- まえがき
- 発刊によせて
- 第1章 「豊かな学び」とは
- 豊かな学びのとらえ
- 教職を目指す方へ,そして若い先生方へ
- 第2章 「豊かな学び」をめざすチャンプルー授業実践
- 国語科
- 〈実践1〉第1学年「おはなし大すき」
- 確かな読みをめざして /新垣 公子
- 〈実践2〉第4学年「詩を楽しもう」「想像を広げて」
- なんだか,国語っておもしろい? /前田 美奈子
- 〈実践3〉第5学年「めざせ! インタビュー名人」
- 琉附小5年1組 わが街仕事発見 /小林 貞浩
- 社会科
- 〈実践4〉第3学年「工場ではたらく人のしごと」
- 地域と豊かにかかわり,社会的な見方・考え方を育む授業の工夫 /我謝 勇
- 〈実践5〉第6学年「日本とつながりの深い国々」
- 多様な考えを交わらせ,つなげる授業づくりをめざして /嘉納 英明
- 算数科
- 〈実践6〉第1学年「10より大きい数」
- 子どもの問いから,授業を構成する /松岡 泰成
- 〈実践7〉第2学年「1000までの数」
- どの色が一番多い? /長間 清人
- 〈実践8〉第4学年「面積」
- 「答えがわかった」から,「なるほど」という授業へ /宮里 寧
- 理 科
- 〈実践9〉第6学年「人とかんきょう」
- 沖縄の自然開発と保全 〜赤土汚染から環境問題を考える〜 /狩俣 智
- 生活科
- 〈実践10〉第2学年「レッツゴー,千原たんけんたい2」
- 1つの小さな気付きが膨らんで,活動を豊かにする /川上 典子
- 音楽科
- 〈実践11〉第4学年「様子を表して」
- 魔法使い大集合 〜魔法の音楽をつくろう〜 /田崎 明美
- 図画工作科
- 〈実践12〉第5学年「はっさみよ でーじその木!」
- みんなで持ちよった様々な材料を活かして /仲嶺 盛之
- 家庭科
- 〈実践13〉第5学年「沖縄の色は?」〜保育園での人形劇で生かそう〜
- 生活を振り返り,沖縄の色を生かす! /金城 明美
- 体育科
- 〈実践14〉第3学年「リズムダンス&表現」
- ダンス!ウォーターボーイズ〜リズム・表現の要素を織り交ぜた企画・構成力を高めるダンスの授業〜 /砂川 武彦
- 〈実践15〉第4学年「みんなで創るハンドボールゲーム」
- ゲームのルール・作戦をともに創り出す喜びを /赤嶺 智郎
- 道 徳
- 〈実践16〉第1学年「どこでやめるか」 〈1−@ 節度〉
- わがままってどんなこと? /古波藏 尚子
- 特別活動
- 〈実践17〉第6学年「今できること・成せば成る」
- トライ&トライ 何ができるか考えよう /久貝 悦子
- 〈実践18〉第6学年「中学校ってどんなとこ? PartT,U」
- 「希望や目標をもって生きる態度の形成」の実践 /儀間 稔
- 総合的な学習
- 〈実践19〉第5学年「めざせチャーガンジュー」
- 調べた知識を生活に生かす /押川 信一
- 情報教育
- 〈実践20〉第4学年「情報機器を活用した豊かな学び」
- 総合的な学習「地域の宝“美ら島”をさぐろう」 /真喜志 昇
- 英語活動
- 〈実践21〉第2学年「動物園へ行こう」
- コミュニケーションを目的とした授業づくりと評価のしかた /仲地 千佳
- 学校保健
- 〈実践22〉第6学年「感染する病気の予防」
- うつるうつらないの不思議 /長崎 有里子
- 第3章 座談会「子どもとともに授業を創る」
- あとがき
まえがき
2004年4月から国立大学は法人化されることが決定し,全国の国立大学が個性を発揮すべくいろいろな目標・計画を立案している。
我が琉球大学は「自由平等,寛容平和」という建学の精神を継承・発展させて,「真理の探求」,「地域・国際社会への貢献」,「平和・共生の追求」を基本理念としている。そして中期目標の具体的大学像5項目の1つに「教育研究の成果を地域に還元しつつ,社会の発展のために貢献し連携する大学」を掲げるなどして各部局ごとにそれぞれ中期計画の策定をしている。
さて,本附属小学校は3つの使命「教育理論及び教育の実際に関する研究並びに実証」「学部学生の教育実習の実施及びその指導」「地域の教育研究に協力し研究成果の交流」に基づき創立以来活動を続けてきた。その一環として「研究紀要」「実践教育研究」が発刊されている。
また,本校教官の先達らは10回目の研究発表の節目にと『授業をつくる―自ら学びとる子をめざして―』を発刊し,教育実践の成果を発信した。
あれから10年の歳月が流れ,今年度は20回目の研究発表の節目を迎えることから,校務分掌として「出版編集部」を設置し,これまでの実践事例を整理して図書として出版することにした。書名を『子どもとつくる豊かな学び』と決め,各自その構想を練り鋭意取り組んできた。本附属小学校の新たな研究の成果を再び発信することになる。
本校教官は,日々の学級経営・授業実践はもちろんのこと,11月の研究発表に向けての授業の研究・実践や原稿作成,「実践教育研究」への投稿そして2月の千原初等教育研究会での授業研究などが大きな任務である。今年度は図書刊行の大きな任務も加わり多忙を極めている。しかし,他附属学校の公開研究会への参加等研修機会に恵まれ優れた個性を有しており,多忙な任務を乗り切り,読者の期待に応える内容の授業実践記録を提供してくれるものと信じている。
本書の執筆に当たり,我々は「教職を目指す大学生や若い教師を励ます参考書になれば!」という共通の思いで案を練り推敲してきた。読者諸氏の期待に応えられればとの思いがある。一人でも多くの先生方にじっくり読んでいただき,授業実践に役立てていただければ幸いである。また,経験豊富な先生方にもご一読いただき,忌憚のないご意見・ご教示を寄せていただけることを望んでいる。
本書の出版に当たって,文部科学省教科調査官の安野功氏には昨年度及び今年度の研究発表会のシンポジストとして関わってもらいながら本書の座談会「子どもとともに授業を創る」でも貴重なご意見を頂戴した。さらに,監修者としてもかかわっていただいた。あらためて安野氏のご協力に敬意を表すとともに,厚くお礼を申し上げたい。
最後に,本書の刊行に当たってお力添えいただいた明治図書出版編集部の樋口雅子氏に感謝を申し添えたい。
平成16年3月 琉球大学教育学部附属小学校 校長 /濱元 盛正
-
- 明治図書