- まえがき
- 1 学校の行き帰り
- 1 道の歩き方「いいあるきかたをおぼえよう」
- 2 横断歩道の渡り方「あんぜんにおうだんほどうをわたろう」
- 3 傘のさし方・たたみ方「かさのつかいかたをおぼえよう」
- 4 靴のはき方「くつをながもちさせよう」
- 2 学校の生活
- 5 くつばこの入れ方「くつしまおう」
- 6 トイレの使い方−おとこのこ「おしっこのいきさきをよくみよう」
- 7 トイレの使い方−おんなのこ「どこにあしをおけばいいかな」
- 8 おしりのふき方「おしりをきれいにふこう」
- 9 時計の見方─何時「みじかいはりで、じかんをよもう」
- 10 時計の見方─何分「ながいはりで、ふんをよもう」
- 11 ほうきのはき方「ほうきをつかおう」
- 12 ごみのすて方「ごみはリサイクル」
- 13 けがをしたら「ちがでてしまったら」
- 14 なわとびのむすび方「なわとびをかたずけよう」
- 15 紙を折る「かみをちいさくおろう」
- 16 紙で包む「たねをかみにつつもう」
- 17 紙を手で切る「かみをてで、きろう」
- 18 手の洗い方「ばいきんをやっつけよう」
- 19 ぞうきんをしぼる「ぞうきんをしぼろう」
- 20 いじめられたら─自分「あなたがいじめられたら」
- 21 いじめられたら─友達「ともだちがいじめられたら」
- 22 いじめた「いじめたままでよいのかな」
- 3 学校の授業
- 23 鉛筆のもち方「えんぴつをもとう」
- 24 はさみで切る「りんごとばななをつくろう」
- 25 カッターナイフで切る「いかをつくろう」
- 26 ホッチキスで止める・外す「ホッチキスをつかおう」
- 27 はちまきをしめる「はちまきをしめよう」
- 28 定規で線を引く「せんをまっすぐにひいてみよう」
- 29 コンパスで円を描く「えんをかこう」
- 30 電卓で計算する「むずかしいけいさんにちょうせんだ」
- 31 乾電池を使う・すてる「かんでんちをつかおう」
- 32 重さをはかる「おもさをはかろう」
- 33 温度をはかる「おんどをはかろう」
- 34 絵地図を読む・描く「おとこのこのいえはどこ?」
- 35 分度器を使う「かくのおおきさをはかろう」
- 36 質問をする「しつもんをしよう」
- 4 家庭の生活
- 37 歯を磨く「ただしいみがきかた」
- 38 服を着る「ひとりできられるかな」
- 39 服を脱ぐ・たたむ「きれいにたたみましょう」
- 40 お風呂に入る「きれいにしましょう」
- 41 体を洗う「からだをあらいましょう」
- 42 ガスレンジでお湯を沸かす「おゆをわかしましょう」
- 43 図書館へ行く「ほんをよみましょう」
- 44 電車やバスに乗る「のりものにのりましょう」
- 45 留守番をする「留守番できますか」
- 46 道に迷ったら「まいごになったら」
- 47 自分の名前・住所・電話番号・両親の名前を言う「おぼえてますか」
- 48 はしの持ち方「ただしくもちましょう」
- 49 はしの使い方「ただしくつかいましょう」
- 50 ナイフとフォークで食べる「たのしくたべましょう」
- 51 児童館に行く「じどうかんにいってみましょう」
- 52 時刻表の見方「じこくひょうをよんでみましょう」
- 5 コミュニケーションのスキル
- 53 家を出る・家に帰る「あいさつをしましょう」
- 54 友達や先生に会う「あいさつをしましょう」
- 55 話をする「みんなにはなしましょう」
- 56 話を聞く「はなしをききましょう」
- 57 電話をかける「でんわをかけましょう」
- 58 電話を受ける「でんわがかかってきたら」
- 59 FAXを送る「FAXをおくりましょう」
- 60 公衆電話をかける「こうしゅうでんわをかけましょう」
- 61 自己紹介をする「じこしょうかいをしましょう」
- 62 よその家(教室)へ行く「ともだちのいえにあそびにいきましょう」
- 63 友達と遊ぶ−仲間に入れてほしいとき「あそびなかまにはいりましょう」
- 64 友達と遊ぶ−仲間に入れるとき「あそびなかまにいれましょう」
- 65 けんかの後の仲直り「なかなおりをしましょう」
- 6 団体行動のスキル
- 66 集合する「すばやくしゅうごうしよう」
- 67 整列する「まえへならえをしよう」
- 68 遠足−団体で歩く「たのしいえんそく」
- 69 遠足−団体で乗る「でんしゃにのろう」
- 70 遠足−団体で食べる「たのしくたべよう」
- 71 回れ右・右向け右・左向け左「うごきかたをおぼえよう」
- 7 災害・緊急時の対応
- 72 地震のときの避難−教室にいるとき「きょうしつでひなんしよう!」
- 73 地震のときの避難−校庭で遊んでいるとき「こうていでひなんしよう!」
- 74 地震のときの避難−トイレや廊下にいるとき
- 75 地震のときの避難−学校の行き帰りのとき
- 76 大地震のときのお家の人との待ち合わせ「おむかえをまとう」
- 77 火事のときの避難の仕方「め、みみ、くちでひなんしよう」
- 78 校庭へ避難する−「おかしも」の約束「『おかしも』のやくそくをおぼえよう」
- 79 火事を見つけた「かじはっけん」
- 80 119へ電話する−火事を知らせる「119へでんわしよう」
- 81 119へ電話する−救急車を呼ぶ「きゅうきゅうしゃをよぼう」
- 82 知らない人に無理やり話しかけられた「しらないひとにはなしかけられたとき」
- 83 110へ電話する「110へでんわしよう」
- 解説
まえがき
本書は子供に“生き抜いていく技能”を学習させようという目的で書かれました。「心の教育」が注目されているように、人間関係に悩んでいる子供が残念ながら多く見られるようになりました。例えば遊びの場合を考えてみます。
「先生、みんなが遊んでくれない。」と訴えてきました。さあ大変。担任は道徳の時間に「みんなで仲良く遊ぼうとクラス全員に話し掛けます。そして、遊びの時間に担任がみんなの中に入って訴えた子供とみんなを遊ばせます。
現象としては、一見みんなと遊んでいます。これで解決したのでしょうか。
解決はしていません。もし、また同じ事件が起きたら再び担任に訴えなければ仲間外れにされた子供は解決できないのです。
そこで、ライフスキル学習を行うのです。
ライフスキル学習の目的は「日常生活で活用できること」にあります。
仲間に入れてもらうための練習を学習として行います。
第一に、「入れて。」という意味の自分が一番言いやすい台詞を考えます。
第二に、「入れて。」という自分が決めた台詞を担任や友達相手に練習します。
第三に、実際に言ってみます。
このように、ライフスキル学習は問題を解決する能力を子供に付けることを重要視します。TOSSライフスキルから日本に合った独自の理論を作り出している武田敏氏(千葉大学教育学部)との共同作業で誕生しました。
本書は、必要なページからお使い下さい。第1章から順番に使う必要はありません。
低学年の子供たちに、ぜひ学習させておきたいライフスキルを網羅しました。子供たちにプリントしてご活用ください。
本書の特徴として、各ページに必ず作業を行うようになっています。
各ページの使い方を「解説」として最後の章にまとめて書いてあります。しかし、各ページの指示で子供たちが学習できるようになっています。
ライフスキル学習によって子供に多くの“生き抜いていく技能”が付くことを願います。
1998年3月18日 TOSSライフスキル学習研究会代表 /新牧 賢三郎
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- 明治図書