- 前書き / 井上 一郎
- 序章 創造力を育てる実践理論と展開
- 1 創造力の育成方法の先行研究
- 1.1 思考力の全体化
- 1.2 創造的思考のパターン化
- 2 創造的な学習の契機と実践
- 2.1 イメージ豊かなテクストを読む
- 2.1.1 文学を読む
- 2.1.2 説明文を読む
- 2.1.3 言葉遊びの本を読む
- 2.1.4 表現活動へ発展させる
- 2.2 リライトする
- 2.3 活用する
- 2.4 見る
- 2.5 仮想する
- 2.6 移動する
- 2.7 変身する
- 2.8 体験する
- 想像・創造の力を育む授業アイデア一覧
- 第1章 創造力の泉を探る
- / 内田 伸子
- 1 創造的想像のメカニズム
- 想像力―生きる力/ 目に見えないものを思い浮かべる/ 創造的想像のメカニズム/ 連想のモメント―「類推」/ 表現としての「比喩」
- 2 世界を語ることば
- ―ディスコースの成立過程―
- ごっこからファンタジーへ/ ことばによって脈絡を付ける/ 物語産出を支える認知機能/ ディスコースの成立過程/ よい語り手への成長
- 第2章 想像の扉をひらく
- 文学系テキストの部屋
- (1)民話/ (2)絵本/ (3)童話/ (4)小説/ (5)詩/ (6)俳句・短歌/ (7)戯曲
- 2.1 ファンタジー世界に浸る
- (1) ファンタジー世界から広がる想像力
- (2) ファンタジーの授業アイデア(授業アイデア1〜5)
- 実践1:私だけの『スノーマン』ストーリーブック(5年)
- 1.単元名/ 2.児童/ 3.実施時期/ 4.教材名/ 5.単元観/ 6.単元の指導目標/ 7.単元の評価規準/ 8.単元の授業過程/ 9.創造力で広がるファンタジーの世界
- コラム ファンタジーブックリスト
- 2.2 民話を語ろう
- (1) 民話と想像をつなぐ
- (2) 民話の授業アイデア(授業アイデア6〜12)
- 実践2:島の名ストーリーテラーになろう(3年)
- 2.3 心を開く詩の世界
- (1) 詩の特色を生かす
- (2) 詩の特色を生かした授業アイデア(授業アイデア13〜18)
- (3) 子どもの発想を刺激する学習展開の構想
- 科学系テキストの部屋
- (1)説明・解説/ (2)評論・論説/ (3)報告・報道/ (4)伝記/ (5)随筆・随想/ (6)事典・図鑑/ (7)絵画・写真・テレビなどの映像
- 2.4 科学系読み物からのメッセージ
- (1) 科学絵本から広がる想像力
- (2) 想像力を育てる科学系読み物の授業アイデア(授業アイデア19〜21)
- 2.5 観てみよう・調べてみよう
- (1) 観察や記録と想像力
- (2) 観察・調査・記録の授業アイデア(授業アイデア22〜25)
- 実践3:不思議な球根を作ろう(6年)
- 2.6 なぜを解こう
- (1) 説明的・解説的な文章
- (2) 説明・解説の授業アイデア(授業アイデア26〜31)
- 実践4:夢いっぱいの『なぜ・なに事典』を作ろう(5年)
- 2.7 情報の受信と発信
- (1) メディアリテラシーにおける想像力・創造力の重要性
- (2) メディアを使った授業づくりのポイント
- (3) 情報の受信と発信の授業アイデア(授業アイデア32〜36)
- 実践5:テレビ局開設―テレビ番組を編成しよう―(5年)
- 2.8 人間を描く
- (1) 先人の生き方に興味をもつ
- (2) 人間を描く授業アイデア(授業アイデア37〜42)
- 実践6:後世に残すマイ・ブランドを作ろう(5年)
- 2.9 エッセイで「私らしさ」の再発見
- (1) エッセイと創造力
- (2) エッセイで「私らしさ」再発見の授業アイデア(授業アイデア43〜47)
- 実践7:地球を救う子どもになろう(6年)
- 第3章 創造力を高める
- 3.1 創造力を高める方法とモチーフ
- コラム 創造を楽しむブックリスト
- 3.2 変身の術
- (1) 変身する魅力
- (2) 変身の授業アイデア(授業アイデア48〜50)
- 実践8:魔法使いになってみよう(幼稚園4歳児)
- 実践9:もしも変身できたらー変身ミニミニブックを作ろうー(6年)
- 3.3 魔法で入れ替わり
- (1) 擬物化する魅力
- (2) 擬物化の授業アイデア(授業アイデア51〜54)
- 3.4 タイムマシーンに乗って
- (1) 時間移動への導き
- (2) 時間移動の授業アイデア(授業アイデア55〜58)
- 3.5 こんなふうになったらおもしろい
- (1) 仮想世界への導き
- (2) 仮想世界の授業アイデア(授業アイデア59〜62)
- 実践10:へやがかわるとおもしろい(幼稚園4歳児)
- 3.6 方法や条件で楽しむ
- (1) 方法との出会いを楽しむ
- (2) 条件を決める
- (3) 方法や条件の授業アイデア(授業アイデア63〜65)
- 3.7 虚構日記を書く
- (1) 虚構を書く
- (2) 虚構日記の授業アイデア(授業アイデア66〜69)
- 実践11:五日間日記(4年)
- 3.8 手紙を書く
- (1) 思いを伝える
- (2) 手紙を書く授業アイデア(授業アイデア70〜75)
- 3.9 カレンダーを創る
- (1) カレンダーと想像力
- (2) カレンダーを創る授業アイデア(授業アイデア76〜78)
- 3.10 新しい世界を創造したり伝えたりする新聞作り
- (1) 新聞作りと想像力
- (2) 想像力を育てる「歴史新聞作り」
- (3) 新聞を作って遊ぶ授業アイデア(授業アイデア79〜81)
- 3.11 メディアを変換する
- (1) 変換と創造力
- (2) メディアを変換する授業アイデア(授業アイデア82〜87)
- 3.12 音を聴く
- (1) 聞こえる音から想像すること,聞こえない音を創造すること
- (2) 音を聴く授業アイデア(授業アイデア88〜93)
前書き
編著者 /井上 一郎
メイおばさんは,ブラシをシンチュウのかぎにかけると,ハンカチで手をふいて,編み物をとりあげました。
「ランプをつけたほうがいいね。」と,いいました。
「まだ,いいじゃない。」と,ケイトは,のりだすようにして,いいました。「それから,どうしたの?お話して――」
「だって,話したじゃないか。」
「しやしないわ。その古いおうち――そこで,見たんじゃないの?――」
メイおばさんは,わらいました。
「借り暮らしの人たちをかい?そうだよ。あの子はそういうんだよ。……わたしたちに,そう思わせたいんだよ。しかも,それどころにゃないのさ。見たばかりじゃなくて,すっかりなかよしになって,なんていうか,暮らしのなかへはいっていたらしいんだね。たしかに,あの子も,じぶんで借り暮らしのひとりになったようなものなのさ……」
メアリー・ノートン『床下の小人たち』1952年
(林 容吉訳,岩波書店,1993年8月6日)
1
本書は,国語力の基礎・基本となる創造力の育成について,理論と実践の両面から述べたものである。また,創造力は,想像力を前提としている以上,これら二つを切り離して考えることは出来ない。両者を比較すれば,次のような違いがある。創造力の面を基軸に見れば,創造は,「新しいもの」であることが重要だ。すなわち,かつてあったもの,あるいは他の場所に居てそこには不在というものではない。過去においても現在においても,存在しなかった「非在」のものが求められる。また,想像よりも一層まとまりをもった「統合的」なものである。さらには,「独創的」であることが鍵となってくる。他者との比較において相対的な位置を確保する必要があるのである。したがって,広い視野での総括や展望を前提にしておく必要があるし,さらには他者や社会への影響の広さや深さがなければならない。ただ,このような違いがあっても,創造力の育成は,同時に想像力の育成であることに変わりはない。したがって,本書では,二つの能力を合わせて考えるようにしたい。
創造力の育成は,誰もが重要なことと認めるだろう。例えば,ノーベル物理学賞を受賞した江崎於奈氏は,経済協力開発機構(本部パリ)のノーベル賞受賞者による国際シンポジウム「OECDフォーラム2002」(2002年5月13日〜15日,パリ校外デファンス開催,読売新聞報道2002年5月16日)の中で,グローバル化が進行する世界で最も重視されるべきものは何かと問われ,次のように答えている。「知的能力は,知識を得て判断する分別力と,先見性のもとに新しいアイデアを生み出す創造力に分けられる。変革の時代に重要なのは,後者の創造力だ」と言い切る。また,経済学者で同じノーベル賞受賞者であるロバート・マンデル氏も,「創造力を刺激する教育のカギは,疑問を抱かさせること。リンゴは落ちて,なぜ月が落ちないか――。ニュートンはそんな疑問を持って研究し,万有引力の発見に結びつけた。二十一世紀を生きる若い人たちは.疑問を投じる心を抱き続けてほしい」と提唱するのである。
江崎氏には,既に『創造力の育て方・鍛え方』(講談社,1997年2月7日)という提言がある。創造力の必要性とその方法は,次のように概観されている。
このような嵐を迎えたわが国においては,何としても,各人の創造のひらめきが自由に燃え上り,社会に大きく貢献する新しいアイディアはいつも感動と称賛をもって迎えられるような環境にしなければなりません。それは大きいもの,強いものが勝って当たり前とする「強者の論理」が支配する世界でもなければ,小さいもの,弱いものは保護されるのを当然とする「弱者の論理」が通る世界でもないのです。言うならば,創造の才豊かなものが指導の舵取りをするという「創造人の論理」が受け入れられる社会なのです。
では,どのようにすれば創造力を身につけることが出来るでしょうか。ともかく,われわれ人間はそれぞれ独自の素質をもって生まれてきたことは間違いありません。DNAの鎖には生まれつきの性質がすべて刻まれ,各人はこの宿命的な鎖から用意に逃れることは出来ないのです。さらに,ある土地のある家に生まれ,ある環境で育ったという本人の意思ではない運命を誰もが背負っていることは言うまでもありません。しかし,われわれ人間には自由意思が与えられています。自分の生来のタレントを見出し,自らの座標軸のもとにそれを磨く努力をすることが出来ます。それがなされてはじめて個性的才能も輝きをみせ,創造力もそこから芽生えるのです。
これらは,自由であるべき人間が,個的主体として自由に生きることを全うするために創造力を身に付けることが必要であること,さらには新たなイメージに彩られた社会創造のためにも必要性があるという個人及び社会にとっての重要性を述べたものである。新たな社会創造にとって重要なのは,イマジネーションであることは,次のような言辞にも散見される。浅田彰氏は,次のように述べている。
イマジネーションとは,本来,構造が崩れ,不可視の断層が露呈したときにはじめて発生するものではなかったろうか。言うまでもなく,現在とはそのような断絶の時代であり,われわれは巨大な断層の前に立たされていると言ってよい。ハイビジョンに代表される,かつてなく精細な視力をもって,それでもなお見ることのできないものにイマジネーションの網を投げかけること。そういう過酷な実験が積み重ねられてはじめて,われわれはハイ・イメージというにふさわしいハイ・イメージを目にすることができるだろう。
(浅田彰監修『ハイ・イメージ・ストラテジー ――メディアの未来とイメージの未来』福武書店,1991年3月25日)
新しい社会創造に向かうために,新たなイマジネーション=想像力が不可欠であることが述べられているのである。21世紀という新しい世紀を迎えるために,さまざまな雑誌特集や単行本刊行が行われたが,それらの言辞にも必ず見られる,社会の動向を決定付ける想像力及び創造力の重要性はいくら言葉を費やしても費やしきれないものだ。最近取り組まれた「特集:知と創造の最前線―21世紀へ,ブックガイド」(『国文学―解釈と教材の研究―』學燈社,2003年8月10日)でも,次のような課題を切り口として新しい世界イメージを仮構している。
知と創造の転換――帝国・権力――知識人・大衆
文学・境界――芸術・文化――生命・環境
性・表象――ポストモダニズム批判
想像力及び創造力は,存在しないものや不可視のものなどを我々の目の前にいかにもあるかのように,あるいはすぐにもおこるかのように見せる。明日,目が覚めたら誰もが日常的に経験するかのように現実化する力をもつものである。したがって,時代や社会が大きく動くときには,あるいは動かして改革を行わなければならないときにはとりわけ重要なものとなるのである。
巨大な断層と言えば,現在の教育改革は,戦後に限ったとしてもかつてないほど激しい変容したイメージを要求していると言えよう。つまり,教師にとっても子どもにとっても,新しい時代に即応する想像力(イマジネーション)とそれらを生かした創造力豊かなクリーエーターになることが求められているのである。
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人間形成の立場からも,重要な表現力を身に付けるためには想像力及び想像力は欠かせない。従来のように,整理された学問知識を理解するだけの時代は終わっている。人間の基本的人権という面から,「児童の権利条約」第13条には,「児童は,表現の自由についての権利を有する。この権利には,口頭,手書き若しくは印刷,芸術の形態又は自ら選択する他の方法により,国境とのかかわりなく,あらゆる種類の情報及び考えを求め、受け及び伝える自由を含む」として表現の自由が謳われている。現代では,自ら課題を探求し,自ら解決するような自己表現力が求められている。一つの単元の終わりには,自らの考えや「作品」をまとめ,他者に自己を発信する力が必要となっている。しかも,個人の自己表現力を求めるときへ,さらには,創造力豊かに行うことによって個性化しなければならないときへ移行しようとしているのである。
表現力
↓
自己表現力
↓
創造力
↓
個性化
このように,創造性や個性化について言及すると,それらは,大人になってからでよいのではないか。だから,学校教育においてはまだ重要ではないといった意見が出てくることがある。そうではない。むしろ,子ども時代からそのような志向を含む教育によって育てられなければ,大人になってからでは遅すぎるのである。思考力の形成にとって,乳幼児期から児童期がいかに大切かは心理学などで明らかになっていることである。実際には,子ども時代に創造性を発揮し,その能力を生かした職業に就く者がいることは伝記的な事実でもあろう。例えば,画家のゴッホやモネが子ども時代にどのような絵画を描いていたか,少し伝記的な文献を繙けばすぐにもそこに創造性を見ることが出来よう。子どもの身近な存在である漫画家の手塚治虫も,既に小学校時代に4コマ漫画を描いて,周囲の人々を驚かせているのである。小学校2,3年生時に描いた紙芝居には早くも「ヒョウタンツギ」が登場している。また,小学校3年生のときには「ピンピン生チャン」というページもののマンガも描いており,「これは職員室でも評判になった」という。(兵庫県宝塚市・手塚治虫記念館発行パンフレットによる)たとえ天才的な才能があっても,創造力は教育によって高められるのである。ファンタジーを読むと,作者自身が読者に幻想世界に入っていくことを誘う叙述を書き込んでいるのにでくわすことが多い。『床下の小人たち』の冒頭には,おばさんとケイトとのやりとりが描かれている。<ケイトは,のりだすようにして,いいました。「それから,どうしたの?お話して――」>といったように,子どもの読者に想像世界に入ることを「教えている」ことが分かるのである。
3
多くの子どもが,創造性豊かに個性的に生きていくには,学校教育の教育課程に位置付けていく必要がある。学習指導要領の総則には,次のように示唆されている。
自ら学び自ら考える力の育成を図るとともに,基礎的・基本的な内容の確実な定着を図り,個性を生かす教育の充実に努めなければならない。
(『小学校学習指導要領』教育課程編成の一般方針,1998年12月14日)
では,これらを受けて明確な位置付けを行っている学校が多くあるかと言えば,その回答は否定的にならざるを得ないだろう。学校教育目標に掲げられたりしていても,それを各教科等の単元で指導するように年間指導計画で位置付けていくといった営為は,今後を俟つしかない状況にある。
指導理論及び実践研究についても,先行文献は決して多くはない。この研究課題に取り組み始めたときに,知己であった心理学研究者で,想像力論の第一人者である内田伸子氏に直接状況を伺ったことがある。想像力さえも重要課題でありながら十分研究が進んでいる訳ではないので,創造力論もこれからの課題であるということであった。したがって,想像力及び創造力育成の理論と実践は,まだ草創期にあると言ったほうがよいだろう。子どもにとっての創造力育成は,どのような指導理論と方法によって可能となるのか。草創期にあるこの困難な課題に兵庫国語教育カンファランスの会員とともに取り組み始めたのは1998年であった。
勿論,創造力は,どの教科にとっても重要なものであり,どの教科からアクセスしてもよい。私が専門である国語科においても,理解活動にしろ表現活動にしろ,想像力及び創造力が問われない日々はない。文学では,想像豊かに読むために不可欠だ。話す・聞くあるいは書く活動では,それぞれの領域において直接的な基盤となるのが想像力や創造力である。相手を自覚し,どのように受け容れられるか想像し,他者との関係において独創性が問われる。教科を越える想像力及び創造力を国語を中心に研究した本書が,「国語力の基礎・基本を創る」となっている所以である。
研究は,文献探索から着手したのであった。最初は,想像力・想像力論についての研究書や雑誌特集などに見られる文献資料の収集であった。すると,まとまった指導論が少ないことが判明した。次に,想像力及び創造力を強く刺激すると思われる文学系と説明文系の両方のテクストを収集した。実践的には,子どもが読む絵本などに,想像力・創造力を刺激するものが多くあることが分かったのもこの頃である。このような,テクスト教材についてのブックリスト作りとともに,実践の方法を開発していった。
2001年から予備実践に入り,単元化した実践は,めざましい反応と成果が上がることを確認した。2002年にはほぼ本実践を済ませ,2003年には執筆を完成させたのであった。
兵庫国語教育カンファランスの研究会員に新たな研究テーマを提示してから6年が経過して本書は刊行されたのであった。序章を編者である井上が担当し,研究の経過と,想像力及び創造力育成の意義及び実践理論とその展開について述べた。第1章には,心理学研究の立場から「創造力の泉」に関する理論研究の成果を総括する特別寄稿を内田伸子氏にお願いした。内田教授に対しては,ご多忙な中でのご高配に深く感謝申し上げる次第である。第2章では,「想像の扉をひらく」として想像豊かなテクストとの出会いを,第3章では「創造力を高める」として実際にさまざまな課題や資料から創造活動する実践提案をまとめた。研究会員には,長い時間をお待たせした。研究においても,執筆においても,教師の日常生活に生起する喜びも苦労も一緒に織り込まれた本書が,多くの人に読まれることが私たちにとって最も癒される事象であろう。
本書刊行に当たっては,研究当初には,明治図書の間瀬季夫・松本幸子氏,その後,石塚嘉典氏にも加わっていただいた。ここに記して感謝の言葉としたい。
創造力の育成という新しい道を切り開いていくことが出来るか。それは,本書がどのように教育現場に受け容れられるのかをじっと見守ることでひとつの回答が得られよう。遠い道だが,確実に必要な領域として開拓されるものと期待したい。
2004年3月

















本著は,技能スキルアップの視点から書かれたものではなく,子どもたち一人一人の能力を伸ばすことに視点を置かれている。学習する上で想像力を切り離すことができないことが明確に述べられている。
想像力,創造力育成の視点から考えた実践やアイデアが掲載されており,国語力の基礎・基本について改めて考え直す機会を与えてくれる優れた著書である。