細案・略案で見る中学校新国語科授業プラン集 第2巻

細案・略案で見る中学校新国語科授業プラン集 第2巻

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確かな言語能力を育成するための具体的授業プランを紹介。

第2学年は年間105時間という限られた授業時数において、適切な計画・実施・評価に沿って「言語能力を中核とする年間指導計画」「育成を目指す言語能力を明記した学習指導案に基づく授業」「目標に準拠した評価の具体例」を提案。


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ISBN:
4-18-673801-7
ジャンル:
国語
刊行:
対象:
中学校
仕様:
B5判 128頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

まえがき
T 新国語科に求められる新しい授業像
1 これからの国語科学習指導の在り方
(1)魅力的な授業の4条件
(2)言語能力の育成を目指す指導
(3)育成を目指す言語能力と国語科年間指導計画
(4)年間指導計画と学習指導案
2 新国語科における三領域一事項の考え方
(1)なぜ「三領域一事項」なのか
(2)各領域における学習指導の考え方と留意点
(3)第2・3学年における国語科学習指導の在り方
※資料 国語科学習指導案例
U 新国語科のねらいに基づく細案・略案の具体例
1 「A 話すこと・聞くこと」の細案・略案の具体例
[細案1]発表の指導 「私が読んだ『少年H』を発表しよう」
(1)育成を目指す言語能力 /(2)教材設定の理由 /(3)指導上の工夫 /(4)展開 /(5)全体の評価
[細案2]対話の指導 「対話劇を体験しよう」
[略案1]ポスターセッションの指導 「ポスターセッションをしよう」
(1)育成を目指す言語能力 /(2)展開の大要 /(3)全体の評価
2 「B 書くこと」の細案・略案の具体例
[細案1]説明文の指導 「『薦めます,この本』を書く活動を通して」
(1)育成を目指す言語能力 /(2)教材設定の理由 /(3)指導上の工夫 /(4)展開 他
[細案2]記録文の指導 「職場体験記録を書こう」
[略案1]記録文の指導 「意見文を書こう」
(1)育成を目指す言語能力 /(2)教材設定の理由 /(3)指導上の工夫 /(4)展開 /(5)展開の大要
[略案2]記録文の指導 「ことばでスケッチ」
3 「C 読むこと」の細案・略案の具体例
[細案1]「走れメロス」の指導 「走れメロス」
(1)育成を目指す言語能力 /(2)教材設定の理由 /(3)指導上の工夫 /(4)展開 /(5)全体の評価
[細案2]音読・朗読の指導 「扇の的」
[細案3]朗読を生かした指導 「ゼブラ」
[略案1]文脈の中における語句の効果的な使い方の指導 「小さな手袋」
(1)育成を目指す言語能力 /(2)教材設定の理由 /(3)指導上の工夫 /(4)展開 /(5)展開の大要
[略案2]主題の指導 「少年H』で伝えたかったこと」
4 〔言語事項〕の細案・略案の具体例
[細案]文法の指導@ 〈文法の窓@〉「ハンカチ,落としない?」
(1)育成を目指す言語能力 /(2)教材設定の理由 /(3)指導上の工夫 /(4)展開
[略案]文法の指導A 〈文法の窓A〉「やっぱり遅れたね。」
(1)育成を目指す言語能力 /(2)展開
V 言語能力を中核とした第2学年年間指導計画表
1 言語能力を中核とした年間指導計画表を作成する際の基本的な視点
2 言語能力を中核とした年間指導計画表の具体例

まえがき

 現行学習指導要領の完全実施から,また,国立教育政策研究所教育課程研究センターから「評価規準の作成,評価方法の工夫改善のための参考資料―評価規準,評価方法等の研究開発(報告)―」が示されてより既に3年近くが過ぎた。今日,国語科は学習指導要領の趣旨を踏まえた授業の展開と適切な評価を通して,日々の授業を改善することが強く求められている。本国語科授業プラン集は,各国語科教室における指導と評価の一体化をより確実なものとし,評価を通して授業を改善して魅力ある国語科授業を創造することをねらいとしている。


 本シリーズの主な特徴は次の諸点である。

1 一教材に配当する授業時数はおおむね6時間程度とし,その一時間一時間の授業展開をそれぞれ1〜2頁を用いて細案として示したこと。

2 細案として取り上げた各時間ごとに,その時間における評価規準を例示したこと。その際に,具体の評価規準(B)を明示するとともに,「Aの状況を実現していると判断する際のキーワードとその具体的な姿の例」や「Cと評価した生徒に対する手立て」を具体的に示すよう留意したこと。

3 細案にワークシート等補助資料を示す場合は,授業に活用しやすいよう1頁をあてることを基本としたこと。

4 細案で取り上げられなかった教材については,巻末に例示した年間指導計画をもとに,略案としては可能な限りすべての教材を取り上げたこと。

5 細案で取り上げた「学習指導案」の形式について,前著『中学校国語科 目標に準拠した評価の実際』河野庸介編著(明治図書)を踏まえつつ,新しい形式を提案していること。


 今日,中学校国語科の授業時数は,第1学年140時間,第2・3学年各105時間となっている。このように限られた授業時数で生徒に言語能力を育成するためには,日々の授業を魅力的なものとし,生徒をして国語科の学習を好きにさせつつ授業のねらいを確実に実現していくことが不可欠である。このことを可能するためには,適切な計画・実施・評価を通じて授業を改善するという進行過程を踏むことが必要である。本書はこれらの進行過程に沿って,「言語能力を中核とした年間指導計画」「育成を目指す言語能力を明記した学習指導案に基づく授業」「目標に準拠した評価の具体例」を提案している。全国の国語科の先生方の協力を得てようやく完成することのできた本シリーズが一人でも多くの先生方のお役に立てば幸いである。

 なお,本書の企画から刊行に至るまで明治図書の石塚嘉典,真鍋恵美の両氏に懇切なるご指導をいただいた。記して謝意としたい。


  平成17年1月   /河野 庸介

著者紹介

河野 庸介(こうの ようすけ)著書を検索»

昭和26年伊豆大島に生まれる。明治大学文学部卒業,東京都公立中学校教諭,都教育庁指導主事,都立教育研究指導主事,文部省初等中等教育局中学校課教科調査官,文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官・国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部教育課程課調査官等を経て,平成16年度より群馬大学教育学部教授。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書

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