図解 小学1年の学級経営
世界一わかりやすいクラスづくりの本

図解 小学1年の学級経営世界一わかりやすいクラスづくりの本

新刊

すべての大切なことが、「見て」わかる!

新年度準備、入学式から、学級システム、行事、学級あそび、学級おさめまで、小学1年の学級経営のすべてを、わかりやすいけれど中身の濃い「図解」でまとめました。さっとつかみたい派、じっくり考えたい派、どちらの先生も大満足間違いなしの画期的1冊!


紙版価格: 1,980円(税込)

送料・代引手数料無料

電子版予価: 1,782円(税込)

3/18刊行予定

ISBN:
978-4-18-496124-1
ジャンル:
学級経営
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 120頁
状態:
在庫あり
出荷:
2026年3月16日
備考:
サポート情報

もくじ

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イントロダクション
小学1年の学級経営 5つのポイント /平野 彩加
4月
新年度準備(学級)
子どもが安心できる学びの環境をデザインしよう!
新年度準備(授業)
体験から学びをデザインしよう!
新年度準備(学年)
全校で1年生を育てよう!
入学式(1日目)
教師の笑顔と心配りで子どもと保護者を迎えよう!
学級開き(2日目)
楽しみながら学校のルールを確認しよう!
学級開き(3日目)
安心から自信をつくろう!
授業開き(国語)
楽しさと安心を感じられる授業をつくろう!
授業開き(算数)
数学的な見方・考え方の扉を開こう!
授業開き(体育)
カラーアイテムとゲーム形式で楽しく集合・整列しよう!
生活のルール
「学校って楽しい!」が生まれる生活の仕掛けをつくろう!
学習のルール
「学ぶって面白い!」の第一歩を踏み出せるようにしよう!
学級あそび(アイスブレイク)
文字を並べ替えて名前を考えよう!この人,だれかな?
ジェスチャーで表現名人になろう!みんなでやれば,きっとできる!
朝の会のシステム
朝のルーティーンで,学校に慣れるための工夫をしよう!
帰りの会のシステム
気持ちのよい1日の締め括り時間をつくり出そう!
日直のシステム
やる気を引き出し,意欲的に取り組めるシステムをつくろう!
掃除のシステム
行動も片づけもわかりやすく示そう!
給食のシステム
みんなが安全に,楽しく,おいしい給食の時間にしよう!
係活動のシステム
子どもたちのアイデアで,係活動もクラスも盛り上げよう!
学級目標
「みんなで決めた学級目標」を日常で活用しよう!
学級通信
授業の様子を伝えよう!
1人1台端末
タブレットと仲良くなろう!
5月
5月のクラスづくりのポイント
授業参観・懇談会
子どもも保護者も熱中する場をつくろう!
春の運動会
ダンシング玉入れで輝ける場面を増やそう!
6月
6月のクラスづくりのポイント
学級あそび(室内あそび)
きれいな飾りをつくって,教室に飾ろう!夏の飾り,できるかな?
じゃんけんに勝ってサインをもらおう!じゃんけんサイン王者
7月
7月のクラスづくりのポイント
1学期の通知表作成・文例
9月
9月のクラスづくりのポイント
登校渋り・不登校への対応
不安な心を動かし,乗り越えるための一歩を踏み出そう!
学級あそび(リスタート)
学校の中のことを覚えているかな?ここはどこでしょう
協力して素早く並ぼう!順番を間違えないで!
10月
10月のクラスづくりのポイント
秋の運動会
「共通体験」でクラスの一体感が生まれる運動会にしよう!
学習発表会
お話の世界を発表しよう!
11月
11月のクラスづくりのポイント
子ども同士のトラブル対応
「気持ちを伝える」最初の一歩を支えよう!
学習のレベルアップ
モチベーションアップのための仕掛けをつくろう!
12月
12月のクラスづくりのポイント
保護者面談
想いに寄り添うツーウェイな保護者面談にしよう!
2学期の通知表作成・文例
1月
1月のクラスづくりのポイント
係活動のレベルアップ
「やってみたい!」を引き出す仕掛けをつくろう!
2月
2月のクラスづくりのポイント
学習のレベルアップ
6年生の協力とAI活用で子どもの学習をサポートしよう!
3月
3月のクラスづくりのポイント
授業おさめ
できるようになったことをどんどん伝え合おう!
学級イベント
先生たちにインタビューしよう!
3学期の通知表作成・文例

イントロダクション

小学1年の学級経営 5つのポイント

  福岡県公立小学校 /平野 彩加


1 「子どもは,ほめられるために学校に来ている」

 1年生は,これから始まる学校生活(大学まで入れると約16年間)の大切なスタート時期です。幼稚園・保育園との違いに戸惑う子も少なくありません。そこでこの1年は,「学校って@楽しいところAうれしいことがある場所B安心できるところなんだ!」と子どもたちが感じられるように意識したいものです。とくに低学年は,大人にほめられることがパワーになりますよね。「先生,見て!」という子どもたちの姿からもわかるかと思います。

 学習内容や身につけてほしいことはたくさん思い浮かびますが,「子どもたちは,ほめられるために学校に来ている」。そう意識すると,教師としての自分自身の行動や子どもたちへのまなざしが変わってきます。

 その他にも1年生では,子どもたちが「自分が好き,友だちが好き,学校が好き」と感じられる瞬間をつくること,「できないことがあっても助け合えば大丈夫」という経験をすることを大切に,学級経営をしています。


2 一気に理想を叶えるのではなく,一つひとつ積み重ねる

 学年が上がると,4月の段階で基本的なルール(あいさつの仕方・休み時間の過ごし方・話の聞き方など)がある程度身についているところからのスタートになります。しかし,1年生はすべてゼロからのスタートです。トイレの使い方・傘の置き方・登校した後の過ごし方…一つひとつを確認しながら進んでいきます。私は,はじめて1年生を担任したときに「こんなことも教えるのか」と驚くと同時に,「今まで他学年の子どもたちが自然とできていたのは,1年生のときにしっかり学んでいたからなのだな」と,1年生の大切さを実感したものです。

 他の学年に比べて,スピード感がゆっくりに感じられて「これでいいのだろうか」と焦ることがあるかもしれません。でも,1年生のこの時期は「一気に理想を叶える」のではなく「着実に基礎を固める」時期です。「返事ができること」「目を見て話を聞くことができること」「自分で水分補給ができること」「給食のエプロンをたためること」など,子どもたちの小さな「できた」を見つけて,認めて,言葉にして伝えることで,子どもたちの成長が加速していきます。焦らずできることを一つひとつゆっくり積み重ねて,認めていくことが,とくに1年生で大切にしたいことです。


3 子どもたちができることは任せてみる

 すべてゼロからのスタートと言っても,幼稚園・保育園では「最上級生」を経験してきた子どもたちです。以前,保育園の先生がこんなことをおっしゃっていました。「私たちは,この子たちには最上級生として接してきたし,立派に卒園していきました。だから,本当はいろいろ考えて自分たちでできる子なんです」と。学校というはじめての環境の中でがんばっている子どもたちに,突然「自分で考えて行動する」ことを求めるのは難しいです。しかし,「何でもしてあげる」のではなく,少しずつ慣れてきたころに,小さいことから任せてみる。そして「ありがとう!」「助かったよ!」と感謝を伝える。そうすることで,幼稚園や保育園で培ってきた力を発揮することができるのだと思います。

 1年生は,ゼロからのスタートであるとともに,保護者や園の先生方からのバトンを引き継いでスタートするものでもあります。例えば,出張やお休みで担任の先生が教室にいないこともあります。そんなときに,担任の先生がいなくても1日子どもたちが安心して過ごせるクラスをつくるためには,子どもたちの力が不可欠です。担任の先生がすべて背負うのではなく,子どもたちのもっている力を頼りながら,肩の力を抜いて楽しく学級経営ができると,先生も子どもたちも笑顔が増えるのだと感じています。


4 1年生の学習は,今までの経験を抽象化すること

 1年生を担任していて,気づいたことがあります。それは,「子どもは,自分が経験していることには興味をもつし,理解も早い」ということです。

 その視点で学習内容を見てみると,1年生では,子どもたちのあそびや生活の経験を言葉や絵で表現したり,式に表したりすることが多いです。

 1年生で習うことは多岐に渡ります。とくに国語の,ひらがな・カタカナ・漢字を学ぶということは,もしかしたら私たち大人が英語・韓国語・中国語と,3か国語を1年で習得するくらい大きなことなのかもしれません。でも,子どもたちにとってそれが可能なのは,文字を見た経験があるから・ものの名前と文字を結び付けて学習するからなのではないでしょうか。

 文字を教える,計算を教えるというように,学習内容にだけ焦点をあてて授業を考えるのではなく,「子どもたちのどんな生活経験と結びつくかな」「どんな経験を想起できたらわかりやすいかな」ということを考えることで,授業を組み立てやすくなり,子どもたちの興味関心も高まっていきます。

 余談ですが,算数で扱う時計の学習は,理解が難しい内容の1つです。最近はデジタル時計も多く見られるので,子どもたちがアナログ時計に触れる機会が減っているからかもしれません。そこで,4月や夏休み前のタイミングで「お家でアナログ時計を置ける方はぜひ置いてみてください」と保護者の方に呼びかけていました。時計が読めなくても,学習の際に「こんな時計,家にある!」と思えるだけで,子どもたちの興味関心の度合いが変わっていきます。

 このように,早いタイミングで1年間の学習内容を「どんな経験と結びつけられるだろうか」「経験が不足しがちなところはないだろうか」という視点で見通してみることもオススメです。


5 保護者の方の不安も理解する

 はじめての学校生活で不安になるのは,子どもたちだけではありません。保護者の方も不安や心配を抱えていらっしゃるかと思います。しかし,幼稚園や保育園とは違って,保護者の方と話す機会が少ないのも事実です。

 学級通信を出したり,連絡帳や連絡アプリで子どもたちのすてきな様子をお知らせしたり…手間はかかりますが,1年生の保護者にとってはとてもありがたいものです。わざわざ保護者あてに通信をつくるのは大変ですが,例えば子どもたちに向けて「今週は○○な姿がすてきだったよ!」と簡単なメッセージを1か月に1回だけでも送る(連絡帳でも,ノートでも,タブレット端末の学習ツールでも)と,それだけで保護者の方に「ひと手間かけてくれている」と感じていただけるのではないかなと思います。

 とはいえ,なかなか時間がないのも事実です。そこで私は,4月に全員分の誕生日カードをつくっていました。ラミネートをして,日付と名前を書き,月はじめに誕生日の子に渡すのです。4月につくっているので,忙しい時期でも渡すだけで簡単! そこにいつも「生まれてきてくれてありがとう。○○さんがいるから学校が楽しいよ」という内容のメッセージを書きます。大切な誕生日にお祝いの一言を伝えることで,子どもたちにも保護者の方にも喜んでもらえたらうれしいなと思っています。


 1年生は,学校生活ドキドキのスタートの1年です。焦らず,すてきなところを認め合って,子どもたちはもちろん,先生にも「学校って楽しいね」と感じられる瞬間が1回でも多くあったらいいなと心から思っています。



著者紹介

『授業力&学級経営力』編集部(じゅぎょうりょく&がっきゅうけいえいりょくへんしゅうぶ)著書を検索»


※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。

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