- はじめに
- 第1章 学級づくりの「ブラックルール」
- 安心・安全のためだ、「ルール」で縛れ
- 朝から心は定時退勤!そのために段取れ
- 「つくり笑顔」で朝のムードを制せ
- 挨拶はスルー、叱ってまで求めるな
- ルールを破って誤魔化すことも良しとせよ
- 朝イチ、「速さ」と「厳しさ」をもって宿題をチェックせよ
- 譲らず、許さず、監視の目で、宿題をサボらすな
- 宿題を利用して、子どもをコントロールせよ
- リスク0(ゼロ)、コスト0(ゼロ)の「褒める」は子どもを正すファーストチョイス
- 学級ルールで保護者と争うな
- 食べる指導は、ゆるやかなルールが「吉」
- 昼休みは一緒に遊べ、子どもを教師の「虜」にするのだ
- 昼休みに外で遊べない日は、カードゲームでたぶらかせ
- 掃除で「仕事は、勝ち取るもの」と教えよ
- 朝の会はシンプル、帰りの会はちょっとだけ楽しく、ね
- 子どもは素早く帰せ、早く仕事を終えるためだ
- 「席替えしたい!」子どもの欲求をクラスづくりに利用せよ
- 「教師のいらない」お楽しみ会!?
- 第2章 授業づくりの「ブラックルール」
- ネタの良さより、空気を温めることで授業を制せ
- 内容の良さより、余裕のある振る舞いで授業を安定させよ
- 授業1分前に教室前へ、自分の土俵に引きずり込め
- 「お約束」のサービスで授業のスタートダッシュを決めろ
- 授業はテンポの良さで、誤魔化せ
- あの手この手で、授業中、誰一人サボらせるな
- つまらない授業はペアトークでガス抜きせよ
- 学び合わないなら学校なんかいらない
- 行列は学級崩壊につながる
- しつこい「やり直し」で、サボる子を封じよ
- 「暗黙のルール」で、子どもを黙らせろ
- 授業の腕を上げたければ、「本物」を「生」で見ておけ!
- 第3章 学校どこでも「ブラックルール」
- 聞かれてもいないのに、でしゃばって教えるな!
- リーダーは、時に、非情な判断をせよ
- 子どもとの情報戦を制せ
- 電話・家庭訪問を面倒がるな、一件落着を得るためだ
- 職員会議で決められたことにただ、従え
- 第4章 おまけ『ブラック』マニアな読者のために
- 「読書家」にとどまるな、「実践家」たれ!
- 無意味な「ふり返り」なんか、やめてしまえ
- 「認めて、謝って、とにかく収めろ!」の時代は、終わった
- 「個別最適な学び」は公教育の「自殺」
はじめに
とってもスムーズに、1日が、流れるように過ぎていきますね。
これ、私の学級を1日参観した教師から、言われた言葉である。他の教師からも、同じような感想を聞くことが多い。
そして、私も、同じように感じている。
「今日も滞りなく、1日が、流れるように終わったな」
と。朝の会も、朝自習も、休み時間も、給食も、掃除も、帰りの会も、スムーズに流れる。
6時間の授業も、全て、スムーズに流れる。
私のクラスでは、全ての時間が、スムーズに流れている。
では、なぜ、全ての時間が、スムーズに流れているのか?それは、
子どもたちが、どうすればいいのか?迷うことがないからだ
と、言えるだろう。言い換えれば、
子どもたちが、どうすればいいのか?のルールが、はっきりしているからだ
ということだ。そこで、今回の『ブラック』は、「ルール」について書くことにする。
ここまで読んだ読者は、きっと、思っているだろう。
「『ブラック』、終わったんじゃなかったっけ?前作の『ブラックトーク術』で、「『ブラック』は、去る」と、書いていたはずじゃないか」
と。思って、当然だ。確かに、書いた。「今度こそ、本当のラスト」だとも、書いた。
『ブラック学級ルール』の表紙を見ただけで、
「新しい『ブラック』が出てる!また、中村に騙された。中村は、『終わる終わる詐欺』だ。本当に、心の黒いヤツだ」
と、腹を立てた読者もいるに違いない。確かに「最終回詐欺」とも言える、犯罪行為だ。
しかし、そこのお若いの。落ち着いて、聞きなさい。
私だって、本当に、『ブラック』をやめるつもりだった。最後の『ブラック』にするつもりだった。しかし、担当編集者の佐藤智恵氏から、依頼されたのだ。当然、佐藤氏の独断ではあるまい。編集部で、検討しての依頼であるはずだ。
となれば、悪いのは、佐藤氏だ。編集部だ。彼女ら、彼らだって、「最後のブラック」と、私が書いていたのは、知っている。知った上で依頼するなんて、人の道に反している。
ルールの話に戻す。私の決めているルールの1つに、
自分の判断では、絶対に、動かない。人に判断してもらって、言われた通りに動く
というものがある。たとえば、生徒指導上の問題で動く時だ。私は、すぐに、管理職に相談する。そして、教頭に言われた通りに動く。校長に言われた通りに動く。なぜか?
責任を取りたくないからだ。管理職に言われた通りに動いて、失敗したとする。その場合、私は悪くない。悪いのは、管理職だ。教頭が、校長が悪いのだ。こうやって、
人のせいにして、動く
のが、私の流儀。マイルールである。
子どもへの対応を、保護者にゆだねることもある。たとえば、女子同士の問題で、保護者から、相談を受けた時だ。女子同士の問題に、教師が入ったところで、事態は好転しない。悪化することが、ほとんどである。
そのリスクを説明した上で、保護者に判断を求める。そして、保護者の判断通りに動く。そうすれば、失敗しても、悪いのは私ではない。保護者である。
ということで、今回の『ブラック学級ルール』を出すと決めたのは、私ではない。編集者であり、編集部だ。私は、悪くない。編集者と編集部が、悪いのだ。
責任の所在をはっきりさせたところで、筆を進めていくことにする。
2025年7月16日 /中村 健一
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明治図書

















