授業で使えるFAX版ニュー教材集3
計算力向上を目指す新算数科教材開発 第3学年編

授業で使えるFAX版ニュー教材集3計算力向上を目指す新算数科教材開発 第3学年編

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子どもの理解を中核に据えた授業を実践例とワークシートで提案!

第3学年編では、繰り下がり2回の計算/4けたのたし算・ひき算/乗法の交換法則/0の計算/数カードによるかけ算/何十×何十/文章題と虫食い算/余りのあるわり算など、子どもたちの計算力が向上するプリントを掲載し、授業展開例を紹介する。


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ISBN:
978-4-18-580318-2
ジャンル:
算数・数学
刊行:
対象:
小学校
仕様:
B5判 152頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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まえがき
本書の使い方
第1章 計算力向上を目指す授業づくり
1 計算指導の問題点
2 計算指導の展開
3 計算指導で育てたい考え方
4 第3学年の計算指導
第2章 計算力向上を目指す授業の実際と教材開発
1 3けたのたし算・ひき算
第2時 十の位に繰り上がる計算 237+128
第3時 百の位に繰り上がる計算 257+169
第6時 繰り下がり1回の計算 342−127
第7時 繰り下がり2回の計算 342−165
第8時 被減数に空位のある計算 302−137
第11時 4けたのたし算・ひき算
第12時 4けたのたし算・ひき算(発展)
第12時 カードによる計算練習(補充)
ワークシート:練習 /ワークシート:テスト
2 かけ算
第1時 乗法の交換法則 5×3=3×5
第2時 乗法の分配法則 3×7+2×7=5×7
第4時 0の計算
第7時 (何十・何百・何千)×1位数(発展)
第7時 (何十・何百)×1位数(補充)
ワークシート:練習 /ワークシート:テスト
3 かけ算の筆算
第1時 (2けた)×(1けた)の筆算の仕方 21×3
第2時 67×4の計算
第3時 27×8の計算
第4時 213×3
第5時 308×7
第7時 (4位数)×(1位数)(発展)
第7時 数カードによるかけ算(補充)
ワークシート:練習 /ワークシート:テスト
4 2けたのかけ算
第2時 何十×何十
第3時 (2位数)×(2位数)の計算
第4時 (2位数)×(2位数)の筆算
第5時 計算練習
第6時 (3位数)×(2位数)の筆算
第7時 文章題と虫食い算(発展)
第7時 虫食い算と計算練習(補充)
ワークシート:練習 /ワークシート:テスト
5 わり算
第1時 4人に分ける
第2時 除法の答え
第5時 4個ずつ分ける
第7時 2つのわり算
第9時 何倍ですか
第10時 いろいろな問題(発展)
第10時 計算練習(補充)
ワークシート:練習 /ワークシート:テスト
6 余りのあるわり算
第1時 余りのあるわり算
第3時 答えの確かめ
第4時 筆算の仕方
第5時 余りのあるわり算の文章題
第6時 計算練習(発展)
第6時 計算練習(補充)
第7時 (何十)÷(1位数)
第8時 簡単な(2位数)÷(1位数)
ワークシート:練習 /ワークシート:テスト
7 小数
第6時 0.4+0.5
第7時 1.7−0.9
第8時 計算練習
第9時 カードを使った計算ゲーム(発展)
第9時 計算練習(補充)
ワークシート:練習 /ワークシート:テスト
8 分数
第6時 25+15
第7時 67−47
ワークシート:練習 /ワークシート:テスト
付録プリント1:虫食い算のカード
付録プリント2:2けたのかけ算カード

まえがき

 算数科の授業では,多くの時間を計算指導が占めている。そして,今回の学習指導要領の改訂に伴って,計算指導のスパイラルという観点から充実する傾向にある。

 また,教師は,授業中の練習量に不安をもち,計算ドリルを使用している。

 その上,子どもたちの計算力を向上させたいと,授業中だけではなく,朝の会にも計算練習の時間を設定している。私の手元にも,早朝練習と名付けた,10問ずつの計算プリントが,ナンバー100番台の半ばすぎまである。毎朝,計算プリントに励んでいたのである。

 私は,計算練習は必要であると思っている。学習した後に,集中的に練習することは必要である。さらに,定着させるために継続的に計算練習をすることも必要である。

 一方,授業を振り返ればどうだろうか。

 計算の意味理解や計算の仕方を考えるために,計算問題の場面を取り上げる。その問題に対して,子どもたちにいろいろな考え方をさせ,解決させようとしている。そして,そのいろいろな考え方を発表させ,比較検討させている。

 しかし,あまりに子どもにじっくり考えさせ,いろいろな考え方を発表させて,1時間の授業中に,計算問題を1題だけ取り上げて終わっていることが多く見受けられる。このように1時間に,1題の計算問題だけを取り上げて終わっていていいのだろうか。1題の計算問題だけを考えて,授業の終盤に,学級全体でその時間の学習内容をまとめて終わっている。それで,この問題の意味や考え方が理解できたと,個々の子どもを評価できるのであろうか。

 算数科の授業は,子どもがきちんと理解できているのかという評価を重視し,授業内容,及び授業展開を見直そうとする方向に進めることが必要である。

 このような立場に立って,私は,次のように計算指導を見直し,指導と評価の一体化につながる授業展開を目指そうと思い,本書を執筆しようと試みた。

 計算指導では,ねらいに沿って,3種類の問題が1時間の授業の中に必要だと考えている。

   1 子どもに理解させる問題

   2 子どもの理解を確認する問題

   3 子どもの理解を定着させる問題

 1時間の授業で,この3題を扱うことが必要だが,授業の展開の中で扱いきれない場合がある。しかし,少なくとも「1 子どもに理解させる問題」「2 子どもの理解を確認する問題」は扱い,子どもの学習状況を把握しておくことはしてほしい。

 本書は,上記のように考え,授業実践例を記したものである。


  2008年7月   /赤井 利行

著者紹介

赤井 利行(あかい としゆき)著書を検索»

1979年 大阪教育大学大学院修士課程数学教育課程修了

1979年 大阪府立小学校教諭

1994年 広島大学附属小学校教諭

2006年 九州女子大学准教授

    日本数学教育学会理事

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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