座談・小学校新教育課程算数科の授業をどう創るか

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教育課程の基準の改訂を受けて,明日の算数科の学習指導のあり方や工夫改善などについて,教科調査官を中心に,研究者,現場実践者が熱く語る。


復刊時予価: 2,277円(税込)

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-500916-X
ジャンル:
算数・数学
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 120頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

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はしがき
座談会
文部省小学校課教科調査官 /吉川 成夫
私立成城学園初等学校 /島田 功
筑波大学附属小学校 /坪田 耕三
横浜市立東小学校長 /長嶋 清
横浜国立大学教授 /橋本 吉彦
1 子供たちの学習状況
「教育課程実施状況調査」から
これから重視したい「考える力」
「子供が自ら問題を見つける」ということ
2 教育課程審議会の答申
基本的考え方の中で特に重視したいこと
学力観のとらえ方と評価
指導の実際から見た基本方針の3つのポイント
ゆとりの中で学ぶことの楽しさ・考えることの楽しさを
実生活における事象との関連を考える
3 活動を重視する算数
「算数的活動」とは?
「考える力」を育てるために具体的な体験を
4 算数の内容構成
(1) 「数と計算」の内容
基本的な考え方は
低学年における改訂のポイント
中学年における改訂のポイント
高学年における改訂のポイント
(2) 「量と測定」の内容
改訂の主なポイント
基本的な指導の流れは?
子供の発想を大切に
4年生からは「面積の求め方」に重点が
指導時間の配分について
面積の量感を身に付ける
(3) 「図形」の内容
図形についての感覚を豊かにすること
小学校の図形指導とは?
自由な発想を生み出す指導の工夫と配慮を
(4) 「数量関係」の内容
主な改訂のポイント
実生活で使われる表やグラフ
5 総合的な学習との関連
総合的な学習の時間と算数とのかかわり
「総合的な学習」で育てたい算数の考え方
変わらない算数の重要性
時間割をどう工夫するか
6 学習指導の工夫
時間数のゆとりから生まれる工夫
身の回りのものの教具・教材化
実際に体験することの効果
子供の考えの多様性を生かす
授業スタイルの硬直化を避けて
「学び合い」のよさ
[付録]
1 小学校学習指導要領・総則
2 小学校学習指導要領・算数

はしがき

 本書は,教育課程の基準の改訂を受けて,これからの算数科の学習指導の在り方や授業の工夫改善などについて話し合った座談会の内容をまとめたものです。

 算数科の新しい学習指導要領は平成10年12月に告示されました。これは,教育課程審議会の「答申」(平成10年7月)に基づいて改訂されたものです。

 教育課程審議会の「答申」では例えば,自ら学び,自ら考える力などの「生きる力」を育成することや,ゆとりのある中で基礎・基本の確実な定着を図ることを述べています。それらは,算数科の学習指導においても重視していくべきものです。

 算数科の改善の基本的な考え方として,以下のものをあげることができます。

(1) ゆとりの中で基礎・基本の確実な定着を図る

 基本的な考え方のひとつは,教育内容を厳選することで,子供が時間的にも,精神的にもゆとりをもって学習できるようにするということです。そうした中で,基礎・基本の確実な定着を図ることです。基礎・基本とは,子供の生活や学習での様々な活動の基になるものといえます。例えば,日常生活での活動や学校での学習の基になるものがありますし,将来の社会生活での活動の基になるものがあります。算数や数学を続けて学習していくための基になるものがあります。そのための知識や技能,考え方などを,子供たちが主体的にしっかりと身に付けていけるようにすることが大切です。

(2) 楽しさと充実感のある算数学習にする

 考え方の二番目は,楽しさと充実感のある算数学習にするということです。算数の学習では様々な活動があり,そうした活動の楽しさに気付くことは,新しい算数科の目標の中にも示されています。楽しさと充実感は,算数の内容や方法の本質にかかわるものです。数量や図形についての意味が本当によく分かったときや,知識や技能を身に付けたり,数学的な考え方を生かして算数の問題解決をしたりしたときに味わえる楽しさや充実感です。そうした学習活動を充実させることによって,算数好きな子供がさらに増えていくと考えられます。

(3) 子供の主体的な活動を重視する

 考え方の三番目は,子供の主体的な学習活動を基にした算数学習にするということです。算数の学習は,机の上のノートと鉛筆で進めていくことがありますが,それだけではありません。例えば,実際にものづくりなどの作業をしてみたり,教室の内外で体を動かして体験したりしながら,数量や図形についての意味を見付けたり,確かめてみたりする活動もできますし,数学的な考え方を生かしていく活動もできます。


 本書の座談会は,こうした基本的な考え方に立っての学習指導の工夫改善などについて話し合ったものです。

 ご出席いただいた,橋本吉彦(横浜国立大学教授),長嶋清(横浜市立東小学校長),坪田耕三(筑波大学附属小学校教諭),島田功(成城学園初等学校教諭)の各先生には,具体的な資料や子供たちの学習活動の実際の様子に基づきながら有益なお話をしていただきました。また明治図書編集部の石塚嘉典,三橋由美子の両氏にも大変にお世話になりました。お礼を申し上げます。


  平成11年6月   文部省小学校課教科調査官 /吉川 成夫

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      明治図書

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