- 序 文 /有田 和正
- 本書の使い方 /山田 一
- まえがき /山田 一
- T 話すこと・聞くこと編
- 1 歩いた道をおしえてあげよう
- 2 読んだ本をしょうかいしよう
- 3 友だちにおしえてあげよう
- 4 話すためのメモを書こう!
- 5 話している人は、だあれ?
- 6 じゅんばんに気をつけて
- 7 どんな聞き方がいいのかな?
- 解答例と解説
- U 書くこと編
- 1 かぎ「 」を使おう
- 2 一文をみじかくしよう
- 3 ようすをくわしく書こう
- 4 考えをまとめて書こう
- 5 読みかえしてみよう
- 6 手紙を書こう
- 7 じゅんじょよく書こう
- 8 本のニュースを書こう
- 9 しょうたいじょうを書こう
- 10 「はじめ」「中」「おわり」を考えて
- 解答例と解説
- V 読むこと編
- 1 だれが出てきたのかな
- 2 二つに分けよう
- 3 じゅんばんに気をつけて
- 4 おはなしパズル
- 5 発音に気をつけて
- 6 いろいろな読み方で
- 7 人ぶつの気もちを
- 8 絵にかこう
- 9 どの絵をせつめいしているかな
- 10 上げるのかな、下げるのかな?
- 11 しゃしんを読もう
- 12 ひとことで言うと…
- 解答例と解説
- W 言語事項編
- 1 文と文をつなぐことば
- 2 どうするということをあらわすことば ようすをあらわすことば
- 3 「何(だれ)が」「どうする」の
- 4 組になることばあつめ
- 5 助詞「は」「を」「へ」の使い方
- 6 かん字のひつじゅん
- 7 「◯◯のように」を使って
- 8 ことばのたし算
- 9 ていねいな言い方とそうでない言い方
- 10 「を」と「が」
- 11 相手はだれ?
- 12 こそあどことば
- 13 かん字と送りがな
- 14 カタカナであそぼう
- 解答例と解説
- あとがき /山田 一
序文
わたしが、各サークルや支部へ、「補充教材の開発」シリーズ執筆のお願いをするとき出した条件は、次の五つのことでした。すなわち「@コピーしてすぐ使えるもの、A基礎・基本を充実発展させるもの、Bドリル・ワーク・テストなど多様な内容を入れる、C理論はきわめて少なくすること、D子どもが面白がってやるもの」――こういうものを工夫してほしいと要望しました。
途中で、何度もわたしの所へ電話や手紙でおたずねがきました。わたしなりのイメージはいくつかもっていますが、それを話すとみんな同じようなものになってしまうので、「例えば、こんなこともありますね」という話し方をして、できるだけ各支部が独自の面白いものを作成してくれることを願ったのです。同じものは面白くないし、個性がないではないですか。それに自信ももてないでしょう。できあがったものに。
「市販のテストをすべて買い求めて、その中に全くないものを作るのも一つの方法ですよ」といった支部もありました。原稿をすべて目を通してみて驚きました。わたしの予想以上に「内容がある」「個性がある」「ユニーク」「こんな補充教材があるの?」といったものが多く、その内容は、実に多岐にまたがっており、「さすがわたしが目をつけただけのグループだ」と感心しているところです。
同じ社会にしても、一つとして同じものはありません。理科に至っては実に多種多様な内容が盛り込まれ、しかもやわらかい表現になっています。教科書よりはるかに面白いです。
国語にしても、漢字ドリルばかりになるのではないかと心配していましたが、全くの無用で、これなら一年生でも喜んでやるだろうと自信をもちました。教科書がうすく、内容が減った分、どっさりとドリルを入れ、力をつけようとしてくれたのが要です。イラストも実に工夫して描いてくれました。何よりも内容の工夫が多く、変化に富んでいるところが特徴です。こうして国語・算数・社会・理科と四教科二〇巻の内容を通してみてみると、教科書の工夫がいかに足りないか、教科書の内容がいかに少ないか考えさせられます。
教科書を中心にして、この基礎的な補充教材として考えたのですが、できあがったものをみると、こちらの方が中心で、教科書の方が補充的教材になるのではないかと思うほど充実しています。イラストなどもプロ級で、江部編集長は、「このままつかえます。うまいですよ」と、しきりに感心していました。わたしは、ひたすら「版権にふれないように、自分たちで書いてください」とお願いしましたが、よく守ってくださいました。
全体的に、内容あり、出色のできばえ、今までにない楽しい内容・形式・変化に富んでいる、それに何よりも「面白い」という特色が二〇巻それぞれに見え、こんなうれしいことはありません。第二期の原稿もすでに二本、早くもきています。教材・授業開発所の仕事は、ますます忙しくなりそうです。うれしい悲鳴をあげそうです。
研究所の願いを明治図書編集部の江部編集長が聞き入れてくださり、全面的にバックアップしてくれました。そのおかげで、二〇巻もの本が一度に出せるのです。本当にありがとうございました。
二〇〇四年三月 /有田 和正
ぜひ再版お願いします。