“ズレ”を生かす算数授業―子どもがホントにわかる場面8例

“ズレ”を生かす算数授業―子どもがホントにわかる場面8例

4つのズレの視点から、子どもが自ら動く授業の具体例を紹介

友達とのズレ、予想とのズレ、感覚とのズレ、既習とのズレを、教師側が明確に意識して授業づくりをすると、驚くほど子どもが授業にのってくる。その指導手立てを具体的な教材例で示し、ズレを意識させることから問題の解決へと能動的に動き出す子どもの姿を紹介。


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ISBN:
978-4-18-529917-6
ジャンル:
算数・数学
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 136頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2019年11月22日
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目次

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 ドキッ?! とする子どもの反応
――あなたの授業もこう思われている?
[1] 算数授業診断シートであなたの授業を評価しよう
[2] 算数授業で育てる力は何か?
[3] 問題解決型授業の問題点
(1) 問題解決型授業ってどんな授業なの?
(2) [問題点1] 課題がおもしろくない
(3) [問題点2] 自力解決が長すぎる
(4) [問題点3] 発表会をしているから子どもは育たない
(5) [問題点4] 練り上げは本当に必要なのか?
[4] ドリルの反復練習は必要だけれど
(1) 数学的な考え方が育たないドリル学習
(2) 愉しくないドリル学習
[5] なかなか変化が起きない現場の授業,その理由は?
(1) 思い込みから脱却しよう
(2) テスト100点だけが目的ではない
第2章 “え,なんで?! 場面”を授業に創ろう
――ズレを感じて子どもは動く
[1] 子どもが動き出すのは,どんな時か?
[2] 能動的な動きを引き出す4つのズレ
(1) ズレとは何か?
(2) 子どもが動き出す4つのズレ
[3] ズレを乗り越えるために,教え合い・考え合う子ども
(1) ズレの存在を明確に意識付ける
(2) 子どもの声で授業を創る
[4] 授業を変えるにはどうしたらいいのか?
第3章 授業に熱気を呼ぶ“友だちの考えとのズレ”事例
[1] 5年生「図形の面積」の指導事例
(1) 「図形の面積」指導のよくある問題点
(2) 「友だちの考えとのズレ」を意識した授業の構成の仕方
(3) 「友だちの考えとのズレ」「予想とのズレ」が生まれた授業
[2] 5年生「図形の角」の指導事例
(1) 「図形の角」指導のよくある問題点
(2) 「友だちの考えとのズレ」を意識した授業の構成の仕方
(3) 「友だちの考えとのズレ」で創る授業の実際
第4章 授業が盛り上がる“予想とのズレ”事例
[1] 5年生「合同」の指導事例
(1) 「合同」指導のよくある問題点
(2) 「予想とのズレ」を意識した授業の構成の仕方
(3) 「予想とのズレ」を生かした授業事例
[2] 4年生「小数のかけざん」の指導事例
(1) 「小数のかけざん」指導のよくある問題点
(2) 「予想とのズレ」を意識した授業の構成の仕方
(3) 「予想とのズレ」を生かした授業事例
第5章 子どもの感覚と算数的感覚がズレる教材例
[1] 4年生「概数」の指導事例
(1) 「概数」指導のよくある問題点
(2) 「感覚とのズレ」を意識した授業の構成の仕方
(3) 「感覚とのズレ」を生かした授業事例
[2] 6年生「対称」の指導事例
(1) 「対称」指導のよくある問題点
(2) 「感覚とのズレ」を意識した授業の構成の仕方
(3) 「感覚とのズレ」を生かした授業事例
第6章 “既習事項とのズレ”を生かす手立て
[1] 6年生「文字と式」の指導事例
(1) 「文字と式」指導のよくある問題点
(2) 「既習とのズレ」を意識した授業の構成の仕方
(3) 「既習とのズレ」を生かした授業事例
[2] 4年生「分数」の指導事例
(1) 「分数」指導のよくある問題点
(2) 「既習とのズレ」を意識した授業の構成の仕方
(3) 「既習とのズレ」を生かした授業事例
第7章 数学的考えを高めるズレを教え合う授業
[1] 数学的な考え方が高まった子どもたち
(1) 帰納的な考え方を愉しむ
(2) 類推的な考え方を愉しむ
[2] 数学的な考え方は表現力も高める
(1) 数学的な考え方を高める簡単テクニック
(2) ヒントを基に続きを全員に考えさせる
(3) 隣同士で説明させる
(4) 学習作文で文章表現力と数学的な考え方を鍛える
(5) キーワード作文で問題の解き方を再現
(6) きまり発見作文で帰納的・類推的な考え方を再現
(7) 研究レポートで表現力・数学的な考え方を鍛える
[3] 子どもの声で授業を創ろう
おわりに

はじめに

 理数教育の重視が叫ばれている。学習指導要領も改定され,その傾向は益々顕著になっている。ところで,理数教育の重視とは具体的にどのようなことなのであろうか?

 算数や理科の授業時数を,これまで以上に確保すればいいということなのであろうか? 学習内容をこれまで以上に確保することは,もちろん大切である。しかし,その授業の進め方がこれまでと変わらないのだとしたら,それは真の意味での理数教育重視とは言えない。

 理数教育の重視の真の目的は,授業の進め方の転換を求めている。残念ながら,これまでの算数授業の多くは知識重視の授業が多かった。大切なことは,子ども自らが問題解決に能動的に動き出すような授業を創り出すことである。子どもが能動的に動き出す授業の中で,数学的な考え方や表現力などが高まっていく。それは,単なる知識重視の授業展開では培うことのできない力である。

 では,どのように授業を構成すれば,子どもが能動的に動き出すような授業を創り上げることができるのであろうか? 「今日は,○○の問題をみんなで解きましょう」と投げ掛けても,子どもは能動的に解決に動き出すことはない。子どもは,解かされているという意識で45分間を過ごすのである。解かされている授業では,子どもは算数を愉しいと感じることもない。


 本書では,子どもが能動的に動き出す算数授業の構成の仕方を,4つのズレという視点で紹介する。「友だちの考えとのズレ」「予想とのズレ」「感覚とのズレ」「既習とのズレ」の4つである。また,4つの視点による授業の具体例も紹介する。

 本書が,能動的に動き出す算数授業を追い求めている先生方に少しでも役立てば幸いである。

著者紹介

尾ア 正彦(おざき まさひこ)著書を検索»

1964年 新潟県佐渡郡佐和田町(現・佐渡市)生まれ

1987年 新潟大学教育学部卒業

現在 新潟市立浜浦小学校教諭

第41回小学館「わたしの教育記録」特選

第9回新算数教育研究会「教育研究賞」奨励賞

全国算数授業研究会全国理事

基幹学力研究会理事

新潟市教育委員会認定・第1期マイスター教師(算数)

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 実践的
      2018/12/2240代・小学校教員
    • ズレが整理され、どんなズレを起こしていくと子どもが動くか、とても分かりやすかったです。
      2018/6/2720代・小学校教員
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