思考・判断・表現による『学び直し』を求める数学の授業改善
新学習指導要領が求める対話:アーギュメンテーションによる学び方学習

思考・判断・表現による『学び直し』を求める数学の授業改善新学習指導要領が求める対話:アーギュメンテーションによる学び方学習

好評2刷

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新数学科が求める対話型の問題解決授業を提案!

数学科新教育課程が求める対話力:アーギュメンテーション(対話型立論・論証)とは何か、学び直しとは何か、その具体像を示し、その実現のための授業づくりの方策(アーギュメンテーションによる対話型問題解決の授業)を4領域にわたり示す。


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ISBN:
978-4-18-542816-3
ジャンル:
算数・数学
刊行:
2刷
対象:
中学校
仕様:
A5判 136頁
状態:
在庫あり
出荷:
2018年10月22日
新学習指導要領解説書籍
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目次

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 思考・判断・表現による数学教育の新しい方向性
(改正学習指導要領概説)
1.知識基盤社会を生きぬく思考・判断・表現で求められる数学
2.基盤としての知識・技能と思考力・判断力・表現力の育成
3.教育課程の改訂:中学校数学科の目標としての数学的活動
4.「説明し伝え合う活動」が強調される背景
5.「学び直し」によるスパイラル型学習と進化型学力
6.教育課程の実践上の課題
第2章 アーギュメンテーションによる問題解決の指導
(数学らしい論法で,説得的に対話し,論証する仕方の学習)
1.数学らしい思考・判断・表現の仕方の学習
1−1 自ら学び自ら考える子どもの育成:仕方の学習の必要性
1−2 学習指導の中で「仕方」を教える
2.アーギュメンテーション力を育てる問題解決の指導
2−1 アーギュメンテーションにより数学を愉しむ
2−2 典型としての拡張場面:肯定される既習,否定される既習と学び直し
2−3 アーギュメンテーションの構図:数学らしい立論,知識構成の仕方
2−4 意味と手続きからみた知識の再構成
3.要請される「仕方の学習」と納得の様相
3−1 アーギュメンテーションで要請される「仕方の学習」
3−2 アーギュメンテーションを通して表現したい納得の仕方
[補説] 事例 3年「平方根」
第3章 思考・判断・表現による「学び直し」を求める学習指導
(学力調査問題に学ぶアーギュメンテーションによる授業づくり)
1.数学学習で大切なAとnonAによる対話
2.アーギュメンテーションによる「学び直し」と授業づくり
3.おわりに
第4章 アーギュメンテーションによる「学び直し」を実現する対話型問題解決の授業
1.「数と式」領域
1年〔文字と式〕スタートラインの差を考えよう
1年〔文字と式〕(不等式による表現)当選確実の票数を探ろう
2年〔式の計算〕文字で数の性質を探ろう
3年〔平方根〕新しい数の構造を探ろう
2.「図形」領域
1年〔平面図形〕2点間の最短経路を調べよう
2年〔平行と合同〕凹型四角形の外角の和を探ろう
3年〔相似な図形〕相似比を使って三角形を分割しよう
3年〔三平方の定理〕「Pythagorasの椅子」の秘密を探ろう
3.「関数」領域
1年〔比例・反比例〕「グラフをかいてもいいですか」
2年〔1次関数〕携帯電話の料金プランを探究しよう
3年〔2乗に比例する関数〕球の瞬間の速さを求めよう
4.「資料の活用」領域
1年〔分布と代表値〕どちらの携帯電話会社がお得?
2年〔確率〕本物の宝を手に入れる確率は?
3年〔標本調査〕フィギュアをすべて揃えるにはいくつ買えばいいの?

はじめに

 知識基盤社会と持続可能な成長という諸課題のもと,引き続き世界で確かな役割を担う次世代日本人の育成が求められている。授業時数15%・教育内容30%削減による国際比較学力の順位低下という予想された結果は,数学の主要教科としての重要性を改めて明確にした。PISA調査や文部科学省による調査を背景に育てるべき能力・学力像の具体化もなされた。それらを背景に教育課程基準の改訂もなされた。そこで脚光を浴びたのが,対話力としての「アーギュメンテーション」と「学び直し」である。

 数学は,ギリシャ期に説得的な対話術(弁証法)をその記述形式に取り込むことで学問として定式化され,その対話術を学ぶ学問としても重用された。同時に,自然に潜む不変性を表す言葉としてその地位を確立し,その発展とともにその体系を再編成してきた。500年も前に描かれたラファエロによる壁画「アテネの学堂」(表紙参照)には,作図するユークリッドとそこでの発見を語り合う青年達が記されている。それは今日に至るまで数学的活動の一理想像である。その理想を視野に数学的活動の質が問われてきた。そして我々世代によって仮説・検証という探究型コンピュータ利用や意味と手続きによる対話型問題解決授業が提案され,すでに20年を経た。

 本書は,数学科新教育課程が求める対話力とは何か,学び直しとは何か,その具体像を示し,それらを実現するため授業づくりの方策を示している。本書を成した先生方の授業力,そして,本書の完成に御尽力下さった明治図書編集部の仁井田康義氏,相田芳子さんに共編者の笠先生と共に感謝したい。


  平成20年7月   /礒田 正美

著者紹介

礒田 正美(いそだ まさみ)著書を検索»

筑波大学大学院人間総合科学研究科准教授


<本書の参考文献>

礒田正美・原田耕平(1999)「生徒の考えを活かす問題解決授業の創造」

礒田正美・笠一生ほか『数学教育』2008年3月号(604)特集「対話を生かした発展的な問題解決授業」

同 『数学教育』2007年4月号(593)〜2008年3月号(604)「連載/対話型問題解決の授業づくり」

同 『数学教育』2005年6月号(571)特集「数学科における発展的な学習指導−「ずれ」にはじまる弁証法的対話−」

礒田正美・鈴木彬ほか(2003)「生徒が自ら考えを発展する数学の研究授業」中学1年編〜3年編(いずれも明治図書出版)

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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