シリーズ・21世紀算数授業への挑戦6
「導入で勝負する」算数重要単元の指導

シリーズ・21世紀算数授業への挑戦6「導入で勝負する」算数重要単元の指導

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子どもが興味・関心をもつ導入問題の開発と提示法を明示し,学ぶ力を高める導入場面から自力解決場面への展開における教師の働きかけ方を提示


復刊時予価: 1,960円+税

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-558207-2
ジャンル:
算数・数学
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 104頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第
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目次

もくじの詳細表示

序文
はじめに
第一章 楽しい算数は導入が決め手
1 導入問題づくりの10ヵ条
導入問題づくり,5つの観点
1 子どもの疑問や葛藤を引き出す導入
2 子ども一人ひとりが答えを出せる導入
3 子どもが習ったことをもとにして考える導入
4 子どもが体を通して学ぶ導入
5 子どもの考えを広げ,満足感をもたせる導入
2 楽しく学べる教材をどう開発するか
(1)子どもとともにつくる楽しい算数授業
(2)楽しい授業をつくる教材開発,8つの観点
(3)子どもをひきつける教材提示,6つの方法
3 導入場面から自力解決場面へどう展開するか
(1)算数科で育てたい学力の系統図
(2)学ぼうとする力を高めて自力解決へ
(3)子どもの学ぶ力を高める教師の役割
@ 子どもに投げかける発問,5つの工夫
A 一斉授業の中で個に応じる指導を考える
第二章 重要単元を導入で勝負する楽しい算数授業の実際
1 子どもの疑問や葛藤を引き出す導入
[実践事例1]反射問題を解こう(1)
第5学年「整数の性質」の導入
[実践事例2]反射問題を解こう(2)
第5学年「整数の性質」の導入
[実践事例3]文字の大きさを比べよう
第6学年「拡大図、縮図」の導入
2 子ども一人ひとりが答えを出せる導入
[実践事例4]四角形を変身させよう
第4学年「いろいろな四角形」の導入
[実践事例5]異分母分数の加減計算を解決しよう
第5学年「分数」の導入
[実践事例6]どの家を買おうかな?
第5学年「単位量あたりの大きさ」の導入
3 子どもが習ったことをもとにして考える導入
[実践事例7]カレンダーの秘密を探ろう
第1学年「2位数のたし算」の導入
[実践事例8]七の段のかけ算九九を作ろう
第2学年「かけ算」の導入
[実践事例9]正方形の数はいくつ
第4学年「かわり方調べ」の導入
4 子どもが体を通して学ぶ導入
[実践事例10]算数の言葉で表そう
第1学年「たしざん」の導入
[実践事例11]水筒のチャンピオンは?
第2学年「水のかさ」の導入
[実践事例12]正三角形,二等辺三角形を作ってみよう
第3学年「三角形」の導入
5 子どもの考えを広げ,満足感をもたせる導入
[実践事例13]計算のきまりを考えよう
第4学年「わり算」の導入
[実践事例14]外国のコインは何円かな?
第5学年「小数のわり算」の導入
[実践事例15]図形の見方を広げよう
第5学年「図形の見方」(特設単元)の導入
[実践事例16]立体の切り開き方を考えよう
第6学年「立体」の導入

序文

 「算数の授業が楽しい」と言われる先生はたくさんおられる。松尾さんもその一人である。でも,そうなるまでには長い年月にわたる工夫と努力があったにちがいない。

 「算数の指導が楽しくできたらいいな」という気持ちから,ベテランの先生の授業を参観して勉強している人も多い。でも,ベテランの先生の授業に感心し,それを真似て自分でしてみても,なかなかうまくできないという経験をした人も多いにちがいない。どうしたら,楽しく授業ができるのか,その秘訣を教えてほしいと思っても,教えてくださる先生は少ない。その先生方にしても別に教えしぶっているわけではなく,ただ,どう教えるとよいかが分からないだけなのである。何事であれ,自分でうまくできても,その秘訣を言葉で表現することは難しいことである。

 松尾さんはその難しさに挑戦し,自分が楽しくできている授業をふり返り,授業を楽しくするための導入の工夫の秘密を本書で明かしてくれた。導入がうまくいかないと,その後の展開で四苦八苦しなければならない。楽しい授業ができるためには,まず,うまく子ども達に学習する気持ちをもたせることが必要である。導入で授業がきまってしまうことも多い。

 「導入課題を工夫すればよい」と言われても,どんなことを考えて課題を作ればよいかが分からない。松尾さんは,そのポイントを大きく5つに分類し,10の観点にまとめられている。「子どもの意識」の欄に書かれているような気持ちを子どもにもたせることができたら,きっとスムースに学習が始められるにちがいない。

 松尾さんは,この抽象的な観点に即した具体的な問題や教材例,さらに,その展開の概略も示してくださっている。これは有り難いことである。というのは,導入問題を作っても,問題の出し方,扱い方によっては,子どもに学習の意欲を起こさせることができないこともあるからである。「子どもの意識」の欄に書かれているような気持ちを子どもにもたせるためには,その展開にも工夫がいる。それを丁寧に見てほしい。たくさんの例があるので,それらを見ることによって,そのポイントが掴めていくはずである。

 具体例はすべて,松尾さんが実践され,楽しく授業が行えたものの記録から作られているという。読んでいると,楽しそうな授業の風景が見えてくるような気がする。

 忙しい中で,このような形でまとめられたことに敬意を表するとともに,本書を読んだ人が楽しい授業を経験し,算数の授業が楽しいといえる教師に早くなってくれることを願っている。


  1996年秋   東京学芸大学教授 /杉山 吉茂

著者紹介

松尾 吉陽(まつお よしはる)著書を検索»

1953年9月,東京都に生まれる。 1977年3月東京学芸大学数学科卒。同年4月より,東京学芸大学附属大泉小学校の教壇に立ち,現在に至る。

現職中1989年4月から1991年3月まで東京学芸大学大学院教育学研究科数学教育専攻修了(教育学修士)

日本数学教育学会会員(出版部幹事,資料部幹事),新算数教育研究会会員(研究部幹事),練馬区教育会算数部副部長(1994年)等の経験がある。東京書籍教科書「新しい算数」著者

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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