中学校新数学科 数学的活動の実現 第1学年編

中学校新数学科 数学的活動の実現 第1学年編

インタビュー掲載中

その「仕方」が生徒にわかってこそ、数学的活動は実現する

新学習指導要領に活動例が明示された数学的活動。しかし、その「内容」を教師が理解しているだけでは、実際の授業で生徒は動かない。本書は、活動の「仕方」までを明らかにした、生徒自身による数学的活動を本気で実現させたいと願う教師のための実践事例集です。


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ISBN:
978-4-18-583713-2
ジャンル:
算数・数学
刊行:
対象:
中学校
仕様:
B5判 132頁
状態:
在庫あり
出荷:
2018年4月23日
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Contents

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 中学校数学科の理念と数学的活動の実現 新しい教育課程が算数・数学科に期待するもの
1 思考力・判断力・表現力等の育成―その背景と今日的課題
2 新しい数学教育が目指していること
第2章 数学的活動の実現 「活動の仕方」の指導
1 授業者が個別内容を明示してこそ意味をなす数学的活動
2 「数学的活動の仕方」を教える:成功した旧課程「計算の仕方を考える」
3 小史「人間の営み」としての数学的活動
4 近年の世界動向における数学的活動の内容
5 「仕方」として表す活動
6 数学的活動の授業づくり
7 実践事例の書式と編集方針
第3章 第1学年における数学的活動の実現 その指導内容
1 はじめに
2 第1学年における数学的活動
3 第1学年における「数学的活動の仕方」とその指導
4 第1学年における「数学的活動の仕方」の具体例
5 おわりに
第4章 第1学年の数学的活動の実践事例
1 正の数と負の数
正負の数で家計簿をつくろう
2 正の数と負の数
カードゲームでひき算対決をしよう!
3 文字と式
全部の個数はいくつ?
4 文字と式
魔方陣の答えってたくさんあるのかな?
5 一次方程式
学校生活の中で方程式の問題をつくろう
6 一次方程式
方程式のよさって何だろう
7 比例と反比例
ランドルト環をつくろう
8 平面図形
いろいろなやり方で平行線を作図してみよう
9 平面図形
4匹の犬が一緒に遊ぶことができる部分は?
10 平面図形
最短距離となる折り返し地点はどこ?
11 空間図形
あっ! 本当にになる
12 空間図形
立体を転がしてみよう
13 資料の散らばりと代表値
国語と英語,どちらが得意?
14 課題学習
どうやって数えるの?
15 課題学習
2つの立体を合わせて立方体をつくるには?

はじめに

 科学技術大国・輸出型経済大国としての日本の存亡が問われる中,習得・活用・探究をキーワードに学校教育法が平成19年に改正され,地球規模を視野に持続可能な社会を築く思考力・判断力・表現力の育成が改めて求められました。そして,言語活動の充実,理数教育の充実,道徳教育(心の教育)の充実,「学び直し」などをキーワードに,教育課程の基準が平成20年に告示されました。その中で,新たに内容として定められたのが「数学的活動」です。『中学校学習指導要領解説 数学編』には,次のように述べられています。

 「数学的活動の趣旨を確認し,共通理解を図ることができるよう,数学的活動を4領域の指導内容からいったん切り離し,生徒が目的意識をもって主体的に取り組む数学にかかわりのある様々な営みという観点から4領域を包括する三つの活動に集約して,学習指導要領の内容に位置付けた。これらの数学的活動は,4領域の内容やそれらを相互に関連付けた内容の指導の過程において行われるものであり,数学的活動を4領域の内容と別に指導することを意味するものではない。指導に当たって,それぞれの数学的活動が有効に機能する場面を明らかにし,生徒の学習状況にも配慮して適切に位置付けることが求められる。(〜中略〜)数学的活動の過程において,生徒が目的意識をもって主体的に取り組むことが必要である(〜中略〜)数学的活動に主体的に取り組むことは,生徒にとっては学習の方法,教師にとっては指導の方法である。また,数学的活動に主体的に取り組むこと自体が,知識及び技能を活用して問題を解決し,思考力,判断力,表現力等を育成するために必要であるという意味で,それは指導の内容でもある。さらに,数学的活動に主体的に取り組むことができるようにすることで,その後の学習や日常生活において,自ら学び自ら考える活動ができるようにすることを目指しているという意味で,それは指導の目的のひとつでもある」

 内容としての数学的活動を実現するためには,数学的活動の時間を各単元で設定し,そこでの学習指導を通して,「数学的活動の仕方」を生徒が学べるようにする必要があります。同時に,従来の内容指導の再考も求められます。日ごろの学習指導において,「数学的活動の仕方」を意図的に教え,その「よさ」「楽しさ」を教えることで,数学的活動の時間に,生徒が自ら探究し,説明し伝え合う活動の質が保証されるからです。

 本書の第1〜3章では,目標としての数学的活動を再検討し,その指導のあり方を解説しました。第4章では,全国の先生方が実践を提案くださいました。本書の提案を受け,数学的活動の実現に挑む先生方の声を,編者一同楽しみにしています。本書の編集は明治図書出版の仁井田康義様,矢口郁雄様にお世話になりました。お礼申し上げます。


  編者一同

著者紹介

清水 静海(しみず しづみ)著書を検索»

帝京大学文学部教育学科教授,日本数学教育学会会長,日本数学検定協会理事長,平成20年改訂『中学校学習指導要領解説 数学編』作成協力者,前筑波大学大学院人間総合科学研究科准教授,元文部省初等中等教育局小学校課教科調査官。

礒田 正美(いそだ まさみ)著書を検索»

筑波大学教育開発国際協力研究センター准教授,日本数学教育学会常任理事・数学教育編集部長,アジア・太平洋経済協力(APEC:21地域)プロジェクト代表。

北島 茂樹(きたじま しげき)著書を検索»

筑波大学附属中学校教諭,日本数学教育学会数学教育編集部常任幹事,TIMSS(国際数学・理科教育動向調査)2011国内専門委員,前東京都立大江戸高等学校教諭。

坂本 正彦(さかもと まさひこ)著書を検索»

筑波大学附属中学校教諭,日本数学教育学会出版部幹事。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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