図解 小学6年の学級経営
世界一わかりやすいクラスづくりの本

図解 小学6年の学級経営世界一わかりやすいクラスづくりの本

新刊

すべての大切なことが、「見て」わかる!

新年度準備、学級・授業開きから、学級システム、行事、学級あそび、卒業式まで、小学6年の学級経営のすべてを、わかりやすいけれど中身の濃い「図解」でまとめました。さっとつかみたい派、じっくり考えたい派、どちらの先生も大満足間違いなしの画期的1冊!


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ISBN:
978-4-18-496619-2
ジャンル:
学級経営
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 120頁
状態:
在庫あり
出荷:
2026年3月9日
備考:
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もくじ

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イントロダクション
小学6年の学級経営 5つのポイント /森岡 健太
4月
新年度準備(学級)
学級経営を支える1年間の計画づくりをしよう!
新年度準備(授業)
大まかな1年間の年間授業計画を立てよう!
新年度準備(学年)
6年生としてのゴール像を学年で共有しよう!
学級開き(1日目)
教師の自己紹介で,子どもとの信頼関係を構築しよう!
学級開き(2日目)
子ども同士が関わるきっかけづくりをしよう!
学級開き(3日目)
子どもたち自身が考える「最高学年」を共有しよう!
授業開き(国語)
1文字の言葉がもつ深い意味を感じよう!
授業開き(算数)
1年間の算数授業への期待を抱かせよう!
授業開き(体育)
「Uberボール」で協力してボールを届けよう!
生活のルール
仲間と共に,学校全体をよりよくしていく意識をもとう!
学習のルール
最高学年として「学びを広げ,深める」ルールをつくろう!
学級あそび(アイスブレイク)
自己紹介で仲良くなろう!あいうえお作文
自己紹介でもっと仲良くなろう!同じところ見つけ
朝の会のシステム
子どもたちが主体的に関われるようにしよう!
帰りの会のシステム
子どもたちが1日を振り返って必要なことができるようにしよう!
日直のシステム
子どもたちが決め,責任をもって仕事ができるようにしよう!
掃除のシステム
活動の余白を残そう!
給食のシステム
量感を養いながら効率的に配膳しよう!
係活動のシステム
子どもたちがしたいことを叶える係活動にしよう!
学級目標
「BEゴール」と「DOゴール」をつくり,日常の具体的行動につなげよう!
学級通信
教師の思いや願いを語ろう!
1人1台端末
情報社会での活用を念頭に置いて活用に取り組もう!
5月
5月のクラスづくりのポイント
授業参観・懇談会
集大成を示し,次のステージへ備えよう!
春の運動会
短距離走の単元を体育科の授業で構成しよう!
6月
6月のクラスづくりのポイント
学級あそび(室内あそび)
想像力を働かせて予想しよう!ジェスチャーゲーム
友だちのことをもっとよく知ろう!この人はだれ?クイズ
7月
7月のクラスづくりのポイント
1学期の通知表作成・文例
9月
9月のクラスづくりのポイント
登校渋り・不登校への対応
体の声に耳を澄まし,健康な心と体を取り戻そう!
学級あそび(リスタート)
お互いのことをより理解しよう!未来の私クイズ
自己紹介を思い出しながら取り組もう!うそ探しゲーム
10月
10月のクラスづくりのポイント
秋の運動会
クラス団結のためのシンボルをつくろう!
学習発表会
自分たちの探究のプロセスを自分たちの言葉で発信しよう!
11月
11月のクラスづくりのポイント
子ども同士のトラブル対応
よりよい社会をつくる一員としての自覚を促そう!
学習のレベルアップ
「相手意識」をもたせて,子どもの学びを深めよう!
12月
12月のクラスづくりのポイント
保護者面談
想いに寄り添うツーウェイな保護者面談にしよう!
2学期の通知表作成・文例
1月
1月のクラスづくりのポイント
係活動のレベルアップ
「伝承」と「振り返り」が価値になる仕掛けをつくろう!
2月
2月のクラスづくりのポイント
学習のレベルアップ
バーチャル地球儀や動画で子どもたちの学びを広げよう!
3月
3月のクラスづくりのポイント
授業おさめ
「教室空間での学びが終わった」ことを実感させよう!
卒業式
目的を共有し,いつもそこに戻ってこられるようにしよう!
3学期の通知表作成・文例

イントロダクション

小学6年の学級経営 5つのポイント

  京都市立桂坂小学校 /森岡 健太


1 思春期の壁を越えるため,まずは語りで心をほぐす

 6年生を育てるうえで何が大切か――

 いろいろ考える前に,真っ先に意識したいのが「心をほぐす」ことです。

 「最高学年としてリーダーシップを発揮しよう」「いろいろなことにチャレンジしよう」といった話は,とても大切であり,彼ら彼女らに最初に伝えたくなる内容です。

 しかし,心がほぐれていない段階でこうした話を伝えても,「思春期」という壁が立ちはだかり,うまく届かないことがあります。

 だからこそ,まずは心をほぐすことが欠かせません。

 植物を育てるときに,まずは土づくりから始めるように,学級でも土壌をしっかり耕すことが大切です。

 教師が自己開示をする。子どもたち同士でペアトークをする時間をつくる。他愛のない雑談をする。こうした小さな積み重ねが,やがて関係性を育て,大切な話が心に届くようになります。


2 教師ではなく1人の人として,対話で関係性を育てる

 6年生の子どもたちはおもしろいもので,「子どもらしいなぁ」と感じることもあれば,「大人のような考え方をするな」と驚かされることもあります。それくらい,子どもと大人の狭間にいる存在と言えるでしょう。

 だからこそ,「教師」として接するだけでなく,「1人の人」として向き合うことが大切になります。

 私がよく使うのは,「どうしてそう考えたの?」や「あなたはどうしたいの?」といった“意思を問う”言葉です。

 例えば,生徒指導上のトラブルが起こったとき。「教師」としては,できるだけ早期に解決したくなりますよね。でも本当に大切なのは,そのトラブルの「解決そのもの」ではなく,解決した後の当事者同士の関係性です。

 だから私は,解決を急ぐよりも,その背景や経緯に丁寧に寄り添うことを大切にします。「本当はどうしたかったの?」と思いを聞き取りながら,自分の考えも伝えていきます。「その考えはわかるなぁ。ところで,先生は○○って思うんだけど,どうかな?」と,指導ではなく,対話を重ねることで納得のいく着地に近づいていきます。

 一見すると,遠回りに見えるかもしれません。けれど,後の関係性を大事にするこのプロセスこそが,「小さな大人」である6年生との関わりで大切にしたいことなのです。


3 小さなリーダー経験から確かな成長へつなげる

 小学校では,6年生が最高学年です。当然のことながら,1〜5年生は6年生の姿を見て,まねをしながら成長をしていきます。つまり,6年生が育つということは,学校全体が育つのと同じ意味をもつのです。

 そんな6年生には,クラブ活動,委員会活動,縦割り活動などでリーダーとして活躍してほしいと願っています。とはいえ,いきなりリーダーとして活躍するのは難しいので,まずは,クラスの中の様々なところでリーダーの役割を設定していきます。

 例えば,係活動や総合的な学習の時間などでグループ学習を進める際にリーダーの役割を取り入れることができます。こうした学習の中で,「小さなリーダー経験」を積み重ねることが大切です。

 このときのポイントは,「これまでリーダーをやったことがない子」にこそ任せてみることです。クラスの中の,しかもグループという小さな枠組みであれば,大きなプレッシャーを感じることなくチャレンジできます。

 「きっと助けてくれる」――そんな安心感のあるクラスだからこそ,子どもたちは新しい役割に挑戦し,リーダーとしての心構えを育てていくことができるのです。


4 アイデアを形にする企画力・提案力を磨く

 6年生は最高学年ということもあり,さまざまな場面で企画を立てたり,提案をしたりする機会があります。

 そんなとき,おもしろい企画を思いつき,それを最高の形で伝えることができたとしたら,聞いている人の「やってみたい!」という気持ちを動かすことができるでしょう。

 そのためには,先ほどの「リーダーシップ」と同様に,企画・提案する経験を重ねることが必要です。「何かおもしろいことを考えて」といきなり伝えても,子どもたちには難しいものです。小さなことから始めて,少しずつ場慣れしていくことが大切なのです。

 ここで教師に求められるのは,「受け止める」という姿勢です。子どもたちがもってきた企画の中には,穴だらけでうまくいかないだろうなと予想できるものもあります。ですが,可能な限り時間を取って,やらせてあげたいと思うのです。実際にやってみることで,「これは難しいな」「ここは修正が必要だな」と,子ども自身が気づいていくからです。

 このときも,スモールステップがカギになります。例えば,「次の学習は10分早く終わりそうだから,○○係で何か楽しいことをやってみる?」といった具合に,少しずつ任せる場をつくっていきます。

 「企画してきたこと」に関しては,あまり口を出さなくてもいい。けれど,「伝え方」には,こだわりたい。せっかくよい企画があっても,伝え方がうまくなければ,その企画の魅力が半減してしまいます。6年生はしっかりしているとはいえ,まだまだ成長段階の子どもです。だからこそ,伝え方の部分に関しては,しっかりと指導していきます。

 具体的には,話すテンポ・声量・間,そして立ち位置やプレゼンの構成など,一つひとつ丁寧にフィードバックをしていきます。そうすることで,伝え方が磨かれ,企画の魅力が最大限に伝わるようになっていきます。


5 「寄り添う」と「導く」のバランスを意識する

 ポイント1,2では,「心をほぐすこと」や「1人の人として関わること」の重要性を取り上げてきました。これは,「教師モード」ではなく,1人の人として子どもに寄り添う姿勢を重視したものです。

 続く3,4では,「リーダーとしての心構え」や「企画・提案力を育てること」について述べました。こちらは,教師として子どもたちを導き,成長を後押しする視点からの内容です。

 6年生は,子どもらしさと「小さな大人」としての側面が自分の中に同居しています。そのため,「1人の人として寄り添うこと」と「教師として導くこと」の両方を行き来する関わりが求められます。

 この後のページでは,様々な先生方が,実践や指導方法を紹介しています。読み進める中で,「ここではどんな関わり方が適切だろう?」と想像してみてください。

 例えば,「1人の人として」一緒に悩むことが必要な場面もあれば,「教師としてのリーダーシップ」が求められる場面もあるでしょう。そんなふうに,視点を少し変えて読むことで,学級経営への理解がより深まるはずです。

 「1人の人」としての寄り添いと,「教師」としての導き。そのバランスを意識することこそが,6年生と信頼関係を築き,学級を育てていくカギになるのです。

著者紹介

『授業力&学級経営力』編集部(じゅぎょうりょく&がっきゅうけいえいりょくへんしゅうぶ)著書を検索»


※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。

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(主に小学校中・高学年)
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