授業・朝学習・宿題に役立つ算数科理解度確認5分間テスト 3年

授業・朝学習・宿題に役立つ算数科理解度確認5分間テスト 3年

投票受付中

5分間テストで理解度を確認、子供に応じた支援で学力を定着。

算数科3年で「確かな学力」を定着、維持、向上させることを確実に実現するために簡便に使える理解度確認5分間テストを全時間用意した。指導、評価、援助のサイクルを効果的に展開できるおすすめの特選シート集。


復刊時予価: 2,332円(税込)

送料・代引手数料無料

電子書籍版: 未販売

電子化リクエスト受付中

電子書籍化リクエスト

ボタンを押すと電子化リクエストが送信できます。リクエストは弊社での電子化検討及び著者交渉の際に活用させていただきます。

ISBN:
4-18-568318-9
ジャンル:
算数・数学
刊行:
対象:
小学校
仕様:
B5判 128頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

はじめに
1章 理解度確認の必要性と進め方
§1 算数科の基礎・基本の定着ときめ細かな評価
1 算数科の基礎・基本
2 基礎・基本を定着させるきめ細かな評価
3 理解度確認の必要性
§2 理解度確認の5分間テストの作成の仕方
1 授業のねらいの重点化
2 評価基準の設定
3 学習問題の作成
4 学習問題と類似の問題で5分間テストを作成
§3 確認5分間テストの活用
1 授業での活用の仕方−1
2 授業での活用の仕方−2
§4 朝学習・宿題の「繰り返し学習」への確認テストの活用
2章 算数科3年理解度確認5分間テスト
◆1 時刻と時間
[理解度確認テスト]
時刻と時間@(時刻の意味が分かり,時刻を正しく表す)
時刻と時間A(時刻の意味が分かり,時刻や時間を求める)
時刻と時間B(ある時間から一定時間後の時刻を求めることができる)
時刻と時間C(ある時刻から一定時刻前の時刻を求める)
時刻と時間D(2つの時刻の間の時間を求める)
時刻と時間E(時間と時間の和を求める)
時刻と時間F(必要に応じて時刻や時間を求める)
時刻と時間G(1日24時間の関係を理解し,午前,午後を用いて時刻を正しく表す)
時刻と時間H(分と秒,時間と分,1日と時間の単位の関係が分かり,時間の単位や大きさについての量感を持つ)
◆2 わり算
[理解度確認テスト]
わり算@(等分除の問題場面のわり算の意味と式表現の理解)
わり算A(等分除の問題場面で1人分の数を求める計算の仕方)
わり算B(等分除の問題の解決)
わり算C(包含除の問題場面のわり算の意味と式の表現の理解)
わり算D(包含除の問題場面で何人分かの数を求める計算の仕方)
わり算E(包含除の問題の解決)
わり算F(等分除・包含除の両方ともわり算であることの理解)
わり算G(0や1のわり算の理解と習熟)
わり算H(何倍かを求める計算とわり算の習熟)
◆3 水のかさ
[理解度確認テスト]
水のかさ@(かさの単位「リットル」,水のかさのたし算とひき算の計算)
水のかさA(かさの単位「デシリットル」,「デシリットル」と「リットル」の単位との関係)
水のかさB(かさの単位「ミリリットル」,「ミリリットル」と「リットル」の単位との関係)
水のかさC(かさの大小比較,かさの量感と単位の選択)
◆4 表とぼうグラフ
[理解度確認テスト]
表とぼうグラフ@(資料に落ちや重なりがないように「正」の字を使った表の作成)
表とぼうグラフA(ぼうグラフ読み取り)
表とぼうグラフB(ぼうグラフ作成)
表とぼうグラフC(二次元表の作成と読み取り)
◆5 長さ
[理解度確認テスト]
長さ@(目的に応じて適切に計器を選択する・長さの見当をつけて,適切に単位を選択する)
長さA(まきじゃくの正しい使い方・長さを正しく読み取る)
長さB(1q=1000mの単位の関係・適切に単位を選択する)
長さC(「道のり」と「距離」の意味)
◆6 あまりのあるわり算
[理解度確認テスト]
あまりのあるわり算@(包含除の具体的な場面でのあまりのあるわり算の立式と,その計算の仕方)
あまりのあるわり算A(等分除の具体的な場面でのあまりのあるわり算の立式と,その計算の仕方)
あまりのあるわり算B(間違いのわけを探すことによって,あまりのあるわり算の計算の仕方の理解を深める
あまりのあるわり算C(あまりのあるわり算の計算の習熟)
あまりのあるわり算D(被除数とあまりの関係の理解を深める)
あまりのあるわり算E(計算の答えのたしかめは,(除数)×(商)+(あまり)=(被除数)の式であることの定着)
あまりのあるわり算F(あまりのあるわり算の計算の習熟とあまりのあるわり算のたしかめの習熟)
あまりのあるわり算G(あまりのあるわり算の答えのをもとに,題意に即して答えを導くことの習熟)
あまりのあるわり算H(問題づくりを通して,あまりのあるわり算の理解を深める)
◆7 直角,三角形,四角形
[理解度確認テスト]
直角,三角形,四角形@(図形の構成要素である辺や頂点の意味や数が分かる)
直角,三角形,四角形A(かどの形が直角であるものを見つける)
直角,三角形,四角形B(かどの形が直角であるものをかく)
直角,三角形,四角形C(直角三角形が分かる)
直角,三角形,四角形D(直角三角形をかく)
直角,三角形,四角形E(四角形の中から長方形が分かる)
直角,三角形,四角形F(長方形をかく)
直角,三角形,四角形G(四角形の中から正方形が分かる)
直角,三角形,四角形H(正方形をかく)
◆8 たし算とひき算の筆算
[理解度確認テスト]
たし算とひき算の筆算@(繰り上がりのないたし算の筆算・一の位から十の位へ繰り上がるたし算の筆算・十の位から百の位へ繰り上がるたし算の筆算)
たし算とひき算の筆算A(一の位から十の位,十の位から百の位へ連続して繰り上がるたし算の筆算・十の位から百の位,百の位から千の位へ連続して繰り上がるたし算の筆算・十の位で波及的に繰り上がりがあるたし算の筆算)
たし算とひき算の筆算B(繰り下がりのないひき算の筆算・十の位から一の位へ繰り下がるひき算の筆算・百の位から十の位へ繰り下がるひき算の筆算)
たし算とひき算の筆算C(十の位から一の位,百の位から十の位へ連続して繰り下がるひき算の筆算・百の位から十の位,さらに一の位へと波及的に繰り下がりがあるひき算の筆算)
◆9 重さ
[理解度確認テスト]
重さ@(重さも長さやかさと同じように単位のいくつ分で比べることができることを理解している・重さを測定する計器としてのはかりの目盛りの読み方を理解している)
重さA(秤量1s,2s,4sの秤の目盛りの読み方を理解している・重さの単位(g,s)や1000g=1sという単位の関係や測定の意味について理解している)
重さB(正味,風袋,全体の関係に着目し,重さの加法性を用いて未知の量の重さを求める・身の回りの重さを測定しようとしている)
重さC(重さを表す単位(g,s)の関係から,重さの大小を比較する・重さの大きさの見当をつけ,測定に用いる単位を適切に選択する)
◆10 かけ算の筆算 1
[理解度確認テスト]
かけ算の筆算1@(何十に1位数をかける計算の仕方)
かけ算の筆算1A(何百に1位数をかける計算の仕方)
かけ算の筆算1B(2位数×1位数部分類が1けたのかけ算の筆算の仕方)
かけ算の筆算1C(2位数×1位数で一の位との部分積が2けたのかけ算の筆算の仕方)
かけ算の筆算1D(2位数×1位数で部分積が2けたのかけ算の筆算の仕方)
かけ算の筆算1E(2位数×1位数で積が百の位に繰り上がりのあるかけ算の筆算の仕方)
かけ算の筆算1F(3位数×1位数で部分積が1けたのかけ算の筆算の仕方)
かけ算の筆算1G(3位数×1位数で一の位の数,十の位の数との部分積が2けたのかけ算の筆算の仕方)
かけ算の筆算1H(3位数×1位数で部分積がみな2けたのかけ算の
筆算の仕方)
◆11 かけ算の筆算 2
[理解度確認テスト]
かけ算の筆算2@(1位数×何十の計算の仕方)
かけ算の筆算2A(2位数×何十の計算の仕方)
かけ算の筆算2B(2位数×2位数(部分積がみな2桁で繰り上がりなし)の筆算の仕方)
かけ算の筆算2C(2位数×2位数(部分積がみな2桁で繰り上がりあり)の筆算の仕方)
かけ算の筆算2D(2位数×2位数(部分積がみな3桁で繰り上がりなし)の筆算の仕方)
かけ算の筆算2E(2位数×2位数(部分積がみな3桁で繰り上がりあり)の筆算の仕方)
かけ算の筆算2F(2位数×2位数(かけ算の末尾に0がある)簡便な筆算の仕方)
かけ算の筆算2G(かけ算の交換法則を活用した簡単な筆算の仕方)
かけ算の筆算2H(本単元に帰着できる暗算の仕方)
◆12 はこの形
[理解度確認テスト]
はこの形@(辺,面,頂点などの用語の意味)
はこの形A(箱の形とさいころの形についての辺,面,頂点の数や面の形)
はこの形B(長方形と1つ付け足してさいころの形を切り開いた図・辺や面のつながり方についての理解)
はこの形C(正方形を1つ付け足してさいころの形を切り開いた図・辺や面のつながり方についての理解)
◆13 かけ算とわり算(乗法逆の除法,除法逆の乗法)
[理解度確認テスト]
かけ算とわり算@(積と乗数から被乗数を求める問題・1あたり量を求める文章題)
かけ算とわり算A(積と被乗数から乗数を求める問題・いくつ分を求める文章題)
かけ算とわり算B(商と除法から被除数を求める問題・全体の量を求める文章題)
かけ算とわり算C(乗法逆の除法,除法逆の乗法の問題)
◆14 大きい数のしくみ
[理解度確認テスト]
大きい数のしくみ@(一万の位までの数の読み方)
大きい数のしくみA(一万の位までの数の書き方)
大きい数のしくみB(十万,百万,千万の数の仕組みの理解)
大きい数のしくみC(千万の位までの読み方)
大きい数のしくみD(千万の位までの書き方)
大きい数のしくみE(数の相対的な大きさ(1000をいくつ集めた数か)の理解)
大きい数のしくみF(数の系列,順序,大小についての理解)
大きい数のしくみG(整数を10倍した数の表し方)
大きい数のしくみH(整数を100倍した数,10でわった数の表し方)

はじめに――確かな学力の定着・維持・向上の実践――

 私たち教師の仕事は,子どもが現在の生活を充実して送ることができるようにするとともに,将来の自分の生き方に希望と目標をもって元気に,明るく,前向きに学んでいくことができるよう援助していくことにあります。

 その一つの考え方が,これからの子どもたちに求められる力としての〔生きる力〕を個に応じて一人一人の子どもに育むことだと思われます。

 〔生きる力〕の中身については,中央教育審議会答申(平成15年10月7日)に関連して,文部科学省はホームページで構造的に示しています。

 〔生きる力〕は,各教科,道徳,特別活動,総合的な学習の時間の学習や体験を通し,学校の全教育活動の中で,意図的,計画的,継続的に育成されていくものです。

 本書では,〔生きる力〕を知的側面から捉えた「確かな学力」を定着させ,維持し,向上させることに着目し,重視して編集いたしました。

 私たちは,「確かな学力」を定着させるためには,毎日の授業の中で「P→D→C→A→C」によって「指導と評価と援助の一体化」を実現することが大切だと考えました。具体的には,次のようなことを1時間(ひとまとまり)の授業の中で堅実に実践していくことが必要だと考えました。


(図省略)


 一般的に,授業の前に@Plan(授業の設計と準備)が行われます。授業の中で大切にしたいものがADo(工夫した授業展開),BCheck(子どもの反応の点検・把握),CAction(個に応じた援助の実施)で,教師が指導(子どもが学習)したら,その反応を捉え,子ども一人一人に応じた援助の手だてを講じて,子どもが学習や体験を通してなるべく次のような変容が起こるようにしていきたいと考えました。算数科を例に考えます。


 ◆学習が嫌い―――→◯学習が好きになる

 ◆自分から学習しない―→◯進んで学習する

 ◆考えるのが苦手―――→◯工夫して考えたり調べたりする

 ◆よく分からない―――→◯よく分かるようになった

 ◆うまくできない―――→◯確実にできようになった

 ◆文章題など問題が解けない――→◯文章題などが解けるようになった

 ◆学習したことが次の学習に生かせない――→◯学習したことが生かせるようになった

 ◆学習したことが役立つと思っていない――→◯役立つことに気づくようなった


 これらのことを実現するためには,ADo,BCheck1,CAction 即ち「指導と評価と援助」の一体化を進める必要があります。特に,これらの一連の営みに加えて,DCheck2(援助の効果の確認)を行い,教師は子どもの学習の進展状況を見届けて自らの教材研究,授業力の振り返り,改善につなげていくようにします。このことは即時的に,子どもの学習が順調であれば子どものよい点や進歩を自覚させて自信を高めるようにし,とまどいやつまずきがあればそれを乗り越えられるように援助の手立てを講じて学習が成立するようにしていきます。

 このように,DCheck2(援助の効果の確認)は,大切な段階です。この援助の確認の方法には,ノートや学習シートの観察,発言や話し合いの観察など様々にありますが,今日の授業で学習したことが分かっているか,出来るようになっているかを簡便に確認する方法として,「確認5分間テスト」の活用を考えたのです。「指導→即評価→即援助→即確認」ということです。

 幸いにして,既に先導的な授業を工夫している学校現場の多くの方々に協力を得ることができ,本書が誕生しました。読者の皆様の改善へのご批判ご指導を切にお願いする次第です。

最後になりましたが,ご多用な中から豊かな体験に基づく玉稿を賜りました諸先生方に心からお礼を申し上げます。有り難うございました。また,私たちの曖昧模糊とした発想を素敵な本に整理し,構造化して発刊の道筋を作っていただいた明治図書編集部の安藤征宏氏に特に名を記して感謝の意を表します。


  平成17年4月   編者 /小島 宏

    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書

ページトップへ