板書&展開例でよくわかる 主体的・対話的で深い学びでつくる365日の全授業 中学校社会 地理的分野

板書&展開例でよくわかる 主体的・対話的で深い学びでつくる365日の全授業 中学校社会 地理的分野

総合62位

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「指導と評価の一体化」の全貌がわかる!中学校地理の全時間について、単元の指導計画と評価規準、主体的・対話的で深い学びを実現する授業展開例に加え、実物の板書写真とポイントを収録。教師と生徒の対話もリアルに再現した必携の1冊です。【ダウンロード特典あり】


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ISBN:
978-4-18-529120-0
ジャンル:
社会
刊行:
対象:
中学校
仕様:
B5判 288頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年5月24日
備考:
サポート情報

目次

もくじの詳細表示

はじめに
本書の使い方
第1章 主体的・対話的で深い学びでつくる地理授業づくりと評価
1 「主体的・対話的で深い学び」の捉え方と地理授業づくり
2 地理授業における主体的・対話的で深い学びの評価
第2章 365日の全授業 地理的分野
世界の地域構成 全5時間
単元について
第1時 私たちの住む地球を眺めて
第2時 いろいろな国の国名と位置
第3時 緯度と経度
第4時 地球儀と世界地図の違い
第5時 単元の学習を振り返ろう
日本の地域構成 全5時間
単元について
第1時 日本の位置
第2時 日本の領域と領域をめぐる問題
第3時 日本の地域構成
第4時 日本と各国との時差
第5時 単元のまとめ
世界各地の人々の生活と環境 全8時間
単元について
第1時 世界の人々の生活
第2時 暑い地域の暮らし
第3時 寒い地域の暮らし
第4時 温かい地域の暮らし
第5時 乾燥した地域の暮らし
第6時 標高が高い地域の暮らし
第7時 世界の宗教と私たちの生活
第8時 自然環境と私たちの生活
世界の諸地域(1)アジア州 全7時間
単元について
第1時 私たちとの深い関係? 身近なモノからアジアへ
第2時 アジアをながめて 位置や分布,場所のフル活用
第3時 揺れ動く巨人 中国の人口動態と諸政策
第4時 Rのヒミツ プラスチックゴミの裏側
第5時 21世紀の主役は? 時差の学びを生かすチャンス!
第6時 産油国の未来 サウジアラビアの意外な真実
第7時 SDGsから見るアジアの今 学びに変化はあった?
世界の諸地域(2)ヨーロッパ州 全6時間
単元について
第1時 認め合おう,宗教・宗派をこえて!
第2時 奥州よりも北なのに・・・・・・
第3時 気候に適応,収穫物!
第4時 ワインの応酬!?
第5時 右往左往,就活先は?
第6時 欧州連合28−1=?
世界の諸地域(3)アフリカ州 全4時間
単元について
第1時 なぜ,アフリカでは食料問題が深刻化するのかを予想しよう
第2時 気候,自然,人口の特色から食料問題の原因を考えよう
第3時 ガーナの産業,歴史から食料問題の原因を考えよう
第4時 アフリカに進出する外国企業が増えている理由を考えよう
世界の諸地域(4)北アメリカ州 全5時間
単元について
第1時 北アメリカ州の自然環境と居住地について考えよう
第2時 「大国」アメリカ合衆国を支える人々
第3時 たくさんつくってたくさん食べる!
第4時 変化しながら発展を続けるアメリカ合衆国の工業
第5時 大量生産・大量消費社会を考えよう
世界の諸地域(5)南アメリカ州 全4時間
単元について
第1時 白地図を使って南アメリカ州の地形と気候を捉えよう
第2時 人口密度からブラジルの地域性を探ってみよう
第3時 ブラジルの経済成長と不平等について考察しよう
第4時 ブラジルを取り巻く諸課題をつなげながら考察しよう
世界の諸地域(6)オセアニア州 全4時間
単元について
第1時 オセアニア州の国々の国旗
第2時 オセアニア州の世界遺産
第3時 オセアニア州における地球的課題の影響
第4時 アジア州との結びつき
身近な地域の調査 全6時間
単元について
第1時 地域調査の手法
第2時 地域調査を進めよう@
第3時 地域調査を進めようA
第4時 調査結果をまとめよう
第5時 発表をよりよいものにするために
第6時 調査結果を発表しよう
日本の地域的特色と地域区分(1)自然環境 全5時間
単元について
第1時 地形から見た日本の特色を説明しよう@
第2時 地形から見た日本の特色を説明しようA
第3時 気候から見た日本の特色を説明しよう
第4時 防災・減災のためにできることを考えよう
第5時 日本の自然環境についてまとめよう
日本の地域的特色と地域区分(2)人口 全1時間
単元について
第1時 日本の人口問題を考えよう
日本の地域的特色と地域区分(3)資源・エネルギーと産業 全4時間
単元について
第1時 日本の資源・エネルギーの特色について考えよう
第2時 日本の農業・林業・漁業の特色について考えよう
第3時 日本の工業の特色について考えよう
第4時 日本の商業・サービス業の特色について考えよう
日本の地域的特色と地域区分(4)交通・通信 全1時間
単元について
第1時 交通網・通信網の課題を地図で伝えよう
日本の地域的特色と地域区分(5)様々な地域区分 全1時間
単元について
第1時 日本をどのように地域区分できるのか考察しよう
日本の諸地域(1)九州地方 全5時間
単元について
第1時 壮大な自然の力と向き合おう
第2時 農家の立場でブランド化について考えよう
第3時 企業や行政の立場で工業立地について考えよう
第4時 島民の立場から地理的な条件を考えよう
第5時 九州地方の成長戦略の是非を考えよう
日本の諸地域(2)中国・四国地方 全5時間
単元について
第1時 フォトランゲージで中国・四国地方の自然環境を考える
第2時 関係図で考える交通網の発達と人々の生活の変化
第3時 関係図で考える瀬戸内工業地域の変化
第4時 関係図で考える中国・四国地方の農業の変化
第5時 「瀬戸内の島と橋」から持続可能な社会づくりを考える
日本の諸地域(3)近畿地方 全5時間
単元について
第1時 近畿地方の自然環境と人口
第2時 都市の成立と発達@過去・現在・未来
第3時 都市の成立と発達A過去・現在・未来
第4時 村落の立地と地域的な課題
第5時 将来の都市・村落の在り方を考える
日本の諸地域(4)中部地方 全5時間
単元について
第1時 中部地方の各地域ではどのような特色が見られる?
第2時 なぜ,北陸・中央高地で産業が発達したのだろう?
第3時 なぜ,東海地方で産業が発達したのだろう?
第4時 中部地方はどのような特色のある地域だろう?
第5時 産業発達につながる最も大きな要因は何だろう?
日本の諸地域(5)関東地方 全6時間
単元について
第1時 関東地方はどのような地域なのか捉えよう
第2時 なぜ東京大都市圏に人が集まるのか考えよう
第3時 東京大都市圏に人が集中する影響を考えよう
第4時 関東地方では人口にどんな課題が生じているか考えよう
第5時 関東地方の課題はどうすれば解決できるか考えよう@
第6時 関東地方の課題はどうすれば解決できるか考えようA
日本の諸地域(6)東北地方 全5時間
単元について
第1時 東北地方の自然環境と生活・文化のつながりにふれよう
第2時 東北地方の生活・文化の変化とその背景をつかもう@
第3時 東北地方の生活・文化の変化とその背景をつかもうA
第4時 東北地方の生活・文化と復興のこれからについて向き合おう
第5時 東北地方の持続可能な地域の在り方について見通そう
日本の諸地域(7)北海道地方 全5時間
単元について
第1時 北海道地方の地域的特色を捉えよう
第2時 どのように,雪とともに生活しているのだろう
第3時 北海道の稲作を自然環境と歴史の面から考察しよう
第4時 北海道の畑作,酪農,漁業の特徴と課題を考察しよう
第5時 北海道の魅力をまとめてみよう
地域の在り方とそこに見られる課題 全6時間
単元について
第1時 熊野町の未来を魅力ある町にするため必要なことは何か
第2時 熊野町の未来を魅力ある町にするにはどんな課題があるか
第3時 熊野町の未来を魅力ある町にするにはどんな取り組みが必要か
第4時 熊野町の未来を魅力ある町にする取り組みをまとめよう
第5時 熊野町の未来を魅力ある町にする取り組みを議論しよう
第6時 熊野町の未来を魅力ある町にする取り組みを発表しよう
おわりに

はじめに

「主体的・対話的で深い学び」を実現する中学校社会科授業の課題と本叢書の意義


 平成29年告示の学習指導要領において,新しい時代に求められる資質・能力が,@「知識及び技能」,A「思考力,判断力,表現力等」,B「学びに向かう力,人間性等」の3つの柱に整理され示されました。「主体的・対話的で深い学び」(いわゆるアクティブ・ラーニング)は,資質・能力の育成を目指して,生徒の視点からは,「学習過程の特質」を意味しており,また,教師の視点からは「授業改善の視点や方法」を意味しています。生徒に「主体的・対話的で深い学び」を実現する社会科授業を実践するために,教師は「主体的な学び」「対話的な学び」「深い学び」それぞれを視点に自らの授業づくりを吟味し課題を明確にして,授業改善に努めていかねばなりません。

 中学校社会科について,筆者が指摘しておきたい相互に関連する主要な実践的課題(争点)は,次の5点です。

 第1は,教師の社会科教育観と結んだアクティブ・ラーニングの位置づけと意義に関わる課題です。社会科は,社会的事象に関する知識内容を学ぶ教科(内容教科)であるとの捉え方を前提に,アクティブ・ラーニングはあくまで教師による内容教授の補完としての一つの学習方法・形態であるとみるのか,アクティブ・ラーニングこそが社会科学習の基本原理であるとみるのかの「観」をめぐる根本的な争点が立ち上がってくると思われます。

 第2は,学習問題の設定に関わる課題です。学習問題の性格を,英単語の“Problem”と“Issue”に分けて考えてみましょう。一般に,“Problem”は「解決されるべき問題」のことで,いわば解決策や正答を想定できる問題です。これに対して“Issue”は「議論されるべき問題」のことで,いわば正答のない,論争問題です。アクティブ・ラーニングにおける学習問題としては,“Issue”を設定することが望ましいと考えられますが,社会科各分野の指導計画における“Problem”と“Issue”のバランスと組み込み方が課題となります。そして,何より学習問題に対峙した生徒が,自己の学習に対する意欲と見通しをもつことができるのかが問われるでしょう。

 第3は,学習内容となる知識の質とその習得・活用に関わる課題です。社会科授業で,社会的事象の意味・意義・特色等を説明した概念的知識は,内容における「深い学び」の主要な基準になりますが,その概念的知識は教師により適切に選択,構成され,指導されることによって生徒が確実に習得できると考えるのか,生徒はアクティブ・ラーニングを通じてその概念的知識を主体的に形成していくことができるので,そうしてこそ生徒にとって生きて働く知識になると考えるのか,こうした争点が生まれてくるでしょう。また,学習内容となる知識について,「何に使えるか」「どう役立てることができるか」を生徒にしっかり理解させる手だてをとることも課題になると思われます。

 第4は,社会科教育のカリキュラム・マネジメントと関わる課題です。アクティブ・ラーニングの社会科授業は,1時間単位ではなく,少なくとも数時間の単元として構想する必要があります。その場合に,中学校社会科各分野の配当時間の中で,生徒は,何のために,何を,どのような方法により,何時間かけて学ぶのか。教師が基礎・基本と考える知識・スキル等の教授と生徒のアクティブ・ラーニングとをどのように組み合わせ,デザインしていくのか。こうした課題に対応した年間指導計画や単元計画が求められることになります。

 第5は,学習評価に関する課題です。アクティブ・ラーニングの社会科授業では,目標に準拠した評価の実施が不可欠です。ペーパーテストに頼った総括的評価だけでなく,単元の学習での生徒によるワークシートへの記述や発言,レポート,作品,発表等の多様な成果物を対象にしたパフォーマンス評価が形成的評価,総括的評価において必要になります。そのため,生徒のパフォーマンス(できるようになった証の成果物)が学習のねらいをどの程度まで達成しているかを見取るための評価の規準と方法をどう構想,実施するのかが課題となります。

 さて,本叢書は,資質・能力の育成につながる「主体的・対話的で深い学び」(アクティブ・ラーニング)の実現をめざして,書名における『365日の全授業』という言葉が表している通り,中学校社会科の3分野の学習指導要領が定めるすべての単元について,授業の計画・展開・板書・学習評価をモデルとして示しています。執筆者は,社会科教育に関する研究と実践の経験豊かな中学や大学等の教師たちです。

 今日,学校現場が抱える課題として,例えば,教員構成において40歳代を中心とするミドルリーダー層の比率が少なくなる一方で,30歳未満の若手・新人層が増加してきていることや,教師が授業の準備や研修等の職能開発に割く時間を十分に取れないことなどが指摘されています。こうした学校現場の状況や課題を踏まえて,本叢書は,主に中学校社会科の若手・新人層の先生方を対象に編まれました。

 本叢書の活用の仕方について,芸事の修行の過程である「守破離」になぞらえて3段階のステップにより示したいと思います。第1は,本叢書に示された単元を模範として,文字通り「365日の社会科授業」を実践することを通して,「主体的・対話的で深い学び」の意味や意義をつかむ契機とすること。第2は,上記の5つの実践的課題(争点)を視点にして本叢書に示された単元の特徴や課題を,個人で,あるいは同僚教師との対話を通じて検討し,それらを参照しながら各分野・各単元の授業を自らの創意工夫により構想,実践,改善していくこと。第3に,「主体的・対話的で深い学び」を実現する中学校社会科授業について,自分自身の教育観・授業観と授業づくりの型を見出し,継続して磨き上げていくことです。

 本叢書が,読者の皆様それぞれのキャリアステージに応じた社会科授業力の向上とそれをめざした相互の対話の促進に役割を果たすことができれば幸いです。


   /梅津 正美

著者紹介

梅津 正美(うめづ まさみ)著書を検索»

鳴門教育大学理事・副学長。博士(教育学)[広島大学]。

永田 成文(ながた しげふみ)著書を検索»

広島修道大学教授。三重大学名誉教授。博士(教育学)[広島大学]。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。

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    • 1時間や単元を貫く学習課題を考えるうえで参考になっている。
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