- まえがき
- T 解説編
- 1.興味・関心をもたせ,必然を感じさせる課題の精選を
- 1.1 中学数学教育における問題点−ある数学教師の問題意識−
- 1.2 興味・関心をもたせ,必然を感じさせるには
- 1.3 課題・問題の例
- 2.テキスト・学習書の工夫・改善
- 2.1 ダイナミックな構造のレッスン構成
- 2.2 “節”の構成の特色
- 3.構造的テキストデザイン法−有意味な構造的理解を促進させる教材の開発技法
- 3.1 テキスト作りに科学性を
- 3.2 構造的テキストデザインの9原則
- U 課題編
- −課題と授業設計−
- 1.「数量関係」の領域から
- §1 ジェットコースターを設計しよう
- §2 自分に適した商品を選ぼう
- §3 視力表の秘密を探り,my視力表を設計しよう
- 2.「図形」の領域から
- §1 最短距離を見つけよう
- §2 サッカーボールをつくろう
- §3 壁に写真をきちんとはろう
- 3.「数と式」の領域から
- §1 平均の考え方とその活用
- §2 長距離ドライブの計画を立ててみよう
- §3 自分の部屋にあった薄型テレビのサイズを選ぼう
- 4.総合的な課題
- 君もパイロットになって小型機を操縦してみよう!
- V 学習教材・評価問題編
- −STD法の適応−
- 1.「数量関係」の領域から
- STD教材−視力表の秘密を探り,my視力表を設計しよう
- 2.「図形」の領域から
- STD教材−壁に写真をきちんとはろう
- 3.「数と式」の領域から
- STD教材−自分の部屋にあった薄型テレビのサイズを選ぼう
まえがき
生徒に数学への興味・関心をもたせるには,数学が日常的に生活環境に役立っていることを認識させることである。数学が日常生活や他の教科の学習等において必要であることを実感させ,現実の問題を数学的にとらえ解決するなどの適用力や思考力を身につけさせることが数学を学ばせる目的である。数学の理論的側面だけを教えていたのでは,生徒たちは数学に興味や関心をもつことや,学ぶことの必然や有効性を実感することはできないであろう。
このような問題意識をもって筆者ら(情報文化教育研究会の数学教育研究部会メンバー)は,「興味・関心をもたせ,必然を感じさせる数学教材」をテーマに実践的研究に取り組んできた。これらの取り組みのうち,中学数学教育に関する課題と授業展開のモデルを明治図書の月刊誌「教育科学数学教育」に2005年4月号より2007年3月号まで連載してきた。本書は,その連載内容の中からいくつかの課題を選び加筆して「課題編」として再編集し,さらにそれぞれの課題に対応した学習教材と評価問題を新たに「学習教材・評価問題編」として構成したものである。本書の執筆は,「解説編」を佐藤が担当し,「課題編」および「学習教材・評価問題編」を長谷川と泉が担当した。
本書の出版にあたり,企画から編集まで明治図書出版の仁井田康義氏および相田芳子氏にお世話になりました。深く感謝いたします。
2007年2月 /佐藤 隆博 /長谷川 勝久 /泉 仁
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- 明治図書
- 毎日の授業に活用できると思った。2019/4/640代・中学校教員