確かな学力を育てる算数科学習指導略案集 中学年編

確かな学力を育てる算数科学習指導略案集 中学年編

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確かな学力を育てるための、毎時間の具体的な授業細案を提示。

確かな学力を育てるためには教材研究と具体的な授業シナリオが必要である。本書はそれに応える指導案集の中学年編。その単元における確かな学力の解説・目標と評価の観点・指導計画を掲げた上で、単元のキーポイントとなる指導内容の具体的な授業展開案を示した。


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ISBN:
4-18-563917-1
ジャンル:
算数・数学
刊行:
6刷
対象:
小学校
仕様:
B5判 144頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 確かな学力を育てる算数科授業
§1 確かな学力を目指す指導案づくり
1 確かな学力を育てる授業
2 個人の問い
3 授業での問い
4 指導略案集との関連を考えて
§2 中学年の特徴と確かな学力を目指す授業 ―授業の4つのポイント―
1 中学年の特徴
2 確かな学力を目指す授業
(1) 確かな学力とは
(2) 基礎・基本とは
(3) 授業づくりのポイント
ポイント1 問題に気づく経験を積ませる
ポイント2 主発問は十分吟味する
ポイント3 学習内容の系統性を大切にする
ポイント4 指導と評価の一体化を目指す
第2章 第3学年の指導略案
A 数と計算
1 九九表とかけ算
九九表しらべ
かけ算のきまり
かけ算をつかって
2 わり算
等分除の分け方の操作
等分除の分け方の意味と式
包含除の分け方の操作
2つの分け方
わり算を使って(何倍にあたる数)
3 たし算とひき算の筆算
何百のたし算とひき算(何百円ショップでお買い物)
十の位が繰り上がるたし算
繰り下がりが2回のひき算
4 大きな数
一万の位までの数のよみ方
10倍した数
5 わり算の計算のしかたを考えよう(あまりのあるわり算)
余りのあるわり算(包含除)の意味と表し方
余りと除数の関係の理解
余りの処理に関する問題の解決
6 かけ算の筆算(1)
(2位数)×(1位数)の立式と計算の考え方
一の位に繰り上がりが1回ある(2位数)×(1位数)の筆算
(3位数)×(1位数)の筆算
簡単な(2位数)×(1位数)の暗算
7 かけ算の筆算(2)
何十をかけるかけ算の仕方
(2位数)×(2位数)の筆算(部分積2けた)の仕方
B 量と測定
8 水のかさ
かさしらべ(直接比較,間接比較,任意単位による測定)
リットル,1ますを使った測定
9 重さしらべ
直接比較,任意単位による測定,秤と普遍単位gの導入
重さの簡単な加法と減法
10 時こくと時間
時刻と時間の区別と簡単な時間の求め方
時刻を目盛った直線を用いた時間や時刻を求める計算
11 長い長さ
長さの見当づけとまきじゃくを使った測定
C 図  形
12 長方形と正方形
直角の意味理解を通した学習の動機づけ
長方形と正方形(長方形の意味理解)
13 はこづくり
箱の形の観察による「はこづくり」の動機づけ
D 数量関係
14 表とグラフ
資料の収集・整理
二次元の表の作成
15 計算のじゅんじょ
□のa倍のb倍の求め方
乗法の結合法則
16 計算のきまり
a×c+b×cの問題をいろいろに考えて解くこと
分配法則を知ること
E 問題解決
17 たし算とひき算(暗算)
+(何十),くり上がりのない暗算
18 かくれた数はいくつ(1)
3要素2段階で順思考・逆思考を組み合わせ,初めの数・全体の数を求める問題
19 かくれた数はいくつ(2)
除法の逆思考の問題(除法で解く)
第3章 第4学年の指導略案
A 数と計算
1 わり算 (1)
答えが何十・何百になるわり算
商が2位数になる筆算
「除数×商+余り=被除数」の関係
商が2位数になる筆算
(3位数÷1位数)で,商が3位数になる筆算
2 わり算 (2)
(2位数)÷(2位数)で,商が1位数になる筆算
(2,3位数)÷(2位数)で,仮商を修正して商を求める筆算
(3位数)÷(2位数)で,商が2位数になる筆算
わり算に関して成り立つ性質
3 大きな数
億の概念づくり,読み方
大きな数の構成や相対的な大きさとしての見方
100×100=1万,1万×1万=1億
4 概数
四捨五入による概数の表し方
概数の表す範囲
5 小数
はしたの大きさの表し方を調べる
小数のしくみと大小比較
小数の加減の仕方
小数の加法の筆算の仕方
6 分数
分数の概念づくり
1をこえる分数
数としての分数の構成・「1」との関係の理解
B 量と測定
7 面積
広さ比べ(広さの直接比較と任意単位による測定)
長方形,正方形の面積(公式)
uどの関係の理解
L字型の図形の面積
8 角の大きさ
いろいろな大きさの角
角の測り方
角のかき方
1組の三角定規でつくった角の大きさ
C 図  形
9 円と球
まるい形についての動機づけ
円のかき方とコンパスの使い方,円とその中心,半径の意味
球の意味とその中心,半径,直径の意味
10 三角形
三角形づくりによる三角形の学習への動機づけ
二等辺三角形の角の大きさ調べ
三角形の敷き詰め
D 数量関係
11 折れ線グラフ
折れ線グラフの読み方
12 変わり方
表に表すことの意義
表からきまりを見つけて処理する
13 調べ方と整理のしかた
2つの観点について調べることについての動機づけ
二次元の表の読み取りと活用(集合の類別)
E 問題解決
14 計算のじゅんじょ
1つの式に表す(買い物場面での立式)
十字形に並んだものの数を表す式
15 もとの数はいくつ
順にもどして,未知の数量を求める問題(1段階に乗法が作用するもの)
16 何倍でしょう
順々に考えていく解き方と何倍になるかを考えて解く解き方

はじめに

 学力低下が叫ばれている。特に,算数・数学は矢面にたっている。これからの学力は,「確かな学力」を前提にして議論すべきである。自ら学び,自ら考える力としての学力を育てたいと考えている。そのためには毎日の授業が大切となる。そのとき,具体的な1時間の授業シナリオが必要である。それに答えようとしたのが,本書「確かな学力を育てる算数科学習指導略案集」である。この本の作成コンセプトは次の9点である。

(1)確かな学力を育てるものとする。

(2)コンパクトなものにして使いやすいものとする。

(3)20代の教師が見てもわかるものを作る。内容的には30代以上の人にも満足してもらえるものを作る。

(4)基礎・基本の定着を目指したものを作る。

(5)新しい教科書にそったものを作る。そのために,数社の教科書の内容を参考にした。

(6)補充または発展の問題も必要に応じて入れる。

(7)観点別評価については1ないし2観点は入れる。

(8)略案集という性格とページ数の制約から,単元の中でキーポイントとなる指導内容を取り上げて書く。

(9)1巻の中に数と計算,量と測定,図形,数量関係の4領域及び問題解決でバランスよく構成する。

 これらのことを考慮してこの本は作られた。

 作成にあたって,愛知県の三河地区の算数・数学の研究にたずさわる人にお世話になった。低学年の編集は岡崎市地区にお願いし,大樹寺小学校長の江村力先生に編集代表としてまとめていただいた。同様に,中学年の編集は豊橋市地区にお願いし,元松葉小学校長の加藤正俊先生に編集代表を,さらに高学年は宝飯郡及び豊川市地区にお願いし,南部中学校長の柿原喜久雄先生に編集代表としてまとめていただいた。3人の編集代表の校長先生ならびに各地区の執筆者に厚くお礼申し上げます。お忙しいなか本当にありがとうございました。

 こうして本書をあらためて見ると,中身の濃いものができたと思っている。ぜひ,手元において,算数の授業で気軽に使っていただきたい。

 最後になったが,この略案集の企画編集にたずさわった明治図書の石塚嘉典氏にお礼申し上げたい。


  平成17年2月   愛知教育大学 /志水 廣

著者紹介

志水 廣(しみず ひろし)著書を検索»

愛知教育大学教授

加藤 正俊(かとう まさとし)著書を検索»

前愛知県豊橋市立松葉小学校長

現愛知県豊橋市教育長

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書

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