- 『検定外・学力をつける算数教科書』第2巻 第2学年編の趣旨 /横地 清
- はじめに /奥山 賢一
- 第T章 2位数+2位数と逆の減法
- たしざん
- ◆ チャレンジコーナー
- ひきざん
- ◆ チャレンジコーナー
- 〈解答〉
- 第U章 大きなかず
- 大きなかず(1)
- 大きなかず(2)
- ◆ チャレンジコーナー1
- ◆ チャレンジコーナー2
- 〈解答〉
- 第V章 2けた数+2けた数とひきざん
- 大きな数のあらわしかた
- 2けた+2けたのたしざん
- ◆ チャレンジコーナー1
- 2けた−2けたのひきざん
- ◆ チャレンジコーナー2
- ◆ チャレンジコーナー3
- ◆ チャレンジコーナー4
- 〈解答〉
- 第W章 かけざん
- 1 ドングリをもらうとき,やくそくがあります
- 2 ドングリを7こずつとったら,どうふえていくかしらべましょう
- ◆ チャレンジコーナー1
- 3 8のだんの九九,9のだんの九九をつくりましょう
- ◆ チャレンジコーナー2
- 4 3のだんの九九を,いろいろなやり方でつくりましょう
- ◆ チャレンジコーナー3
- ◆ チャレンジコーナー4
- 5 九九のあと,さき
- ◆ まとめ
- ◆ チャレンジコーナー5
- 〈解答〉
- 第X章 九九の発展
- 1 九九はつかえるのかな?
- 2 九九の力はついたかな?
- 3 九九で大きなかずも計算できる
- 4 かけざんの問題を考えよう
- 5 みのまわりから九九の計算をさぐってみよう
- ◆ チャレンジコーナー1〜3
- 〈解答〉
- 第Y章 アルファベット
- アルファベットをしろう!
- 大文字のかきかた
- 小文字のかきかた
- ◆ チャレンジコーナー
- 〈解答〉
- 第Z章 長 さ
- 長さをはかろう
- タチアオイをはかって絵をかこう
- 長い長さをはかろう
- ◆ まとめ
- 〈解答〉
- 第[章 平面図形
- 1 いろいろな形を見つけ,うつしとろう
- ◆ チャレンジコーナー1
- 2 四角形をさがそう
- 3 いろいろな四角形をかいてみよう
- 4 角ってなんだろう
- 5 四角形をつくろう
- ◆ チャレンジコーナー2
- 6 長方形・正方形のかきかた
- 7 しおりづくりにちょうせんしてみよう
- 8 四角形にもようをかこう
- ◆ チャレンジコーナー3
- 9 円をかいてあそぼう
- ◆ チャレンジコーナー4,5
- 〈解答〉
- 第\章 空間図形
- おもしろえんぴつ立てをつくろう
- 自動車をつくろう
- ◆ まとめ
- 〈解答〉
はじめに
第2巻は,小学校2年生で取り扱うべき内容を示している。2年生の時期は学校生活にも慣れ,さまざまなことに興味を示す時期といわれている。物の形の中に見いだされる性質や面の構成・立体における面の関係などを,日常生活をおくる空間の中に見出していく時期であるとも言われている。併せて,物の数え方や表し方にも興味を示す時期でもある。この時期はそうした幾何概念の形成期であり,数量関係などへの興味関心を示す時期でもある。
しかし,現在算数の内容としては,「数と計算」の内容が一番多く取り扱われている。1年生での「繰り上がりのあるたしざん」「繰り下がりのあるひきざん」を受けて,2位数同士のたしざん・ひきざん」「かけ算九九」などその後の「数と計算」領域の学習における基礎を身につける時期とされているからである。
しかし,「2位数同士のたしざん・ひきざん」は,現行の教科書では簡単な場合しか扱われていない。そのため計算力は著しく低下し,3年生の「3位数同士のたしざん・ひきざん」では,2度の繰り上がりの場面においてつまずきが多く見られるようになっている。
そこで,「大きな数の学習」において,1000までの数まででなく,10000の位までの学習を行い,数の拡張を図ることにした。併せて「2位数同士のたしざん・ひきざん」においても,繰り上がりが2回ある内容も指導内容とし,ひきざんも繰り下がりが難しいものまで扱えるようにした。さらに,3位数であっても計算する桁数が2桁の場合も2位数と同様にできる学習内容を盛り込み,習熟度が高まるように配慮した。
また,「かけ算九九」は,現行の教科書では,数十時間もの指導時間をかけて,九九の決まりを見つけ,九九を覚える学習を行っていくが,2の段,5の段,3の段というように簡単な九九から徐々に覚えにくい九九へ展開していくと,途中で飽きてしまう子どもたちが出ている。言い換えると,パターン化された学習方法では,子どもたちが「自ら知識や技能を獲得する」気持ちをもち続けられないことを示している。このことに関しては,「6の段」「7の段」「8の段」「9の段」を学習した後,「3の段」「4の段」「5の段」「2の段」「1の段」等については自ら発展的な学習する「自立発展の法則」を活用する形で指導展開を図っている。さらに「0の段」「10の段」へと発展させている。
その一方で,「幾何」の学習が特殊形である「直角三角形や正方形」などから一般形へ広がりを持たせたい時期であるのにもかかわらず,その学習が行われていない。さらに日常生活においては立体図形に囲まれているにもかかわらず,その概念形成を図る学習も行われていない。これについては,「アルファベットの学習」を行った後,それを線分や図形の符号などに活用させていきたい。「長さ」の学習では,ものさしも自由に使える学習を展開する。その後,「平面図形」での形や点や直線・線分等の学習を行う指導課程を設定した。この中で,図形概念を形成し,「立体図形」において箱作りやそれを活用した立体作り(自動車づくり等)が展開図を用いて行えるように設定した。併せて,紙粘土を使って生き生きと造形作りを行うことで空間認識を高めるように配慮している。
1 観点別評価について
この巻の各章をどのように指導するかということは,まず,どのように評価するかという「評価規準」を事前に確認することから始めるのが肝要である。そこで,観点別に以下の「評価規準」を設定した。
(表省略)
各章に設定した「れんしゅう」や「チャレンジ」の問題は,上記評価規準をみとる一助としている。したがって,評価は以下の場面において,子どもの様子を記録したり,子どもの事後表記などをつづったりしながら,評価の材料を求めていきたい。なお,「れんしゅう」や「チャレンジ」で取り扱っている問題には,以下の観点が〇記号で記されている。
「興味・関心・意欲・態度」を評価する問題の場合は,(興)
「数学的な考え方」を評価する問題の場合は,(興)
「技能・表現・処理」を評価する問題は,(技)
「知識・理解」を評価する問題は,(知)
評価の材料によって,評価基準は変化するが,おおむね以下の3段階の評価を行うようにしていきたい。
十分達成している → A 達成している → B 努力が必要 → C
(1) 「十分達成している」と判断する『評価基準』
「評価規準表」に掲げた観点別の評価規準を達成している場合が該当する。その基準としては,「技能」や「知識・理解」においては,正確性と速さが一定の水準以上であることが求められる。正確ではあるが時間がかかる場合や,速くできるが正確性に欠けるような場合は,「十分達成している」とは言えない。
また,「興味・関心・意欲・態度」においては,導入場面での関心意欲を示している例は「十分達成している」とは言えず,授業中での活動意欲の継続,自立発展の法則に従った家庭学習の量や内容の豊富さが加味して初めて,「十分達成している」とする。
「数学的な考え方」においては,自分の考えを,図や表・言葉を使って正確に伝えられることが,この基準として求められる。すなわち,学習の中で自分が見いだした「公理や方法」を説明できる論理を手順よく伝えることができるものについて,「十分達成している」と判断していきたい。
(2) 「努力が必要」と判断する『評価基準』
「技能」や「知識・理解」においては,解答できなかったり,活動が自力ではできなかったりした場合を「努力が必要」と判断していく。「数学的な考え方」では,図や絵・言葉で表現できない場合がこれに該当する。「興味・関心・意欲・態度」については,その持続性が著しく欠如する場合や,家庭での学習が行われていない場合が該当する。
(3) 「達成している」と判断する『評価基準』
「十分達成している」という『評価基準』まで行かない場合,または「努力が必要」とはならない場合がこれに該当する。
しかし,評価は評定そのものではない。評定を行う前に,授業段階での「子どもの様子をみとる」評価,言い換えれば「つまずきに早く気づくための評価」を大切にし,多くの子どもたちが「できる喜び」が体感できる指導への還元を評価の主眼に置きたい。
2 解答について
各章においては,練習問題や評価問題として「れんしゅう」「チャレンジ」を設定している。その解答については,各章末に表示している。
/奥山 賢一
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明治図書
















