- はじめに /志水 廣
- 刊行にあたって /柴田 隆夫
- 第T章 算数の授業力と教科書の活用
- 1 算数の授業力アップとは /志水 廣
- 教材把握力とは
- 子ども把握力とは
- 指導技術力とは
- 精神エネルギーと1
- 2 算数の教科書を活用した授業づくり /志水 廣
- 計算カードのページの活用法 [1年・たしざん(2)]
- 教科書の発問を吟味しよう [2年・三角形と四角形]
- 教科書の考え方は模範解答である。でも,子どもの考えも認めよう [3年・ たし算とひき算の筆算]
- 第U章 教科書を活用した授業展開と評価
- 【第1学年】
- なんばんめ 「絵合わせ」ゲームをしよう
- 1 本時の問題/ 2 算数的活動と指導のポイント 【発展問題/評価問題】
- いくつと いくつ 「8このおはじきゲーム」をしよう
- いろいろな かたち 形の仲間づくりをしよう
- たしざん(1) たし算の式に表そう
- ひきざん(1) 違いはいくつになるのかな
- 20までの かず 「10といくつ」に並べよう
- ながさくらべ 机の縦と横の長さを比べよう
- 3つの かずの けいさん ○+○+○の計算をしよう
- たしざん(2) 10のまとまりをつくろう
- ひきざん(2) 計算の仕方を考えよう
- 100までの かず(1) 「数え棒取りゲーム」をしよう
- 100までの かず(2) 「おはじき入れ」をしよう
- 【第2学年】
- とけい 時刻を読もう,つくろう
- 1 本時の問題/ 2 算数的活動と指導のポイント 【発展問題/評価問題】
- 長さしらべ 長さの測り方を考えよう
- ひき算の ひっ算(1) 数え棒で繰り下がりを考えよう
- 1000までの 数 10を単位として考えよう
- 形づくり 色板を並べよう
- ひき算の ひっ算(2) 数え棒で繰り下がりを考えよう
- 三角形と 四角形 動物を直線で囲もう
- かけ算(1) 5の段の九九をつくろう
- かけ算(2) 6の段の九九をつくろう
- 九九の ひょう 同じ答えを見つけよう
- 100cmを こえる 長さ 長い長さの表し方を考えよう
- 10000までの 数 1000のまとまりで考えよう
- 【第3学年】
- 九九の表とかけ算 「おはじき入れ」をしよう
- 1 本時の問題/ 2 算数的活動と指導のポイント 【発展問題/評価問題】
- わり算 3こずつに分けよう
- かさしらべ 1旭のはしたを調べよう
- たし算とひき算の筆算 繰り上がりを考えよう
- 大きな数 数の大きさを比べよう
- あまりのあるわり算 わる数とあまりの関係を考えよう
- 長方形と正方形 正方形について考えよう
- かけ算の筆算(1) 繰り上がりを考えよう
- 表とグラフ 棒グラフに表そう
- 重さしらべ 1kgより重いものを量ろう
- かけ算の筆算(2) 筆算で2けたの数をかけよう
- はこづくり 面と面をつないではこを作ろう
- 執筆を終えて /蜂須賀 渉
はじめに
普段着の授業をどうすればよいか。
それは,日々の授業を見直すことから始まります。
特に,算数の授業では,普段は算数の教科書を使って授業をしています。
本書は,そのための気軽なガイドと言えます。
岡崎市の算数・数学教育研究部では,いろいろな人が研究しています。
岡崎の市の研究発表を見ていて驚いたことがあります。教育研究集会で,新任の教師からベテランの教務主任まで研究発表したことです。新任の教師の発表でもよいところがあれば認めます。また,学級を離れた教務主任でも発表したい内容があれば発表できるのです。そこには,自主性・自発性があります。わずか3時間半の発表ですが,バラエティに富んだ発表です。自由な雰囲気があります。こんな人達といつか研究したいと思っていました。
それが,雑誌『楽しい算数の授業』の連載をお手伝いすることになりました。毎月,数人が集まって教科書を活用した授業のあり方を検討してきました。それが,1年間たち,このような単行本の形をとることになりました。 つまり,ここに書いてあることは毎月検討を重ねてきたものです。メンバーの熱意には毎回びっくりさせられました。また,内地留学生の井出誠一さんも参加して楽しく議論してきました。ここにメンバーの皆様にお礼申し上げます。
なお,連載の内容をまとめるだけでは芸がないので,私志水は第T章を新たに書き下ろし,また第U章には,授業の流れをコンパクトにまとめ,今日的な話題である発展問題と評価問題を新たに執筆してもらいました。なかなか使いやすい本になったと思います。
この本が,読者の算数授業力アップになることを願っております。
2003年5月 愛知教育大学教授 /志水 廣
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- 明治図書