし調理法を調べよう―
- 中学校学習指導要領
- 第1章 総則
- 第8節 技術・家庭
- 教育課程審議会答申
まえがき
教育課程審議会答申においては、中央教育審議会第一次答申を踏まえ、完全学校週5日制の下で、各学校がゆとりある教育活動を展開し、一人一人の子どもに「生きる力」を育成するための教育課程の基準の改善の方向が示されている。
第3学年の授業時数が2分の1から3分の1に減じられる中で、中学校技術・家庭は、どうあればよいのか、何が基礎・基本なのか。学校教育でやるべきことは何か。幸い、家庭科教育は、小・中・高校を通して学習できる。重複する内容を整理し、中学校の家庭科教育で育てる資質・能力を明確にすることにより、一層の成果が期待できる。
そこで、中学校段階では、生活の自立を図るための衣食住や人間関係の基礎的学習に重点を置くことにしたものである。
生活の中で課題を見いだし解決していく問題解決能力の育成のためには、生活を面としてとらえる視点と同時に、それぞれの事柄を深く科学的に理解することも必要であると考える。
それらのバランスを図り魅力的な授業を創るのが各学校の教師の役割であり、教師に任された特権でもあると思う。各学校の創意工夫が一層生かせるよう期待する次第である。
文部省初等中等教育局視学官 /河野 公子
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