図解 小学3年の学級経営
世界一わかりやすいクラスづくりの本

図解 小学3年の学級経営世界一わかりやすいクラスづくりの本

新刊

すべての大切なことが、「見て」わかる!

新年度準備、学級・授業開きから、学級システム、行事、学級あそび、学級おさめまで、小学3年の学級経営のすべてを、わかりやすいけれど中身の濃い「図解」でまとめました。さっとつかみたい派、じっくり考えたい派、どちらの先生も大満足間違いなしの画期的1冊!


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ISBN:
978-4-18-496317-7
ジャンル:
学級経営
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 120頁
状態:
在庫あり
出荷:
2026年3月9日
備考:
サポート情報

もくじ

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イントロダクション
小学3年の学級経営 5つのポイント /金子 真弓
4月
新年度準備(学級)
心の余裕を大切に,少しずつ取り組んでいこう!
新年度準備(授業)
夏休み前までの大まかな見通しをもとう!
新年度準備(学年)
学年の方針を確認し,互いに納得して準備しよう!
学級開き(1日目)
子どもが安心し,楽しく過ごせる1日にしよう!
学級開き(2日目)
子どもの考えを尊重し,学級のルールを確認しよう!
学級開き(3日目)
これまでの取組を振り返り,次につなげよう!
授業開き(国語)
授業開きに自由対話を取り入れよう!
授業開き(算数)
学んだことを生かして考えよう!
授業開き(外国語活動)
4年間を見据えた外国語学習の種まきをしよう!
生活のルール
「守らされるルール」からの脱却をはかろう!
学習のルール
自分と他者の違いを大切にしよう!
学級あそび(アイスブレイク)
あそびながらお互いを知ろう!自己紹介ウソホント
あそびながらお互いを知ろう!じゃんけん自己紹介
朝の会のシステム
共通目標を確認し,自信をもってチャレンジできるようにしよう!
帰りの会のシステム
よい気持ちで帰れるよう,スピードを意識しよう!
日直のシステム
役割分担を明確にして,日直のリレーをつなごう!
掃除のシステム
子どもたちの自立とメタ認知を育む環境をつくろう!
給食のシステム
当番だけでなく,全員参加のシステムを整えよう!
係活動のシステム
子どもたちの自由な発想で,係活動を活性化しよう!
学級目標
つくって終わりにせず,学級目標を1年間活用しよう!
学級通信
学級の様子を言葉・写真・動画で伝えよう!
1人1台端末
タイピングで学びを広げよう!
5月
5月のクラスづくりのポイント
授業参観・懇談会
違いを楽しみ,学級を強くしよう!
春の運動会
綱引きの単元を体育科の授業で構成しよう!
6月
6月のクラスづくりのポイント
学級あそび(室内あそび)
ジェスチャーで上手に伝えよう!ジェスチャー伝言ゲーム
つくって,競って楽しもう!紙飛行機大会
7月
7月のクラスづくりのポイント
1学期の通知表作成・文例
9月
9月のクラスづくりのポイント
登校渋り・不登校への対応
「選んで行動する」成功体験で,混乱した心を解きほぐそう!
学級あそび(リスタート)
クイズでリフレッシュしよう!夏休み○×クイズ
あそびながら季節を感じよう!フルーツバスケット・秋バージョン
10月
10月のクラスづくりのポイント
秋の運動会
2つの目標で,成長につながる運動会にしよう!
学習発表会
まちのすてきを伝えよう!
11月
11月のクラスづくりのポイント
子ども同士のトラブル対応
違いを整理する力を育てよう!
学習のレベルアップ
みんなの「問い」をもとに学習計画を立てよう!
12月
12月のクラスづくりのポイント
保護者面談
想いに寄り添うツーウェイな保護者面談にしよう!
2学期の通知表作成・文例
1月
1月のクラスづくりのポイント
係活動のレベルアップ
係同士の関係性をつくろう!
2月
2月のクラスづくりのポイント
学習のレベルアップ
ICTのスキルを高めて表現の幅を広げよう!
3月
3月のクラスづくりのポイント
授業おさめ
小学校生活半分が終わった記念日にしよう!
学級イベント
楽しみながら学習を振り返ろう!
3学期の通知表作成・文例

イントロダクション

小学3年の学級経営 5つのポイント

  静岡県公立小学校 /金子 真弓


1 「思いやり」を学級づくりの根幹にする

 思いやりは,人を思う心です。すべての教育活動において育てたいのは,「人を思う心」です。これから先の人生,大人になってからも,人を思う心が,人生に彩りを与えてくれると思うからです。

 教師は1年間を通して毎日たくさんの言葉を子どもたちに伝えています。行動の指示だけでなく,行動の支えとなる「人を思う心」を育てるという視点をもって,日々言葉を伝えていくことが大切だと考えます。

 例えば,目を見て話を聞いてほしいときに,「目を見て話を聞きましょう」という指示だけでなく,「目を見て話を聞いてくれると,話を聞いてくれているんだなということが伝わるから,うれしいよ」と言うことで,話を聞くことも「人を思う心」からくる行為だと伝えることができます。

 同じように,「友だちの発表に反応すること」も,「次の人に『どうぞ』と言ってプリントを渡すこと」も,「提出物の向きをそろえること」も,人を思う心からくる行為であり,「優しい気持ちが見えるね」と伝えることができます。

 学級経営の根幹に「人を思う心」があってほしいと願っています。芯の通った(心の通った)温かな学級づくりは,子どもたちとの信頼関係をさらに強めてくれるでしょう。


2 教室に安心感をもたらす

 毎日笑顔で教壇に立ちたいと思っています。教師が機嫌よく過ごすことは,何よりの環境整備とも言われます。教師が笑えば,子どもが笑う。そんな笑顔の絶えない,安心できる教室をつくりたいと思っています。

 しかし,毎日いろいろなことが起きます。これは叱った方がいいかな? 注意だけでとどめるべき? それとも,諭す? できれば叱りたくないけど…などと教師は瞬時に判断を求められ,葛藤します。そんなときのために,自分の中で「こんなときは叱る」という軸をもっておくとよいでしょう。日々の忙しさの中でその軸がブレないよう,それを子どもたちに伝えておくのもよいですね。

 例えば,「私が叱るのは,命に関わるときと,人を傷つけたときだよ」などと伝えておくとします。そうすることで,「先生は自分たちの命を大切にしてくれている」「嫌なことをされたときには守ってくれる」と子どもたちが安心して生活することにつながります。また同時に,そういったことをしなければ叱られないという安心感ももたらします(子どもたちも,できることなら叱られずに過ごしたいですよね)。

 そして何より,「そのとき以外は叱らない」という自分への決意でもあります。必要以上の強い叱責は,子どもの心を傷つけてしまいかねません。

 毎日笑顔で子どもの前に立つことが何よりですが,時に「ならぬものはならぬ」という信念が必要なときもあります。1年間ブレない指導を貫くことは,教室の安心感につながります。そして叱った後は,フォローを忘れずに。「あなたのことが大切だよ」という気持ちを伝えたいですね。


3 子どもと一緒に「つくる」

 3年生になると,学校生活にすっかり慣れ,エネルギーを持て余してくるころです。低学年のときには教師が決定し声かけをしてきた一つひとつのことを,子どもたち自身で考えられるようになってきます。

 例えば,学級のルールを考えるときに,「友だちの名前を呼び捨てにしません」などと教師が決定するのではなく,「どう呼んだらいいと思う?」などと投げかけてみます。「嫌な呼び方もあるかもしれないよ」「人によって違うんじゃない」などと,子どもたちはこれまでの経験からいろいろな意見を出してくれるでしょう。そこに教師の願いも入れながら,一緒にルールをつくりあげていきます。子どもたちの価値観と教師の価値観のすり合わせをしていく感じです。一緒に決めることで,そのルールのもつ意味を子ども自身が考えるきっかけになります。しかし,子どもたちと決めるルールには,不完全なことも多いかもしれません。失敗しても大丈夫です。うまくいかなかったら,もう一度話し合えばよいのです。いつでも何度でもやり直しができる,ということも学ぶことができるチャンスです。

 教室の掲示物も一緒につくることができますね。教師がつくってももちろんよいですが,一緒に折り紙を折って貼る,写真のまわりの言葉は子どもが書く,掲示する場所は子どもが決めるなど,子どもに任せる部分を一部でもつくることから始めませんか。任されるという経験は,自分たちの学級を自分たちの手でよりよくする,という自治の芽生えにつながります。

 教師がリーダーシップを発揮する部分と子どもたちに任せる部分と,大切なのはバランスだと思っています。それが教師の働き方改革にもつながれば,一石二鳥ですね。


4 子ども同士を「つなぐ」

 中学年は,子どもと先生という縦のつながりが十分確立されるころです。縦のつながりに加えて,子ども同士の横のつながりができるように,意図をもって教師が仕掛けをしていくとよいでしょう。

 例えば,授業の中で。学校生活で圧倒的に多いのは,授業の時間です。一番大切にしたい時間です。子どもが子どもを指名するリレー形式で発表したり,教室内を自由に歩き回って交流するスタイルをとったりして,自然と子ども同士がつながれるような枠組みをつくることが考えられます。

 また,学級をより楽しくするような係活動をスタートさせたり,学期末や年度末のお楽しみ会を企画したりするのもよいですね。学級レクでも子ども同士が笑顔でつながれるようなものを選ぶとよいでしょう(私は「ウィンクキラー」が大好きです)。

 学級通信や帰りの会などで,教師が子どもたち個々のよさを語ることで,「あの子にはこんなよさがあるんだ」と子どもの気づきを促すこともできます。子どものノートを教室に掲示するのもよいですね。

 学級は,多様な価値観をもつ集団から成り立っています。「みんな違うから楽しい」と常々私は子どもたちに伝えています。違いを知り,違いを認め合い,違いを面白がる。そのために,授業や生活の中で教師が意図をもち,子どもたち同士がつながれる仕掛けをたくさん用意しておくとよいですね。


5 思いを伝える

 私の好きな言葉に「〈思い〉は見えないけれど〈思いやり〉はだれにでも見える」(「行為の意味」宮澤章二)というものがあります。思いは見えません。だからこそ,言葉にして伝えるようにしています。

 朝の会や学級活動で。絵本の読み聞かせの時間を通して。行事の前後に。保護者の方にも,学級通信を通して私が大切にしている言葉を綴ったり,子どもたちに伝えた言葉を届けたりしています。

 私は時々,「みんなのことが大好き」と伝えます。大好きだから悲しくなったり頭にきたりすることもあります。担任になると,いろんな気持ちに日々振り回されます。そこに気持ちがあるからです。気持ちは言葉に出さないと伝わりません。言わなくてもわかるよねと思わずに,「あなたたちのことが大切」「大好き」という思いを,ここぞというときに,ぜひ口に出して伝えてみませんか。ちょっと恥ずかしいですけれどね。



著者紹介

『授業力&学級経営力』編集部(じゅぎょうりょく&がっきゅうけいえいりょくへんしゅうぶ)著書を検索»


※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。

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